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「アルストロメリア」アプガヤバイMV

アルストロメリア/作詞・作曲・編曲:StudyWho

監督:長谷川アスガル
担当メンバー:関根梓・住田悠華
テーマ:エアバンド

 ――「アルストロメリア」のMVを手がけた長谷川監督の自己紹介をお願いします。

長谷川 今21歳で大学2年生です。大学では工学部の情報学科に通っているんですが、映像制作も行っていて自主制作で作品を作ったりしています。大掛かりなMV制作は初めてだったので楽しかったです。

――「アルストロメリア」のMVはバンドがテーマでしたね。

長谷川 今回は『アプガヤバイ』という企画の中で、1日で6本撮るというヤバさだったんです。そこで、楽器を弾けないメンバーのみなさんがほんとに演奏してるみたいに見せるのは、かっこいいしヤバいなと思ってエアバンドって形で撮影しました。

――打ち合わせで、監督と関根さん住田さんはどんな話し合いをしたんですか。

長谷川 お2人とMVで何を伝えたいかって話をしたときに、関根さんからメッセージを伝えたいと言われたんです。そのときに、バンドスタイルで情熱的に歌ってメッセージを伝える方向性が決まったんです。

関根 私から監督に、曲のメッセージをより強く伝えたいって提案させてもらったんですけど、そもそも私はMVを作る段階から話し合いに参加するのが初めてだったんです。やっぱり何年もステージに立ってると、この曲のMVでこういう姿を見せたかったなって思うこともあったんですよ。なので今回は撮影のときに、どうやって立ち回ったらいいかすごく考えやすかったし、演者側から「アルストロメリア」をどう歌いたいかをより具体的に監督側に伝えられたので、アプガ(仮)になって11年間でめちゃくちゃ楽しいMV撮影でした(笑)。

住田 アルストロメリアはお花の名前なんですけど、私はMVでそのお花を入れたいって監督に話しました。曲の振り付けの中でもお花を作る振りがあるんですけど、ファンの方にそこが好きって言ってくれる方が多いので、ぜひ入れたいなって思ったんです。

――撮影は、黒バックで白のライティングのモノトーンで、メンバーが実際に楽器を持ってのエアバンド演奏を繰り広げましたね。

長谷川 今回、2パターンの陣形で撮影したんです。ひとつはバンドの配置を円陣にして、内側を向いてメンバー同士で歌い合うもの。もうひとつは通常のバンドみたいな感じで、正面を向いて画面に向かって歌うもの。それは、メッセージを伝える相手っていうのは、ファンの方はもちろん、自分の仲間に伝えるっていうのもあるのかなって思いからでした。ステージに関しては、メッセージを伝えるときの真剣な表情や、仲間で笑顔を見せ合ってるところを撮りたかったので、明るいのに陰影がはっきりして、なおかつ円陣の配置に合う光を考えたときに黒い背景に白い光のライティングがいいなと思ったんです。それによって、メッセージが強く伝わるのかなって思いました。

関根 最初にスタジオを見た瞬間、お〜かっこいい!って思いました。今、監督が言ってた意味合いを知らなかったんですけど、撮影してるとき、メンバーに伝えよう、みなさんに伝えようって意識で自分はやってました!

長谷川 よかったです。でも円陣になる最初に、お互い思い合って歌ってくださいってお話しはしましたね(笑)。

関根 あら? あの日はバタバタで…すみません(笑)。秘かに解釈が一致してて安心しました(笑)。でもアプガ(仮)のライブの照明はメンバーカラーを意識して作っていただくことが多いので、白いライトだけってすごく意識が集中しやすかったです。

──エアバンドでお2人はボーカルのポジションでしたが、撮影でのエピソードを聞かせてください。

関根 私は、ダンスを踊らないで歌と体だけで表現するのがちょっと難しかったです。なおかつ撮影なので、大げさにやらないと伝わらないっていうところもあって、撮影中何度も打ち合わせしたり、自分で研究しながらやりました。表情とか目線とか体の動きのみで伝えるっていう新たな難しさを楽しみながらやれました。

住田 感情のままに歌って、それを映像でしっかり伝わるように体で表現しなきゃいけないっていうのが難しかったです。監督にも「ボーカルが一番大事だよ」って言われてたのでちょっと不安もあったんですけど、円形のときはメンバーと目を合わせる瞬間もあってほっとしたし、自分の気持ちを素直に出して歌えたし演じられたなって思いました。

――他のメンバーのエア演奏で、誰がハマってた思いますか?

関根 みんな初めて触る楽器だったので、楽器ごとに指導してくださる方がいたんです。全員よかったんですけど、小山星流がすっごいひたむきにドラム向き合ってたんです。星流はずっと練習してて、うまくいかず涙を流しながら叩いてるときもあって。それに自分も感化されて、ボーカルで負けてらんない!って熱が入りました。

住田 私は、鈴木あゆのベースがめちゃめちゃカッコよかったです。円形のとき、隣でほんとにベースやってる人みたいで目がキラッキラだったんです(笑)。目を合わせた瞬間、私も気合が入りました。

――監督的にエアバンド個人賞をあげるとしたら?

長谷川 編集してて思ったのは、関根さんの迫力がすごかったですね。

関根 イエーイ!

長谷川 今回時間が限られた中で何テイクも撮れないし大丈夫かな?って気持ちもあったんですが、メンバーのみなさんが2、3回目ぐらいからノッてくれて全然絵になる演奏してくれたんです。さすがアイドルやってるだけあるな、すごいなって思いました。

――では、完成したMVの手応えは?

長谷川 思い描いてたものはできました。みなさんにぜひ楽しみにしていただきたいです。

関根 私が第一に思ったのが、大切にしたいメッセージの力が映像からすっごく感じられて思わず見入っちゃいましたね。真剣勝負で撮影に挑んだメンバーのかっこよさが、しっかり見れると思います。あと、一番最後の方にさっと現れるアルストロメリアの花がちょーよかったです。そのあとにスタッフロールが出たり、1本ドラマ見終わったかのような充実感がありますね。このMVを通して「アルストロメリア」を、アプガ(仮)を、メンバーひとりひとりのことをもっともっと好きになってもらいたいです。

住田 シンプルなモノトーンのMVが初めてだったし、メンバーの表情がコロコロ変わったがすごいんです。この子こんな表情するんだって画面に惹きつけられましたね。私も出てるけど、第3者の目線でメンバーのいろんな表情をもっと見てみたいって新しい気づきに出会えました。

――では、監督から撮影でがんばったメンバーへのエールをお願いします。

長谷川 先ほども言いましたが、アイドルやってるだけあるすさまじい表現力で僕自身すごく助けられましたし、そのおかげでいい作品になったと思います。その表現力を活かして今後もたくさんの人たちを勇気づける歌をたくさん届けてください。また機会があれば、メッセージを強く伝えるMVを撮らせてください!

関根、住田 ぜひお願いします!!

――最後に、担当スタッフとしてお2人から「アルストロメリア」のMVのおすすめポイントを語ってください。

住田 「アルストロメリア」のMVは、エアバンドという形で、ほんとにバンドになりきって自分たちの気持ちを届けようと撮影しました。今まで見たことないみんなの表情だったり、私たちの新しい一面をたくさん知っていただけたらなって思ってます。

関根 ダンスっていう武器を捨てて楽器という武器を得て、ひたむきに「アルストロメリア」と向き合って撮影に挑んだ真剣なメンバーの表情を見てください! ほんとにかっこいいMVです!

 インタビュー・文:土屋恵介 


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