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UQiYOについて勝手に語ってみた。(本人達無許可)

今日はUQiYOのフロントマンであり友人の加藤くんと渋谷のタワレコカフェで打ち合わせだった。

彼らとはレーベル関連でもNPO関連でもいつもお世話になっており、個人的にも物凄く好きなバンドだ。

バンドか?バンドなのか?

UQiYOはバンドという言葉では表現しきれないほど様々なプロジェクトを自ら推し進めるクリエイティブ集団だ。

僕が初めて聴いたUQiYOの曲は「At The Star Camp」。MVをみてもらえれば分かるが、インディーズバンドとは思えない撮影の規模感が伝わる。そしてその映像に負けないスケール感の音楽を彼らは創り続けている。

音楽創りだけではない。

たった1曲のシングルをアタッシュケースに入れて北海道から沖縄まで旅をさせ、無事にゴールしたらリリースするという極めてスリリングな方法で楽曲リリースの方法自体にも工夫を凝らす。

http://uqiyo.com/151a/


さらにこんなかわいい小さなボトルにQRコードを仕込み、ボトルごと販売してみたり、、、

男性アーティストと女性アーティストに分かれて二曲制作し、後にその二曲を合体させた融合曲を発売したり、、、

彼らはとにかく音楽という枠を超えた様々な実験を繰り返す。

こんなバンドが今まであっただろうか?

フロントマンの加藤くんとは色々な話をする仲で、音楽業界そのものや音楽ビジネスについてもいつも意見を交わす。

そんな彼が突然僕にこんなことを聞いてきた。

「僕たちUQiYOは主役と脇役どっちがいいと思う?」

ちょっとびっくりしたけれど、彼が言いたいことの本意はすぐにわかった。

いわゆる音楽シーンで今まで「成功」を収めてきた人たちが「主役」であるのに対し、

UQiYOは映像とのコラボや音楽以外のプロジェクトとの融合を続けている、いわば何かを引き立てる「脇役」であるという話だった。

僕は自信満々で答えた。

「UQiYOには脇役でいてほしい」と。

これは、スケールして欲しくないという意味ではない。

どんどん外側にスケールしていくことは変わらないのだけれど、その手法をCD販売・DVD販売・グッズ販売・全国ツアーという今までの流れの中のままにはいて欲しくないという意味だった。

これは僕の勝手な想いではあるけれど、なんとなく加藤くんもそういう感覚だからこそ続けているのだと思った。

続けて僕は「言うなれば “BANKSY” のような存在でいてほしい」と言った。

BANKSYは「絵描き」という言葉では到底表現しきれない活動の中で社会的課題に対する風刺的なメッセージを発信し続けている。

その発信方法は過激で、紛争地の戦車に直接描き込んだりパレスチナの巨大な壁に描き込んだり、DISMALANDなどという強烈なテーマパーク(?)まで作ってしまう。

僕はそんなBANKSYが大好きです。

何が好きって、彼は「空間」と「アート」と「自分」という三つのキーワードのちょうど真ん中にいるような気がしていて、そのいずれかがなくなるとその存在自体も崩壊するような感覚に見えるのだ。つまり、空間あってこそのアートなんだろ思うんだよね。

BANKSYの絵が額に入ってただその辺に置いてあるのと、その空間に存在しているのとでは天と地の差すぎて。

つまりBANKSYのアートは空間という主役に対する脇役なんだと思うのです。それは全く逆のことを同じ意味で言えることなのかもしれないけれどね。

UQiYOに対しても同じような感覚を感じていて、彼らは音楽を表現するだけでなく、その空間自体を表現したり、もはや空間に音で色を加えるくらいのことができる人たちなんだと思っているのです。

だからこそ、バリ島でのフィールドレコーディングのプロジェクトもすぐに起用させていただいたし、心臓病の子供たちの声や心臓音をレコーディングして楽曲制作をするワークショップにも協力してもらった。

「こんな空間が創れたらいいな」とか「こんな雰囲気でこういう笑顔が見たいな」とかってイベントのイメージが具体的に出てくると、「このプロジェクトは間違いなくUQiYOの仕事や」となるわけです。

本当にいつもお世話になっているし、間違いない仕事をしてくれる。

多分、彼らは天才なんだと思う。

そんなクレイジーでクレバーな人たちと仕事をさせてもらっている僕は幸せです。

ただ、その恩恵を受けているだけというのはこれまた悔しいので、僕は常に彼らが「面白い」と思ってくれるプロジェクトを創ろうと思う。

今考えているのは世界中の遺跡(ピラミッドなどの人工物から何万年もかけて出来上がった自然遺産まで)とUQiYOの音楽とのコラボ。

これは僕の勝手な考古学好きが高じて勝手に巻き込みたいと思っているという側面と、遺跡というキーワードはかなりグローバルな領域での活動になるんじゃないかというマーケティング的な視点もあったり。彼らは日本国内にとどまる次元じゃないからね。さらに、いわゆるビジネス市場ではなく、国家として守ってきた遺跡そのものとのプロジェクトなので、そういう意味でも今までの音楽活動とは違った規模感が出せるんじゃないかと思っています。

ということで、次に目指すはエジプトです。

こういうプロジェクトどんどんやっていきたいので一緒に活動できる仲間も募集しやす。

ではでは、独り言のようなひたすらUQiYOを褒め倒すブログでした。

ちゃお。


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