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podcastのインタビューを受けた話

「Who What Why Cast」というアメリカに住んでいるMikeさんが10年以上(多分)趣味で続けているボードゲームに関するpodcastでインタビューを受けました。びっくりだね。

インタビュー自体は英語だったので、事前に質問をメールでいただいてそれに対しての私の日本語での回答をお友達に英語にしてもらいました。
英語にした原稿を読み上げるという感じです。
一応読み練習したけどグダグダでした。英語大事。

インタビューはこちら!
https://whowhatwhycast.tumblr.com/post/639570445652377600/who-what-why-s25e10-art-from-japan-with

以下インタビューの日本語訳です。

1.どういう背景を持っていますか?絵を描く上で学校で勉強したりされましたか?

私は生まれも育ちも日本の南の島である沖縄で、現在も住んでいます。
絵を描くことが好きで、3〜4歳の頃から絵を描いていました。
高校ではグラフィックデザイン科に入学し、コンピュータグラフィックスの専攻でした、
高校時代に「お前はデザインに向いていない」と言われて、大学の工学部情報工学科に進学しました。
大学時代はほとんど絵を描かず、再開したのは卒業して25歳ぐらいの頃です。
最初は落描きのようなものでした。
今のように本格的に絵を描くようになったのはここ1〜2年のことです。

2.ボードゲームのイラストを描くようになったいきさつについて教えてください。

2019年からTwitterに今のようなイラストをアップするようになりました。
描けるだけ描いてアップするということを繰り返していました。
それを半年ほど続けていると、1枚のイラストがバズりました。
1000RTぐらいで、その後うちばこやという出版社や他のゲームデザイナーさんから連絡がありました。
最初の提案はうちばこやさんの「テラフォーミングマーズのイラストを描いてもらえませんか?」というものでした。
彼は「正式に許可を取っていてTシャツを作りたい。イラストレーターさんを探していました」とのことでした。

3.これまでどういったゲームのアートワークを手がけてきましたか?

現在はうちばこやさんから出版されているほぼ全ての作品のボックスアートを担当しています。
「Amalfi」「The arctic」「AquaGarden」など、現在進行系の作品もあります。
他の出版社やゲームデザイナーさんのボックスアートも担当しています。
ヤノハのフタリ」というマーダーミステリー作品。
Rise of the Metro」東京ゲームマーケットのインディーゲーム。

4.あなたのアートワークはしびれるほど素晴らしいです!
アートワークのインスピレーション、ひらめきはどこから来ますか?
また、「このアーティストからインスピレーションがもらえる、尊敬している」というような方はいますか?

インスピレーションは寝ている間の夢です。
私は明晰夢(夢だと気づいて夢を自由に操れる)を見ることができます。
夢の内容はある程度コントロールできます。
夢の中では現実ではできないことをやってみたり、寝ている間に感じたことをイラストにしてアウトプットしています。
イラストレーターは、絵本作家のレオ・レオニとエリック・カールが好きです。
彼らの豊かな色彩と手描きのテイストが好きです。

5.作業でどういったソフトや道具を使いますか?

作業の8割はiPad ProとApple Pencilでやっていて、ArtStudio Proというアプリを使っています。
最終的な色や明るさの調整はMacでPhotoshopを使ってやっています。

6.手描きとデジタル、どっちが多いですか?

仕事は完全にデジタルです。
デジタルでの最大のメリットはやり直しができることです。
私は紙に絵を描くのは苦手なのですが、デジタルならその欠点を簡単に補うことができます。
もうひとつの利点は、色の配色をいろいろと試すことができることです。

7.作業風景はどんな感じですか?作業中に聴く音楽とかありますか?

自宅のリビングの一角で犬と一緒に仕事をしています。
緑茶を飲みながら仕事をすることが多いです。いろんな音楽も聞いています。
特にOwl Cityの「fire flies」をよく聞いていて、とても好きです。

8.ボードゲームのイラストレーションをやるうえで、いちばん辛かったこと、難しかったことってありますか?
もしあるなら、どうやってそれを解決しましたか?

