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ホンモノの福祉国家を築くためには

老人ホームでは虐待が起こり利用者が死に、
保育園落ちたら母国に死ねと言い、
障害があったら入れないお店や行けない場所ばかり。

ホンモノの福祉国家を築くためにはどうしたらいいのだろうか?

そもそも福祉国家ってなんだ?北欧のように税金のシステムや社会保障制度が整っているということ?日本のように介護技術や機器が最先端の開発過程にあること?アメリカのように誰かが目の前で差別されてたらすぐさま自分が止めに入ったりすること?

ニュースとかでも話題になってるように2025年には日本における高齢化がピークを迎え、少子化や人材不足などの要因で介護機器ではなく介護危機が訪れると言われている。もうすでに介護危機なんだよという声もありつつ。

詳しくはこのへんを読んでみてほしいんだけど、

*NAVERまとめ
http://matome.naver.jp/m/odai/2138665378280254301

*厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/dl/link1-1.pdf

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000088647.pdf


その他にも保育園の待機児童問題や障害者の就労における課題など、どうやらこの国には問題が山積みのようだ。


しかし僕は思うわけです。

こういった社会的課題というのはいつの世にもあり、避けては通れないし、そもそも自分自身がこの社会的課題の原因の一つなのであるということを忘れちゃいけないなといつも思う。いつも忘れるんだけど。

そんでさ、医療も介護も障害者支援も保育も全てでっかい意味で人間福祉だと思うんだけど、こういう業界ってさ、派閥が多いの。「HA-BA2」ね。
そもそも社会福祉法人とか株式会社とかの事業者が無限にあるし、業界団体も無限にあるし、学会や研究大会も無限にあるし、若い従事者を育てる学校も無限にあるし、それに絡んだ政治的関係性も実際あるし、管轄が厚労省といってもその中には何百もの部署や何千もの人々が日々働いている。

この全ての人々が一気に連動していくことはむずかしいと思っているし、この派閥や団体ごとの考え方というのがバラバラであるということ自体が決して悪いことだとは思わないのですが、

足りないなって思うのは、「編集者」っていうのかな。全ての良い部分と悪い部分をうまく組み合わせて繋げて一つの物語にしていく作業ができる人。

自分のHA-BA2や事業に一生懸命取り組みまくってると、周りが見えなくなることってあるじゃないっすか?いま医療福祉関連の業界って課題が山積みなだけあってみんながみんなそういう状態なんじゃないかなって思う。
現場で働いてる人は「厚労省が悪い」って思ってたり、業界団体を仕切ってる人は「現場がもっと盛り上がらないから悪い」って思ってたり、社会福祉法人は「株式会社が悪い」って思ってたり、株式会社は「福祉を事業としてちゃんと経営しないから悪い」って思ってたり、総理大臣は「特養が少なすぎるから悪いんだ」って思ってたり。

けど何が良い悪いって本当にありますかね?
全ての人が自分の立場で死ぬほど頑張ってるってことでしょ?みんな家族とか友人とかいてさ、休みの日には飲み行ったり映画見に行ったりしてる普通の人々じゃないっすか。
何かがうまくいかない時にその要因を超絶ガチで誰かのせいにしたい衝動に駆られて自分たちで自分たちの業界を混乱させているようにしか思えないのです。

この状態を日本語で混沌、英語でCHAOS(カオス)と呼ぶんだけど、僕はけっこうこれが好きな状態。

ただ、混沌が混沌のままだと混沌以外の何にもならないので、とにかくこの状況を編集する人が必要だと思うのです。Editorね。
編集しないと、業界の外にいる「自分は無関係」って思ってる人たちにどうやって情報や状況を届けたらいいのか分からなくない?

ここでいきなり話が飛ぶんだけど、現代のこの状況ってカオスそのものだった江戸末期〜明治維新に似ていると勝手に思っている。

200年も続いた状況が崩壊し、新しいものと古きものが入り乱れ、良い悪いが氾濫し、殺し殺され、船が転覆しまくっていたあの時代。坂本龍馬や勝海舟や吉田松陰などの時代。

僕は勝手な解釈で、坂本龍馬はあの時代の「編集者」だったと思っている。みんなそれぞれがバラバラなことを主張する中で、直接その人々と会って話して理解して編集して発信する役割を担っていたのが坂本龍馬だったのかなと思っている。超絶かっこよすぎる。EditorでありFixerでありPlannerでありSpeakerでもあった坂本龍馬。

