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【西洋建築史】コルドバの大モスク(スペイン)

前回からの続きです.
令和元年,及び,平成28年の一級建築士試験には,次の知識が問われました.

【問題】◯か×で答えよ
コルドバの大モスク(スペイン)は,紅白縞文様の2段のアーチを伴って林立する柱による内部空間をもち,現在はキリスト教文化とイスラム教文化とが混在している建築物である.


【解説】
モスクとはイスラム教の礼拝堂のこと.メスキータとはスペイン語でモスクを意味する.スペインは,一時期,イスラム教勢力に支配されていたことがある.その時期に建築されたのがコルドバの大モスク(785年,スペイン)だ.

紅白縞文様の2段アーチを伴って林立する柱による内部空間をもつ↓

その後,キリスト教勢力によって,スペインからイスラム教勢力を追い出す運動(レコンキスタ)が起こり,この大モスク(メスキータ)は,現在,キリスト教の聖堂として転用されている.

逆に,ハギア・ソフィア大聖堂(コチラ)は,当初は,東ローマ帝国により,キリスト教の聖堂として建築されたが,後にイスラム教勢力に占領され,現在は,イスラム教のモスクとして使用されている.

【解答】◯ 続く


【参考となるYou Tube動画】時間のない方は視聴不要

以上

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