今まで描いたことのないものを頼まれると、やはり難しさを感じます。
Amalfiの箱絵は港町、海、船がありますが、私は町を描いたことがありませんでした。
なので輪郭だけでもわかるように形をわかりやすくする工夫をしました。

9.ゲーム制作の一端を担う、というのはどんな感じですか?
「アーティストとしてゲーム作りにかかわる」という感じですか?
もしくは、「たんに絵を仕上げて、リテイクや修正が返ってくるのを待つ」という感じ?

私はどちらかといえばクライアントと会話をしながら、一緒にイラストを完成させていきます。
明確な指示を受けることはあまりありません。
「このイメージなんですが、できますか?」など抽象的な段階で相談されることが多いです。

10.将来手がけたいゲームや、こういうテーマのゲームを担当したい、というのはありますか?

自分の絵を全面に出したボードゲームを担当できたら嬉しいです。
架空の世界や、夢の中を旅することをテーマにしたボードゲームになればいいなと思っています。

11.ボードゲームに関する仕事がしたい人や、絵を仕事にしたい人に対して、何かアドバイスはありますか?

たくさん描いて、たくさん世に出すことが一番大切だと思います。
Twitter、Instagram、Facebookなど、どこにでも出してください。
そして「私の絵をみてくださいー!」と強く主張しなければなりません。
一部の天才は何もしなくても他の人に応援してもらえたり、宣伝してもらえるかもしれませんが、普通は自分を自分自身でアピールしないと何も始まりません。

12.ゲームの趣味になったきっかけになったようなゲームはありますか?デジタルゲームでも、ボードゲームでも。

子供のことからデジタルゲームが好きです。
マリオ、ゼルダ、ポケモンなどの任天堂のゲームが大好きです。
特にポケモンが好きで、今でもSwitchで遊んでいます。
また、趣味でゲームアプリのマネージャーもしています。
ボードゲームの仕事をするようになって1〜2年になります。
ボードゲームは不思議といつの間にか家の中で増えています。

13. お気に入りのゲームはありますか?プレイするのが楽しいようなゲーム。

私の好きなボードゲームは、ファンタジー地図を作る「テラ・インコグニタ」です。
日本のジラフィズムさんというデザイナーさんが作ったゲームです。
ボードゲームはソロで遊ぶことが多く、「テラ・インコグニタ」もソロで遊ぶの好きです。
複数人プレイを前提としたゲームをひとりで遊ぶのが好きです。

14.制作に、日本特有の文化、カルチャーを組み込んでいるようなことはありますか?
もしある場合、そのカルチャーはどういう風に、あなたにとって重要でしょうか?

これは日本独自の文化というよりも、沖縄の文化によるかもしれません、
沖縄は日本の南にある離島で、日本の中でも独特の文化を持っています。
元々は琉球王国と呼ばれる別の国だったため、沖縄独特の工芸品や音楽などが親しまれてきました。

また、過去にアメリカに占領されていたこともあり、アメリカの文化も身近なものでした。
例えば、私は子供の頃は「ミュータント・タートルズ」をはじめとした日本以外のアニメをよく見ていました。
また、友達にアメリカ人もいました。

そのような背景もあって、外からの刺激にはあまり抵抗がなく素直に受け止めることができます。
これは創作活動をするにあたって重要なことです。
常に自分を変化させることができます。
これは強みだと思っています。

インタビューを受けてみて思ったこと

「自分ってよくわかんないな」って思いました。不思議だね。
今までの体験を絵を描くことに結びつけたことがあまりなかったし、ボードゲームという自分の中での新しいジャンルでの仕事をした経験とも結びつけていなかったので不思議な感覚でした。
不思議しか言ってないね。
もし聞きたいことあったら気軽にお聞きください。DMでもいいしマシュマロ(匿名メッセージ)でもいいよ!

twitter:@urabe_rocinante
マシュマロ:https://marshmallow-qa.com/urabe_rocinante

ちなみにこちらがたけおさんに翻訳してもらい、友達に読み上げてもらって練習した原稿です。頑張りました!

おわり!

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