下記はWikipediaからの引用だが、
「いろは丸事件の談判を終えた龍馬と後藤象二郎は慶応3年(1867年)6月9日に藩船「夕顔丸」に乗船して長崎を発ち兵庫へ向かった。京都では将軍・徳川慶喜および島津久光・伊達宗城・松平春嶽・山内容堂による四侯会議が開かれており、後藤は山内容堂に京都へ呼ばれていた。龍馬は「夕顔丸」船内で政治綱領を後藤に提示した。それは以下の八項目であった。

1. 天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事(大政奉還)

2. 上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ、万機宜シク公議ニ決スベキ事(議会開設)

3. 有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材ヲ顧問ニ備ヘ官爵ヲ賜ヒ、宜シク従来有名無実ノ官ヲ除クベキ事(官制改革)

4. 外国ノ交際広ク公議ヲ採リ、新ニ至当ノ規約ヲ立ツベキ事(条約改正)

5. 古来ノ律令を折衷シ、新ニ無窮ノ大典ヲ撰定スベキ事(憲法制定)

6. 海軍宜ク拡張スベキ事(海軍の創設)

7. 御親兵ヲ置キ、帝都ヲ守衛セシムベキ事(陸軍の創設)

8.金銀物貨宜シク外国ト平均ノ法ヲ設クベキ事(通貨政策)


以上の八項目は「船中八策」として知られることになる。長岡謙吉が筆記したこれは、後に成立した維新政府の綱領の実質的な原本となった。」


ここまでやるわけですよねー! 30代の若者が。

そう考えると、今この日本という国が迎えている「危機的状況」の渦中にいる僕たちは同じくらいの次元で「新たな提案を国に対してできる状況」でもあると思うのです。

つまり、この長い長い長すぎる文章の中で僕が言いたかったことは、

「文句垂れてる時間あるなら提案しようぜ、国に。」 です。


高齢者介護、障害者支援、児童福祉それぞれの面からこの国を見直し、新たな提案をしていく。これをやりたい!と思ってイベントまで立ち上げました。

しかもイベント会場は、おそらく一生に1回も入れるチャンスが訪れないであろう、アソコです。

アソコでイベントをやるなんて、自分自身も緊張しちゃいますが、やっちゃいます。


誰もが知るが普段は入ることのできないあの歴史的舞台で開催!
高齢者介護、 児童福祉、障がい者支援に携わるアクティビストたちがゲストに登場!!


<超絶ヤバいゲストたち>

*藤田 英明
30歳で起業し、日本介護福祉グループを率いて10年。40歳になる手前の藤田氏は全国に500か所以上のデイサービスを展開しております。福祉業界の風雲児とは彼のことです。
http://www.jcgroup.co.jp

*上原 大祐
生まれながら障害(二分脊椎)を持ちながらも、アイススレッジホッケーの選手として2006年トリノパラリンピック日本代表として選出され、日本人選手最多のゴールを決め、世界ランキング4位の成績を収める。2010年バンクーバーパラリンピックでは、準決勝のカナダ戦で価千金の決勝ゴールを決め、銀メダル獲得に貢献した。
すごい人だけど、酔っ払うと楽しい変態兄ちゃんです。
http://dships32.com


*名和 憲進
難病「先天性中枢性低換気症候群(CCHS)」の子ども達の医療と福祉向上のため、2008年よりCCHSファミリー会として、精力的な活動を行う。2016年、治療法確立に向けて「人工呼吸器で生きる CCHS の子ども達の未来を創る会」を設立。

※Ubdobeでも2013年から一緒にワークショップをやらせていただいています。
http://ubdobe.jp/event/4132.php


*加藤 さくら
福山型筋ジストロフィーと共に生きる娘を育てる超パワフルママACTIVIST「加藤さくら」さん。心のバリアフリークリエイター。
ドキュメンタリー映画「えがおのロウソク」や自信が書き上げた著書「えがおの宝物」などを通じて日本中に発信中。

※えがおのロウソク予告動画
https://www.youtube.com/watch?v=LGvH7ijebcQ

※えがおの宝物info
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334978358

※加藤さくらオフィシャルウェブサイト
http://www.sakurakato.com


開催日は2016年4月1日です。いい日です。年度の生まれ変わりの日です。

詳しくはこちらのウェブサイトでチェックして、是非ご参加ください!
必ずメールによる事前申し込みが必要です。
http://ubdobe.jp/produce/4478.php

Facebook イベントページはこちらから!
https://www.facebook.com/events/1136435146376707/


NPO法人Ubdobe 代表理事 岡勇樹


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