【西洋建築史】アーヘンの宮廷礼拝堂(ドイツ)
前回からの続きです.
令和元年の一級建築士試験には,次の知識が問われました.
【解説】
西ローマ帝国の滅亡後,今のフランス辺りで勢力を拡大させ,ローマ教皇より,新しいローマ帝国の皇帝として冠を授けされたカール大帝.その宮廷(=国王が暮らす宮殿)礼拝堂がアーヘンの宮廷礼拝堂(ドイツ)である.アーヘン大聖堂ともいう.中央部に,八角形の平面の上に,ドーム状のヴォールト屋根を持つ集中式の八角堂があり(西暦800年頃に竣工),その外側を十六角形の周歩廊で取り囲んでいる.八角堂では,東ローマ帝国で発達したビザンチン様式を取り入れたモザイクの装飾が見られる.
その八角堂を中心に古典主義様式,ロマネスク様式,ゴシック様式(内陣部分)など,様々な建築様式の要素が融合された建築となっている.ロマネスク建築が始まる前のプレ・ロマネスク建築として位置づけられることもある.
【解答】◯ 続く
【参考となるYou Tube動画】時間のない方は視聴不要
以上
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