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「僕らのVoyage」アプガヤバイMV

僕らのVoyage/作詞:環みちる 作曲・編曲:fu_mou

MV監督:桑田吏功
担当メンバー:青柳佑芽
テーマ:アート

――「僕らのVoyage」のMV監督を務めた桑田さんの自己紹介をお願いします。

桑田 今、大学3年生で今年から4年生になる桑田吏功です。一昨年、コロナ禍に入った自粛期間に映像を始めて、少しずつミュージックビデオや企業のPVなどを撮り始めて今に至ります。

――「僕らのvoyage」のMVはアートがテーマで、青柳佑芽さんが担当スタッフとなりました。監督と青柳さんとのディスカッションでどんな意見が出たんですか。

青柳 「僕らのvoyage」は聴かせる曲だったりするので、アートっぽくきれいなMVになるんじゃないかなっていうのはありました。

桑田 楽曲自体かっこいい感じがあったので、それをどうやってアートと結びつけるかを考えました。ダンスシーンでかっこよさを表現して、あとみんなでペインティングしてるシーンでかわいさだったりメンバーの素の表情を撮ろうという形にしたんです。

青柳 監督が大枠は決めてくださってて、みんなでペインティングするって案は先に出していただいてたんです。私は、ペインティングするなら絶対メンバーカラーがいいって言ったり、あと全然実現しなかったんですけど、プールで踊りたいとか完成した絵ぶち破ってメンバーが出てきたいとか破天荒なことを言いました(笑)。

桑田 (笑)。でっかいキャンバスにみんなで絵を描いていくみたいなことは決めていたので、その他の要素を青柳さんに相談したんです。実際に使用した白いワンピースは、青柳さんのアイデアでした。

青柳 あ、そうでした(笑)。プールって言いましたけど、完成したMVを見たら映像の効果や照明でほんとに海にいる感じになっててすごく感動しました。

──海にしたいというのは、どこからの発想だったんですか?

桑田 「僕らのVoyage」の曲のテーマが出航とか航海って意味があるのと、泳いでる魚のダンスみたいなのもあったりして水と関係性があるなと思ったんです。なので、僕も水はどうにかして取り入れたいと思ってて、それで照明とかで水面っぽい感じを出して水を表現しようと思ったんです。

――なるほど。当日は、夜10時のタイムリミットギリギリまで撮影されてましたが、現場でのエピソードを聞かせてください。

青柳 このMVが、6本中最後の撮影だったんです。最年少の住田悠華が17歳なので、10時までに撮影を終えないといけなくてほーんとにヤバかったんですよ。前の撮影が押して「僕らのVoyage」の撮影時間が1時間くらいしか無くなってしまって焦りました。

桑田 いやー、とにかく時間との勝負でしたね。実際、1時間ちょっとしか撮ってないんです(笑)。でも、撮影中はほんとに楽しかったです。

青柳 私も楽しかったです(笑)。

桑田 ペインティングは、どんなものを描くかその場で決めたんです。10分前ぐらいに、海とか旅とかってテーマで描いてくださいってメンバーのみなさんに伝えたんです。

青柳 私もみんなと同じ10分前に知りました(笑)。とにかく絵の具を触るのが高校生ぶりでめちゃくちゃ久しぶりだったし、思ったよりキャンバスがデカくてみんなテンション上がっちゃって。最初は海とか航海とかきちんとテーマに沿って描こうって思ってたんですけど、開始5分ぐらいでみんなの頭からテーマは消えてましたね(笑)。私はテーマを守らなきゃって黙々と波を描いてたんですけど、メンバーに「紫で波を描くな」と怒られたりして(笑)。もうみんな絵の具は飛ばすし、誰かの服にひたすら描いたりで。ここにデカいキャンバスあるのに、途中からみんな自分の体がキャンバスだと思ってお互いに塗りまくるってました(笑)。私は関根梓さんに、服にでっかく“梓”って描かれました(笑)。

――(笑)。監督はペイントの様子を見てどう思われましたか?

