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「今日も私が冴え渡る」アプガヤバイMV

今日も私が冴え渡る/作詞・作曲・編曲:やすごもり

監督:高野瑛人
担当メンバー:鈴木芽生菜・小山星流
テーマ:ダンスを中心とした青春 

――今回、アップアップガールズ(仮)(以下、アプガ(仮))が1月25日に発売したミニアルバム『アプガヤバイ』に収録されている6曲のMV撮影を1日で行うという企画が、3月6日に行われました。その模様がアプガ(仮)のオフィシャルYouTubeチャンネルupupgirlsofficialで『1日でMV6本撮影できんのか!?』として生配信もされましたが、撮影日全体の流れについて聞かせてもらえますか。

鈴木芽生菜 ハイ、朝から夜の10時までに6本のMVを撮るということで当日は現場にいる全員がとにかく必死でした(笑)。6曲のMVを別々の監督さんに撮ってもらい、アプガ(仮)メンバー8人も各曲ごとにそれぞれ担当スタッフとして関わらせていただいたんです。各曲にはテーマがあって、事前に監督さんと担当スタッフのアプガ(仮)メンバーが話し合いをして当日ダダダーっと撮影していくという流れでした。

――「今日も私が冴え渡る」のMVは、監督が髙野瑛人さん、アプガ(仮)の担当スタッフは鈴木芽生菜と小山星流が務めました。では、髙野監督の自己紹介をお願いします。

髙野 僕は大学で映像学んでいます。自分の一番好きな映像のジャンルがミュージックビデオなので、将来はMV制作などの仕事に就けたらと思ってます。

――「今日も私が冴え渡る」のMVは青春をテーマに制作されたそうですが、みなさんのディスカッションではどんな話が出たんですか。

鈴木 青春ってテーマはくじ引きで決まったんですけど(笑)、曲にぴったりのテーマだなって思いました。まず監督と私たち2人で話をさせていただいて、私たちの意見を聞いたうえで監督がテーマを膨らましてくれたんです。

髙野 お2人と話すときに歌詞を見て、受験や卒業とか学校を意識しやすかったり、ほんとにリアルタイムの今、3月って時期の話が見えてくるような歌詞の世界観だったので僕は作りやすかったですね。

鈴木 具体的に話したのは、まず青春と言えば学生生活浮かぶから衣装は制服だねとか、内容はもともとダンス系にするって話もあったんですけど、ストーリーを持たせたいっていうのを私たちから言わせていただいたんです。

小山 屋上で撮りたいなって希望はありました。青空の青春って感じで。

――実際の学校で撮影されたのも、そうした話し合いから案が出てきたと。

髙野 そうですね。僕としてはお2人の意見を中心に作ろうという思いもあったので、いろいろな案が出たものをなるべく全部詰め込もうとしたんです。僕も屋上は賛成だったんですが、実際には学生時代に屋上って入れないじゃないですか。それを逆にMVでやってしまおうというのもありました。

──学生時代にやりたかった願望を入れることでファンタジーにもなりますね。

髙野 そうなんです。屋上で雲ひとつない快晴で撮れたのはすごくよかったですね。あとダンスシーンを撮るにしても、ただ撮るんじゃなく青春っぽい要素を入れるために、同じクラスのメンバーがダンス大会に動画を送るってストーリーを織り込んだんです。

――なるほど。では、メンバーのお2人が印象に残ってるシーンは?

小山 メンバー同士でスマホで自撮りしてるみたいな映像があるんですけど、そこがめっちゃ好きです。青春感がカメラを通して伝わりました。あと、屋上でのダンスはほんとに晴天で、さわやかな朝で踊れたのがすっごく気持ちよかったです。

鈴木 私は、一番最初のせいちゃんと私で時計を巻き戻すシーンがすごく印象的です。私、初めて学校の屋上に入ったんですけど、屋上で時計を巻き戻すなんて経験できないじゃないですか。それが、作品の中に8人の青春って形で組み込まれてるのが面白いと思ったしすごく心に残りました。

――時計を巻き戻すシーンにはどんな意図があるんですか?

