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【製図】一発合格者モナカさんの勉強法

2022年(令和4年)の製図試験に教育的ウラ指導の製図試験対策(コチラ)のみで合格されたモナカさんに製図試験突破ノウハウをヒアリングさせて頂きました.

モナカさんの本番までの勉強内容と,本番での解き方の動画は↓
・再現答案はコチラ
・本番でのエスキスはコチラ
・課題文はコチラ


過去問題研究講座の活用法(どういった勉強をしたか,どのように勉強するとよいか?)

•受講生限定で公開されいてる「課題考察(PDFファイル)」は全て印刷し、大事そうなところには線を引きました。

・過去問解説の動画は家事をしながら、音声1.5倍速で何度も聞きました。気になったところは「書籍:製図試験のウラ指導(学芸出版社)」で図面や問題文を確認しました。本番前の直前期に公開されたそれぞれの年に新しく出題された内容に、合格者はどう対応したかを解説した動画が、とても参考になりました。

・通信添削課題を進めていく中で、疑問に思ったところは過去問をタテ読み(例えば、吹抜で迷ったら、過去の本試験課題の吹抜だけを順にみて分析する)をしました。

・「過去問の課題文は音読しよう!例年と表現が違うところに気づく」この荘司先生のアドバイスの元、口に出して読み上げながら、例年通りの言い回しと違った表現の確認しました。


■国語力開発講座の活用方法(どのように勉強したか,どのような勉強の仕方がお薦めか?)

・国語力開発講座(プランニング練習。理想のプランニングを学ぶ)は2課題ありました。8月第1週で公開されたA課題は、まずは図面を描く練習も兼ねて、見よう見まねで描きました。他の人の答案を色分けしながら、事務所ビルのコア、エントランス、通用口の関係といった動線や、ゾーニングを覚えました。

8月第4週のB課題の頃には図面を描くことに少し慣れてきたので、オープンコア等、自分がやったことのないコアを試し、動線とゾーニングがどうなるのかを練習しました。

国語力開発講座(フリー プランニング 訓練)は提出回数制限がないので、計6回提出しました。


■ 通信添削課題の活用法(どういった勉強をしたか,どのように勉強するとよいか?)

 【8月第2週 第1課題】
・初めての課題。まずは書籍:製図試験のウラ指導(学芸出版社)を読みながら、見よう見まねで一通りやってみました。提出したものの、道路斜線には引っかかり、○特抜け、階段の塔屋はない、赤書き添削びっしりのランク4。しかし凹みませんでした。それは、令和3年合格者の齊藤さん(コチラ)が合格インタビューで、笑顔でずっとランク4だった、あらゆるミスを一通りやった、だから本番ではミスをしなかったという内容を話されていたからです。その言葉がすごく刺さっており、また本番までの心の支えでした。

・学科では、自分の間違えた問題をExcelに蓄積していたのが本番直前に役にたったので、製図でも作成しようと思いました。今回はR3合格者やまなみさんが紹介されていた方法を参考にしました。

これにより、自分がどの段階でのミスが多いかも客観的にとらえることができました。(下記に一部抜粋)

◆エスキース

作図

【8月第3週 第2課題】
・解答例で、地階と1階が階高4500、基準階が階高4000なのに対し、平面図の階段の段数が同じに見え、掲示板で質問をしました。一度では理解できなかったのですが、何度か質問を重ねることで階段の表現、考え方について理解が深まりました。(→この時のやりとりのおかげで、本番、階高を各階変えても表現に迷いませんでした!)

フォーラム(掲示板)での質問は荘司先生が当日や次の日に返答をくださり、毎回とても分かりやすく導いてくださいました。また他の受講生に対する質疑応答も全て見られるため、自分では気づかなかった観点についても学ぶことができました。

【9月第1週 第3課題】
・第3課題ではエスキース最後のチェックで道路斜線に引っかかっていることに気づき、どうしようにも修正できず、ほぼエスキースをやり直しました。結果エスキース4時間半、記述1時間、作図3時間半のトータル9時間。(ちなみにこの回もランク4♪)

 この時の一番のボトルネックは道路斜線でした。道路斜線が苦手で、1.2階が基準階より広い場合のウツワの範囲の検討がつけられず、絶望しました。そこで、道路斜線だけ2方道路の幅員の組み合わせを様々変えてドリル形式で解きまくりました。その結果、7階建程度なら、広い道路側からの道路斜線を満たし、狭い道路の中心から10m超のところに基準階を設置すれば、1.2階の形状に関わらず道路斜線を満たすことに気がつきました。これにより、ざっくりとしたウツワの当たりがつけられるようになりました。

