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お稽古(8/29)重ね茶碗

昨日のお稽古は濃茶重ね茶碗点前、薄茶点前渚棚でした。
渚棚はこの夏かなり練習したので、棚のお手前にだいぶ慣れてきました。渚棚は2本足扱い、水注ぎの際は半出しはしない、水指の蓋は距離が近いので二手でということでした。

重ね茶碗は人数が多い時などに、2名様、3名様に分けてお濃茶を点てるお点前。お出しする時に、「○名様でどうぞ」と一言そえます。
(コロナのこの時勢、濃茶の回し飲みの作法が実現できなくなってしまったわけですが、、💦)
重ね茶碗をする際、下の茶碗は薄茶器(京焼などは用いない)や楽の平茶碗となることが多いが、お客様にお出しする際は古帛紗をつけて格をあげる。
そのため二杯目を頂くお客様は「古帛紗拝借致します。」とご挨拶する。
洗い茶巾の時のように、二枚重なっている時の茶碗は、両手で扱う。
などなど、細かい部分が色々と変わってきます、、またお勉強です。

先生が設えてくださった茶花は虎の尾、吾亦紅、月見草、芙蓉、秋海堂、藤袴で、お軸は「滝直下三千丈」、主菓子は新妻屋さんの「秋の声」でした。雪平に包まれた白餡、いつもながらとても美味しかったです。
もう八月終盤は茶道の世界では秋!ですね。湿気がおさまると着物もだいぶラクになるのですが、、😅

さてお稽古の際に行う問答のために、ご銘を自分なりに調べていて気になったこと。
この時期のご銘に「道祖神」(どうそじん)というものがありました。なんだこれは・・?と思い調べてみたところ、長野安曇野を発祥とした守り神のことだそうです。塞(さえ)の神、とも呼ばれ、昔は集落などに悪霊や邪気が入り込まないように、という意味を込められ、分かれ道などに祀られてきたものだそうです。
「信州あづみのの公式観光サイト」より(https://www.azumino-e-tabi.net/sightseeingtop/dosojin
今では、「縁結び」「疫病退散」「五穀豊穣」「子孫繁栄」等、あらゆる願いが込められているようです。
またその「道祖神」をかたどって作られたお干菓子が、長野県松本市の老舗和菓子屋「開運堂」にあります。
ただ、どうしてもなぜ初秋の今の季節に道祖神、、、季節感が辿れませんでした。。どなたかご存じの方がいらしたらぜひ教えてくださいませ。

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インドネシアに駐在中に、博物館のボランティアガイドで偶像や石碑等勉強していたのですが、バリヒンドゥー教に「リンガとヨニ」という男性器女性器を模した偶像があります。もちろん「子孫繁栄」の願いが込められています。
実はこの道祖神もWiki様によると「男根形の自然石に文字や像を刻んだものである」と記載があり、あまりにルーツが似ているため、やはり同じアジアの繋がりというものを感じずにはいられませんでした。
沖縄のろうけつ染めとインドネシアのバティックも大枠では同じ製法、また沖縄の芭蕉布とインドネシアの樹皮布も制作方法に多数共通点があります。
現地にいた時は、過激派イスラムのテロに怯え、整っていない医療レベルを心底嘆いておりましたが、不思議なもので日本にいるとついつい懐かしの異国に思いを馳せてしまいます、、アタのバックもなぜか日本で購入。。
お稽古からだいぶ内容がそれましたが、、、💦笑