桑田 狙いとしてはみんなの素の表情を撮りたかったので、すごくよかったです。そもそもアイドルのMVはファンに喜んでもらう映像を作ることが一番大事だと思うので、みんなお互いに塗り合ったりしてる笑顔が撮れて、僕はすごく満足してます。

青柳 よかった〜。趣旨から外れてたって言われるんじゃないかとひやひやしてました(笑)。

――絵のあとにダンスシーンの撮影がありましたね。

桑田 時間的にダンスがワンテイクしか撮れなくてヤバいと思ってたんですけど、すごくかっこよくまとまっててさすがだなと思いました。

青柳 マジで一発勝負って言われて、私は「間違えたら終わり間違えたら終わり」って思いながら踊りました。でも、「僕らのVoyage」はコンテストで受賞した曲ではなくミニアルバムの中の新曲で、私たち的には「一歩目のYES!」「宣戦 Brand New World!」の次にいただいた曲なんです。みんな思い入れも強いしライブで踊り慣れてはいるので、ワンテイクでバシッといけました。

──絵の具で体パリパリで踊りづらいとかは無かったんですか?(笑)

青柳 私、工藤菫に緑に塗りたくられて宇宙人みたいにされたんですよ〜(笑)。さすがに見栄えが悪すぎると思ってそこは落としました(笑)。なので、全然踊りやすかったです(笑)。

桑田 僕的に、ダンスシーンはこだわりましたね。照明をやってくださる方に事前に水面の感じを出したいってお話してて、本番はそれを再現していただいてとてもいい感じになりました。

青柳 水色がすごくきれいでした。私たちの踊ってる横にすごいでっかい布が張ってあって、スタッフさんが手で揺らして光の揺らぎで水っぽさを出してくれてたんです。こうやって海にするんだ!ってみんなで感激してました。

――では、完成したMVの感想を聞かせてください。

青柳 ほんとに1時間で撮ったとは思えないクオリティーで驚きました。あと、ソロのリップシーンが、服の絵は独特だけど(笑)いい照明に照らされてみんなエモい顔をしてるんですよ。服にはふざけた後がいっぱいあるのに、めちゃくちゃかっこよく撮ってるっていうのがアプガ(仮)っぽくていいなと思いました。

桑田 僕としてもいいものができた感はありますね。ペイントシーンでもう何カットか撮りたいものはあったんですが、目標だったメンバーの素の表情を撮るっていうのもできたし、ダンスシーンもかっこよく仕上がったと思います。素の表情とかっこよさのバランスがすごくいい感じに出た、思い描いてたものが表現できました。

――では、監督からメンバーへメッセージをいただけたらと思います。

桑田 ほんとに短い時間の中で、みなさん期待以上のポテンシャルを発揮していただいたなって思います。ほんとにきれいでかっこいい映像が撮れたと思います。

青柳 あの、ちょっとお聞きしたんですが、あの絵はあれで完成でいいんでしょうか?

桑田 いいと思います。すごくよかったですよ。テーマから逸れてるかわからないですけど、僕は全然気に入ってます。

青柳 ほんとですか!よかったー。途中でテーマから絶対逸れたと気づいたんですけど、軌道修正は無理でしたね(笑)。でも、ごちゃついてて個性が爆発みたいなほうが私たちらしいかなと思って。MVのラストのシーンで、完成した絵が最後にバッて出てくるのが感動的でした。

桑田 それはよかったです。ほんとにありがとうございました。

青柳 ありがとうございました!

――では、担当スタッフとして青柳さんから「僕らのVoyage」のMVのPRをお願いします。

青柳 「僕らのVoyage」のMVは1時間という凝縮した時間で撮っていただいた、私たちの素が120%出た作品です。私の個人的なおすすめポイントは、鈴木あゆちゃんがみんなに絵の具を塗りたくられて絶妙な動きしてるところをぜひ見て欲しいです(笑)。そうした普通MVでは見られないメンバーの独特な表情、それと対照的なバキバキに決めたかっこいいリップシーンとダンスシーンがあるので、みなさんギャップ萌えしてほしいです! どっちの私たちも好きになってください!

インタビュー・文:土屋恵介


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