【9月第2週 第4課題】
・この頃からま〜むさんのTwitterスペース:ま〜むナイトニッポンで、R3合格者sakoさんが解説しておられたsakoさん流の逆エスキースを始めました(コチラ)。
sakoさん流逆エスキース:一度解き終えてから、最後から最初にかけて逆の手順でエスキースを書き出す。その時A2の内容をA4一枚にまとめる)これにより、自分のエスキースが解答例とどこでずれたのかを可視化することができました。(例:ボリュームチェックでコマ数を小さく見積もりすぎた等)また、続けるうちに自身のエスキースがシンプルになり、無駄な検討がなくなっていきました。

【9月第3週 第5課題】
・この課題は2階のゾーニングが何度やり直してもうまくいきませんでした。「ゾーニング迷子…」とTwitterで嘆くと、他の受講生が動線とゾーニングの考え方を教えてくれました。その考え方を元にやり直しました。こうした受講生同士の横のつながりにも何度も助けられました。また、他の受講生の2階の図面を色分けし、EVと階段とエスカレーターといった縦動線と、廊下・横動線の関係、各部屋のゾーニングをどう組み立てたらいいか探りました。

【9月第4週 ウラ模試】
・ウラ模試は作図中に欲がでて、途中でスパン割を変えました。それにより手順が乱れ、歩行距離を書き忘れるという今までやったことのないミスでランク4‼しかも、あとで振り返るとスパン割を変えたのは全く合否に影響しない部分(どっちでもいい内容)でした。このミス後、すべての手順の確立、そしてそれを徹底することに注力しました。

【直前期】
・ウラ模試が終わってから時間があったので、第1課題から見直しました。すると、今までどうでもいいことで悩んで時間を食っていたことに気づきました。無駄な部分と死守すべき部分(ランク4回避案件)をこのタイミングで整理しました。
・この頃に作図後のチェックリストを作成しました。そして、他の受講生でランク4の図面の採点前のものをダウンロードし、自身のチェックリスト順にチェックして、どの部分がランク4なのかを当てるという練習をしました。製図のウラ指導は他の受講生の図面を見放題であるのが、こうした練習にも役に立ちました。


■ 本番での心構え(本試験日直前にもご覧ください)

・「8月はしんどいけど、9月は楽しくなるから!」荘司先生がおっしゃっていたように、9月以降のウラ指導での勉強は楽しかったです。
ですので、落ちたらまたウラ指導にお世話になろうと思い、本番に挑みました。「失敗しても帰る場所がある」と思えたので、気持ちが楽に、前向きに挑めました。

・私は6時間半も集中力がもたず、練習の時から「あれ?次何をするのだっけ?」とボーッとしてしまう、そして大事な手順を飛ばしてしまうことが多々ありました。ですので、本番開始と同時に製図のウラ指導の「エスキースのチェックリスト」に加え、自身の「作図手順リスト」及び「最終チェック手順リスト」を全て書き出しました。それにより、本番の極限状態で集中力が切れても、リストを見て次に何をするのか確認し、手順を進めることができました。
 
・自身の事例研究より、試験規模の事務所ビルは、ほぼ偏心コアでした。ですので、おそらく本試験は偏心コアで可能だろう、それが多数派になるだろうと予測はしていました。本番、課題文を一通り読んで偏心コアでいける!と確信し、無難な案でまとめました。
 
・「製図は悩む試験ではなくて、決める試験!」石黒先生が試験直前期にこうおっしゃっていました。この言葉のおかげで、本番のエスキースでは案がひとつできたら、「この案でも条件を満たしているからいいよね?」と、それ以上のベストの案は目指さず、着々と決定し、前に進めました。

・本番は記述の分量が多く、何を書いていいか悩む設問が多々ありました。(働き方の多様性、外壁の素材等)そこで荘司先生が直前期に「最後はなんでもあり!カツオくんマインドで!(カツオくんマインド=サザエさんに出てくるカツオくんのようにしたたかにずる賢くと個人的には解釈)」と、何度もおっしゃっていたのを思い出しました。空欄よりもマシだろう、自分の書いている案はそんなに効果はないかもしれないけれども、その案による効果の程度は計れないだろうから何かしら書いていたら土俵に乗るだろうと、間に合わせでなんとか埋めました。 


以上

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