髙野 自分もメンバーさんも同じぐらいの年齢ですけど、高校を卒業して数年経った今くらいに、高校生や中学生のときを思い返すことが増えるんですよ。楽しかったな、時間を巻き戻せたらなって思ったりするんです。なので、このMVの時間軸で言うと、一番最初が今で、時間を巻き戻したところからストーリーが始まるって感じなんです。それはお2人が、時計を巻き戻すような音から始まる曲だとおっしゃっていたので、そのアイデアを使わせていただきました。

――ちょっとしたタイムスリップ作品になっていると。では、完成したMVに監督はどんな感想がありますか。

髙野 すごくいいものができたと思ってます。今回この曲について調べてたときに、コンテスト選ばれた曲で、作ってる方も大学生だと知って、僕も大学生だしつながりが見えた感じがしたんです。

──「今日も私が冴え渡る」の作者のやすごもりさんも大学生でしたね。

髙野 作者の方のアニメーションのMVを見たんですけど、そことちょっと共通項を生み出したら面白いんじゃないかなと思ったんです。紙飛行機だったり、MV全体にかかっている虹色のエフェクターを、僕はシャボン玉で虹色を演出しようとか。そうした共通項を見出せて、アプガ(仮)さん、楽曲のコンテスト、この曲を担当させていただいた僕というのがうまくつながったかなと思いました。それが今回の僕のこだわりポイントでした。

――なるほど、そうした裏テーマもあったんですね。

髙野 それがありつつ、メンバーのみなさんががんばってくださってすごくいい作品ができたと思います。みなさんには、僕はほんとに感謝しかないです。

鈴木 こちらこそありがとうございます。今、監督の話を聞いて、やすごもりさんバージョンのMVで、めっちゃ紙飛行機飛んでたな、虹色のエフェクトかかってたなとか思っていたんですけど、自分の中で点だったものが一個の線になった感じがして感動してます(笑)。この曲に携わってるみんなでひとつを作り上げた感じがすごくして、ほんとにすごい作品だ!って思わず大拍手です(笑)。

小山 MVを見たときにすごく感動しちゃいました。こんなストーリー性あるMVにしていただいて、監督さんほんとにすごいなってビビりました(笑)。これをみなさんに見ていただけるのがすごく楽しみです。

――では、監督からアプガ(仮)のメンバーへこれからのエールをいただけますか。

髙野 僕はアイドル好きで、今までいろんなアイドルさんのMVを見てきたんです。その上でどうやったらうまく撮れるんだろう?ってすごく考えたものが、こうしてアプガ(仮)さんのひとつ作品として作れてうれしいです。それが少しでもみなさんの力になれたらいいなって思います。最初の打ち合わせのときも当日もお2人には特に意見をたくさんいただいて、僕もたくさん驚きがありました。それでいいものを作れたと思うので、ほんとに感謝ですし、これからもがんばってもらいたいなと思ってます。

鈴木 監督の激励の言葉をいただいてありがたいですし、同世代としてお互いがんばりたいなとすごく思いました。

小山 ほんとに監督には感謝です。これからもアプガ関連でお仕事を一緒にできたらと思いました。

――あと、お2人は「今日も私が冴え渡る」の担当スタッフとしてこれから曲を宣伝していく役割もあります。MVのおすすめポイントを最後に聞かせてください。

小山 ハイ、「今日も私が冴え渡る」はみなさんにエールを送る曲ですし、いい思い出が振り返られる曲になってると思います。それをたくさん感じられるMVになっているので、きっといろんな世代に方に刺さると思います。ぜひ、たくさんのみなさんに見ていただきたいです!

鈴木 自信を持って胸を張っておすすめです!って言えるMVになりました。今回、私たち8人を制服でかわいくきれいに美しく多幸感たっぷりに撮っていただけて、私たちが青春してる人生のワンシーンをMVとして残させていただけたことがほんとにうれしいです。私は、多幸感に触れると涙が出るんですよ(笑)。このMVもすっごく幸せな気持ちになれる作品になっているので、ちょっと辛いことがあったな、今ちょっと幸せが足りないなってときに見ていただけると元気になってもらえると思います。ぜひぜひ、たくさん見てください!

インタビュー・文:土屋恵介


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