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アークナイツ楽しい——2023年11月、孤星——

世界がすっかり葬送のフリーレンとアークナイツに染まっています。こんにちは。

タイトルがいいよね、孤星。
あ、ネタバレありますよ。
両親を飛行事故で亡くしても空への憧れを諦められなかったクリステン。天才と謳われ、自分の立ち上げたライン生命においても謎の人物になってしまった彼女は、ラストでダイソン球でできたまがい物の空を世界(テラ)で初めて突破し、ひとり眠りにつく。孤星というタイトルにふさわしい。

英題もLone Trailで、Trailは一人で突破したシーンの軌跡なのかな。

むかしはよくSFを読んだ。アシモフのファウンデーションシリーズを中学の時に読んで「これはすごい」と驚いたけれども、その感動を分かち合う友はなく、「すごいけど、現実とはあんまり関係ないのかもな……」とそれっきりになってしまった。
おとなになってから読書家の友人がたくさんできて、今回の元ネタのひとつ『ソラリス』もレムの原作と映画と両方読んだけど、こんな壮大な話に換骨奪胎されるとは思ってもみなかったな。
クリステンの孤独はテキスト読んだ誰しも共感するのではないか。ケルシーにも通じるけど、あっちは百万年生きた🐈だから、限られた時間しか活動できない人間とは感動の向きがちがう。「永嘆」という感じ。

おべべ買いました

このイベントと同じくしてしばらく音沙汰のなかったエンドフィールドが始まる告知があり、おそらくは「孤星」で発見されたほんものの宇宙を通じて(あるいは北方サーミの奥深くに隠されているというゲートを通して)、違う星に上陸するのだろう。そっちはそっちで楽しみだけど、Macしか持ってないからPC、それもいわゆるゲーミングPCを買わねばならなくてちょっと困る。エンドフィールドだけのためにWindowsを部屋に置きたくない。

これらのことをハイパーグリフの皆さんが素晴らしいシナリオとともにタイミングを見計らってイベントを仕掛けてくるという現実がちょっとすごすぎる。初めて『十二国記』読んだ時に、「こんなすごい小説が書店に行けばまだ続きがあるんだ!」と驚いて読んでは買いに行き、読んでは買いに行きをして1日で最初から『図南の翼』まで一気読みした時以来の感動です。
こんなにすごいコンテンツが存在して更に先があることは奇跡でしかない。

こんなにアークナイツ楽しいのは、わたしがそれなりにSF読んできた経験も影響してそう。ソラリス全く知らずにこの話渡されても、源石が実は記憶保存機能ももっててね、なんて思い至らなかっただろう。『三体』は途中までしか読んでないけど、宇宙への憧れと恐怖を描いたSFは星の数ほどあるから、未知の領域へ踏み出す人類(というか「知性」ある生物)が抱く恐怖というのも分かる。
年をとってつくづく感じるのは、何かを楽しむには勉強しないといけないってこと。ゲームだって練習してうまくなるだろうし、マンガだって過去の作品からの影響を知ってると物語の受け取り方が変わって見える。
勉強かぁー。結局人は学ぶことから逃れることはできないのかも。学ぶことをやめてしまうと人でなくなるのかも。

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