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「パーリースタリー」アプガヤバイMV

パーリースタリー/作詞・作曲:クラモチトシノリ 編曲:KG

MV監督:渡邊幸朔
担当メンバー:工藤菫
テーマ:全部入り

――「パーリースタリー」のMV監督を務めた、渡邊さんの自己紹介をお願いします。

渡邊 工藤さんと同い年の21歳で、映像作家をしてる渡邊幸朔です。今、大学3年生でもうじき4年生なる学生兼映像監督で、約3年ぐらい映像の仕事に従事してMVやCMなどいろいろ撮らせてもらってます。

――「パーリースタリー」は工藤菫さんが担当スタッフで、全部入りというテーマのMVになりましたね。

渡邊 今回1日で6本撮るという企画だったので、その総括的なまとめみたいなものができたらいいなと思っていたんですよ。MVのテーマが全部入りって決まったときに、曲のかわいらしい雰囲気がぴったり合うなと思いました。

工藤 最初、全部入りってなんなんだろう?って思いましたけど、監督の話を聞いて、私も楽しい雰囲気のある「パーリースタリー」が一番合ってるなって思いました。

――事前の打ち合わせで、お2人はどんな話し合いをしたんですか?

工藤 監督に、私から「パーリースタリー」の曲やダンスのイメージや自分のアイディアをお話したんです。この曲はストーリー性がある曲で、最初は憂鬱だなみたいな感じから始まって、だんだん元気になって最後は乾杯しに行くような雰囲気の曲なんです。振り付けもそうしたニュアンスがあるので、こういうのどうですか?って監督とお話ししていきました。最初に私が寝てるシーンから始まるんですけど、そこも私が提案させてもらったんです。私が言ったことを結構反映してくださっててうれしかったですね。

渡邊 この曲は他のMVのように1本ドンっと撮るのではなく、僕はメイキング撮影も行っていたので、全部のMVについて行きながら素材を撮って行くって形だったんです。同時に、工藤さんにもムービーのカメラと写ルンですを持ってもらって、ポイントになるシーンを押さえてもらうって形にしました。なので事前にメンバーのみなさんが流れがわかるようにVコンってビデオコンテを作って、ここは誰と誰が入る、ここはみんなで歌うみたいなものを見てもらったんです。作品としては、僕がみなさんの全体を撮って、工藤さんがメンバーのオフっぽい様子を内部から撮って、それを一気に総括して見せるみたいな感じです。

――演者と見てる側の両方の視点が交ざった作品なんですね。では実際の現場でのエピソードを聞かせてください。

工藤 他のMVの別カットを撮るって形なので、一度撮るタイミングを逃すとアウトなんですよ(笑)。でも、監督が「今ここで撮りましょう」って細かく指示してくださったんです。その監督の姿を見て、私と同い年なのにすごいなって思いましたね。自分もMV撮影しながら、できる限りカメラを回させていただきました。あの日は怒涛のスケジュールでみんなテンションがすごく高くて、写ルンですでも自分視点でみんなのいい雰囲気をたくさん撮れてよかったですね。私はずっと、みなさんにもっとメンバー個々のことを知ってほしいって思っていたんです。そういう姿がMVに入れば多くの方に見てもらえるぞって思いながらみんなを撮ってました(笑)。

――工藤さんは、ずっと撮られつつ撮っての1日だったわけですね。

工藤 そーなんですよ。なので、1日中、常に本番みたいな感じでした(笑)。

──監督が苦労したのはどんなところですか。

渡邊 他の監督もそうだと思いますが、とにかく時間との勝負でした。時間が押してスケジュール通りに行かなくて、ここの合間にしか撮れないってこともあったんです。最初の工藤さんが起きるシーンはまさにそうで、工藤さんが他の衣装から速攻で着替えて撮影して、また他の衣装に着替えてって感じでした(笑)。

工藤 30秒で着替えてくださいって言われてがんばりました(笑)。そしたらあーちゃん(関根梓)に「速すぎ」って言われました(笑)。

渡邊 めちゃくちゃ速かったです(笑)。あと苦労した点は、工藤さんが撮ってる風なシーンがあって、工藤さんの動きと実際のカメラマンとタイミングを合わせるのが難しかったですね。

工藤 あの日はずっとYouTubeの生配信があったじゃないですか。私が撮ってる風だけど実はこうして撮ってるんだよっていうのをみなさんにお見せしてるっていうのが、自分もやりながら面白いことしてるなって思ってました(笑)。

――メンバーの素の部分も撮影の裏側も丸出しで生配信って、ある意味前代未聞ですね(笑)。

渡邊 ほんとにそうですね。あの配信を見れば、みなさんある程度MV撮れちゃうんじゃないかなって思います(笑)。

――では、完成したMVの感想をお願いします。

渡邊 思った以上にメンバーのみなさんがいい表情を出してくれて、明るくいいMVに仕上がったと思ってます。

工藤 この「パーリースタリー」は全部のMVのいいとこを切り取ってる感じがあるので、他の5本を全部を見終わってから見てほしいなってすごく思いました。そしたら「これはあの曲のあのシーンだ」とかわかってすごく面白くなると思んです。逆にこれを見てから全部を見て、また最後に見るとかいろんな楽しみ方ができるなって思います。

――確かに映画の本編最後エンドロールで見れるボーナスカット、メイキング映像みたいな感覚もありますね。

工藤 そうなんですよ。この曲自体、ライブのセトリでエンドロールやオープニング的に持ってきやすい雰囲気があるので、最初や最後に見るとすごくハマると思います。

――では監督から、撮影をがんばったメンバーへのメッセージをいただけますか。

渡邊 工藤さんはカメラマンとしてもがんばってくださって、なおかつMVの最初の部屋の小物は工藤さんの私物を貸しもらったんです。ファンの方に楽しんでもらえるアイデアをたくさんいただいて、ほんとに一緒にMVを作り上げてくださって感謝してます。メンバーのみなさんも、時間があるときに呼ぶとすぐ来てくれて、ほんとにみなさんの協力があって無事撮影を終えることができました。

工藤 私、撮影用の私物で、海外旅行行くんか?ってぐらいめちゃくちゃ服持って来ちゃったんですよ(笑)。ただあの日テンパりすぎてて、過去のステージ衣装を忘れたり、持ってく予定の人形を私の勘違いで置いてきたりだいぶミスっちゃったので、ここで書いていただいて成仏したいです(笑)。

――いきなりの懺悔ですか(笑)。

工藤 そうです(笑)。私の持ってった洋服の多さでお許しいただければと思います(笑)。

渡邊 いえいえ、すごくありがたかったですよ。

工藤 こちらこそ、撮影楽しかったです!

――では、「パーリースタリー」のMV担当スタッフの工藤さんから、MVのおすすめをポイントを最後に語ってもらえればと思います。

工藤 「パーリースタリー」は、他のMVと同じ場面だけど違う服を着てたり、誰がどの服で出てくるんだろう?とかワクワクしながら見てほしいなって思います。ほんとにいろんなシーンがあるし、メンバーのわちゃわちゃ感もあるし、普段のステージ上とは違う私たちが見れる作品になってます。寝る前に見て和んだり、逆に朝起きて一発目に見たら元気になるんじゃないかなって思ってます(笑)。いろんな全部入りのアプガ(仮)を楽しんでください!

インタビュー・文:土屋恵介


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