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【学科・製図】安城市図書情報館 アンフォーレ

私の生まれ故郷であり,今,暮らしている千葉県いすみ市には,図書館がない.各地区のコミュニティセンターの中に図書室があるだけだ.そして,今は,千葉県内に存在する市の中で,図書館がないのはいすみ市だけになっている.市民の市立図書館の建築を望む声が高まっており,平成31年にいすみ市図書館調査検討委員会が組織され,図書館の運営を専門とする大学教授や,市民団体の代表の方たちと共に,学識経験者という枠で私も委員として加わった.この準備委員会で図書館についての知見が深まり,個人的に,全国の図書館建築を見て回るようにもなった.

NPO法人「知的資源イニシアティブ(IRI)」という団体の存在を知り,そこが主催するLibrary of the Yearという取り組みに強い感銘を受けました.

その中で,一級建築士受験生の皆さんに知っておいて頂きたい図書館建築が一つあります.それは,愛知県安城市にあるアンフォーレです.まずは,↓の紹介動画をご覧ください(120秒のYou Tube).

館内での飲食がOK,
会話もOK,
自動貸出機で24時間の貸出・返却が可能,
畳でくつろぎ,寝っ転がってもいい.
イベントも自由自在に企画・開催できる.
それが,2022年にLibrary of the Yearの大賞に輝いたアンフォーレです.

アンフォーレのHPより

↑の①本館の2~4階が図書館となってます.④南館は1階がスーパーマーケット,2階はカルチャースクールとなっており,⑤駐車場と2階レベルのデッキで繋がっています.立体駐車場に車を停めた後に,2階レベルのデッキから本館(地下1階にホール,1階は総合受付やカフェ,多目的ホール等,2~4階が図書館)や南館(商業棟)に2階レベルのデッキからアクセスします.

Google Earthより
向かって左側が南館(商業棟),右側が本館(図書館),その中央に立体駐車場
Google Earthより

建物に隣接して,③公園や,②広場があり,広場には,雨天時での開催や,夏期の日差しを遮るための大屋根が設けられています↑

実際に見学してきましたが,館内には,子どもから学生たち,社会人やお年寄りまで,それぞれの世代が活き活きと活用されてました.実際に使われ方は↓のYou Tube動画をご視聴ください(倍速での視聴でOK).

尚,最上階(4階)の広い閲覧室は,天井高も高いため,空調はダクト接続型となっていましたが,その他のエリアは,全て,空冷ヒートポンプパッケージ(HPP)の天井カセット型となっています.

図書館ゾーン(2~4階)の各フロアの案内はコチラ

また,図書館ゾーンの各階の様子は↓で立体的に確認できます.

以上

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