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「24/7」アプガヤバイMV

24/7 /作詞・作曲:kaz104・tomo 編曲:Re;TroK

監督:松浦ちひろ
担当メンバー:鈴木あゆ
テーマ:青春っぽいワンカット

 ――「24/7」のMVを監督された松浦さんの自己紹介をお願いします。

松浦 九州大学院修士1年生の松浦ちひろと申します。大学院の中では、ダイナミックプロジェクションマッピングという特殊な技術を使った映像制作を主に行っております。正式なミュージックビデオ制作としては、今回が3作目となります。

――「24/7」のMVは青春っぽいワンカットというテーマで制作されましたが、監督と担当スタッフの鈴木あゆさんは打ち合わせでどんな話をされたんですか。

鈴木 「24/7」が1週間という意味で、楽曲も日々の流れを1曲にまとめた歌詞や音の感じになっているんです。それを映像で見せるには、ワンカットがすごい合うんじゃないかなって私から提案しました。最初に監督からいただいたイメージに私がプラスして、ちょっと大人っぽい感じにしたいとか、曲の始まりのヒールの音を使って映像に組み込めないかとかいろいろ相談をさせていただいたんです。そしたら、監督がそのまんま映像にしてくださったんですよ。私の無茶な要望を全部受け入れてくださって、すごくいい感じなMVにしていただいたなって思ってます。

――監督はもともとどういうイメージがあったんですか。

松浦 自分としては、青春が合うかなとか勝手に思ってたんですよ。それであゆさんの意見を聞いて、大人っぽい感じ、OLみたいなイメージが強いということだったのでそこをうまく取り入れられる形にいろいろ修正を加えていったんです。自分の考えたMVの最終的なコンセプトとしては、青春を忘れた大人な少女たちってものになりました。あと、今回使った技術がリアルタイムARリリックミュージックビデオになるんです。

――リアルタイムARリリックミュージックビデオというのは?

松浦 今回iPhoneで撮影したんですけど、撮影している状況に3Dの立体像をリアルタイムで合わせていくってものなんです。あゆさんに書いてもらった歌詞を設置して、iPhoneの中で実際組み立てられた状態でのワンカット撮影って形になります。

鈴木 最初に監督から、こういう感じになりますってイメージの写真と動画をいただいたときに、私の思ってた“流れ”みたいなものが映像として表現できるのはすごいなと思いました。「24/7」に合った技術を選んでいただけてすごくうれしかったです。ただ、撮られる側の私たちは、実際どうなってるのかわからないままで演技するみたいな感じでした(笑)。

松浦 そうですよね(笑)。

鈴木 それで途中映像を確認したときに、映像の中のこの場所に文字が浮いてるんだっていうのがわかったんですよ。なので、ここらへんに文字出るって思いながら、目に見えないものを感じながら撮られるのは新鮮でした(笑)。

松浦 メンバーのみなさんには、ちょっと無茶ぶりをしてしまったなと思ってます(笑)。

鈴木 いや、私の方が最初に無茶ぶりしてしまったのでほんとありがとうございます(笑)。

――監督的に、現場での楽しさ難しさみたいなものはどんなところにありましたか。

松浦 やっぱり、一番はこの技術がメンバーのみなさんにうまく伝わってるのかなっていうのが不安でしたね。私は画面でARで浮かんだ映像が見えてますけど、みなさんは見えてないので。でも、一度こういう感じですって映像を見せてからは、みなさんすぐ把握してもらえてすごくいい表情を撮影できたので、すごくスムーズに進行できました。ただ、私はこんなに大がかりの撮影が初めてで、ARの設定にも毎度毎度時間がかかってしまったりで、撮影中は冷静を保ちつつすごいテンパってました(笑)。

――では、あゆさん的に印象に残ってるシーンは?

鈴木 私は出てないんですけど、テラスのところの流れがめちゃめちゃステキでした。ちょっとエフェクトかけていただきました?

松浦 そうですね、はい。

鈴木 虹色っぽい感じが入ったり、夕日の感じもすごいよくて素敵でした。あと、アプガ(仮)って元気ってイメージのグループなので、MVもビビットカラーな感じが多いんです。でも、今回は全体的に落ち着いた感じのパステルとかシックな色味で新鮮でした。ダンスシーンも、木漏れ日っぽい感じのライティングがいつもと違ってすごくいい雰囲気でした。

松浦 他のMVの監督がみなさん男性で、自分だけ女性だったんです。かつアプガ(仮)さんの雰囲気も考えて、今までの明るくハツラツな感じよりかは、全体としても色調にしてもちょっと落ち着いた感じの新しい一面が見れたら面白いかなっていうのは考えました。

――では、完成したMVの感想をお願いします。

松浦 自分の狙いでもある、元気な方向性とはまた違うアプガ(仮)さんの大人っぽい印象を出せた作品になったかなって思ってます。

鈴木 今回のMV企画全体の話になっちゃうんですけど、すでにライブで披露していてファンの方に曲が浸透したあとのMV作りっていうのがまず新鮮でした。完成したMVは曲のイメージにぴったりだし、いつもと違う私たちの雰囲気が詰まっていてすごくいいMVだなと思いました。とても満足してます(笑)。

――監督から、撮影をがんばったアプガ(仮)メンバーに応援の言葉をいただけますか。

松浦 私の中で考えていた通りの動き、表情、手の仕草をそのまま表現していただいてほんとにありがとうございました。新しい大人の一面も見せつつ、今後もがんばってください。

鈴木 ありがとうございます!

――では最後に、担当スタッフのあゆさんから「24/7」のMVの推しポイントを語ってください。

鈴木 「24/7」のMVで私が一番好きなのは、最初のあずちゃん(関根梓)の足音から始まってAメロにつながるところがめちゃめちゃ好きなんですよ。そこを何回も見ていただきたいです。曲が始まらないよ〜、みたいになっちゃいますけど(笑)。

――イントロの関根さんの足元をずっとループしてくださいと(笑)。

鈴木 ハイ、足をずっと追いかけてほしいです!(笑)

――担当スタッフとしてもうちょっとがんばってPRしてください(笑)。

鈴木 アハハハ。でも、それぐらい最初からすごい魅力がいっぱいあるMVにしていただけたので、どのカットも素敵なんです。それがバトンのようにつながることで、めちゃめちゃ心にグッと来るんです。ワンシーンずつ何回もループして見たくなるようなMVになっております。なので、ぜひみなさん擦り切れるほど見てください。よろしくお願いします!

 文・インタビュー:土屋恵介


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