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タロットの世界観と共に語るエヴァQ感想:カヲル=悪魔、ゲンドウ=世界

みなさまこんにちは。

「ちはるのうらない屋さん」
占い師の佐藤千春です。



今回は、私の大好きな新世紀エヴァンゲリオンの一連の作品について。特に新劇Qを中心に書いています。

オタクらしく早口でぶわーっと喋ってる感で書いててかなりの長文です。でもまぁ喋ったらもっとすごい量なるよね。


読み進める前にこちらをどうぞ。

いわゆる「エヴァアプリ」にて、新劇場版のQまでが無料公開されていますね。

iPhone版貼れなかった。ごめんネ。


先に言っておくと、私は14歳の時にリアルタイムでTV放映のエヴァンゲリオンに触れてからずっと追いかけているエヴァオタクです。特に旧劇と呼ばれる1997年公開の劇場版まで専門のオタクのようなもので、序、破、Qについてはそんなに詳しくありません。でもファンよりはオタク寄りです。

Qについては、公開時に映画館で一度観たくらいでほとんど覚えてなかったので悔しい思いをしてました。今回、アプリで無料公開されるということで複数回繰り返し観ることができて満足。限界まで繰り返し観るわよ。2020年6月に備えようね。

TV放映時からカヲル君が大好きでしたが、今回やっぱりカヲル君が好きだな、と思ってその気持ちをなんとかどこかに残したくて、これを書くことにしました。

オタクのオナニーみたいなもんですが、同じくエヴァ好きの人に読んでもらえたら嬉しいです。考察ではなく、死ぬほど個人的な感想になりますのでご了承ください。また、ネタバレなんてもう注意しなくていいと思いますがエヴァQを既に観ている人向けです。


騙されたと思って読んでみてください。



カヲル=悪魔、ゲンドウ=神(世界)

これはタロットカードにあてはめたもので、私の印象です。

タロットカードでの悪魔は、簡単に言うと人間をそそのかす存在。これは極々一般的な解釈でもう少し丁寧に説明すると、この悪魔は悪意を持って人間を騙そうとしているわけではないんです。人間の力になりたい。ウソだとしてもズルくても、楽になれればいいじゃん、そういう存在。だから人間のことが大好きなんです。(諸説ありは認める)

この説明で「人間」としているのが、劇中で言うとシンジのことですね。エヴァQで言い換えるなら、カヲルはシンジのことが大好きでシンジの力になりたい。根本的な解決にならなくても正しくなくても、シンジが楽になれるのならばそれでいい、シンジを救いたい幸せになって欲しい。

物語の真相が解明されてはいないので言い切ることはできませんけどね。今のところの私の感想。現実を見せつつ甘い希望を提示するところは、本来のイメージの悪魔だな、ってすごく思いました。


悪魔は人間に寄り添うけど、神には逆らえない。なぜなら世界は神が作ったもので運命を作り出すのも神だから。

ロンギヌスの槍とカシウスの槍を13号機で引き抜けば世界は元に戻る、とシンジに伝えまたカヲル自身もそう思っていたんだろうけどそこにあったのはその2本の槍ではなかった。カヲルの目論見はゲンドウにより阻まれた。

悪魔は神には勝てない。

そういう意味で、ゲンドウ=神、としました。作品内での意味ではありません。カヲル君はリリンの王って言ってたかな。ゲンドウ自身は神になるつもりかもしれない、それはわからないけど。

ちなみにタロットカードでは「世界」のカードが神に当たります。


本当はシンジが神であるはず

この作品の主人公は碇シンジです。Qを観て更に強く確信しました。シンジ中心にしか描かれていないもの。

「とにかくシンジがヘタレ」とか言われることもあるQですが、14歳から一緒に成長(?)してきた私から言わせると、シンジはとても人間らしく14歳らしく成長しているし、しかも強い。だって、考えてみてよ?あんな現実を突きつけられたら、そもそも目覚めて最初のミサトの態度があんなんだったら、私だったらその場で死にたくなるわ。誰もなにも説明してくれないし。

TV版と比べても、かなりシンジは成長していると思う。現代的になったとも思うけど。


少し、我々の現実世界に話を戻します。
私の人生は私のもの。ということは知覚できているこの世界は私の世界なわけです。自分がいない世界は無いも同然、自分が知覚できないから。そしてこの私の世界を作るのは私だから、この世界の神(創造主)は私、ということです。あくまで自分を中心に考えた時にね。ちょっと雑な説明ですがどうにか頭に入れ込んで欲しい。


そしてエヴァの話に戻ります。
エヴァンゲリオンという作品の主人公は碇シンジ。エヴァの世界観というのは他の登場人物があって成立するものである、というのはもちろんです。でもエヴァの世界はシンジの世界なんです、主人公である以上は。だからこの物語は、シンジが神であるはず。

ただ、今のところはゲンドウが物語を動かしているように感じます。カヲルの目論見がゲンドウに阻まれたことも、ミサトの動きが想定内だとゲンドウが発言することも、人類補完計画がほぼゲンドウの思う通りに進んでいることも。

そして、シンジも父ゲンドウに逆らえない。


シンジが新たな神に成り代わるための物語(ではないか?)

シンジが主人公の物語だけど、現時点ではゲンドウが覇権を握っている。視点としてはシンジの視点だけど、エヴァ世界の神はまだゲンドウである。

この覇権をシンジが握った時、やっとエヴァ世界の神はシンジになる、のではないか?言い換えると、父を越えた時、もっと言うと父に逆らった時、父の思い通りにならなかった時、やっとこの物語はシンジを神として迎え終わりに向かうのではないか、と私は考えます。

実際にそういう最後ではないとしても、その過程がないと物語が進まないんじゃないのかなぁ。


私は、TV版も旧劇も新劇も、全て同じ話だと思ってます。旧劇はTV版をわかりやすく描いているだけだし、新劇も新たな解釈を加えて更に丁寧にそして見映え良く描かれているだけ。「だけ」っていうと誤解されそうだけど。

なにが言いたいかというと、結局最後は「おめでとう」で終わるんじゃないかってことです。旧劇はおめでとうの後のリアルな現実が描かれて終わりました。「おめでとう」というのは他者との関わりの始まりであると考えるので、結局はTV版と旧劇の最後は同じことだと思っています。

旧劇公開時の時代は、今よりもっとオタクのイメージが悪かった。今のオタクのイメージはそこそこポップなものになり、ネガティブさも減ったと思う。だから新劇の最後は、旧劇と比べると明るい感じになるかもしれないな。TV版のあからさまな大団円とはまた違う感じで。


結局言いたかったのはコレ

カヲル君が美しい。とにかく美しい。
だから彼に「悪魔」を感じたのです。

ヒトではない美しさ。
誰をも魅了してしまいそうな美しさ。


ただ、2本の槍を前に戸惑っていた彼は人間らしかった。その様も美しかった。それはヒトらしい美しさ。


エヴァ世界での使徒は天使とも言い換えることができますが、一般的に悪魔と言えば天使ルシフェルが堕ちてサタンとなったもの。

カヲルは第1使徒から第13使徒に堕とされました。タロットの13番が悪魔だとこの話がまとまりそうだなと思いきや13番は死神です。それはそれでなんか面白い解釈ができそうなんだけど、長くなってきたので今回はやめておきます。

カヲル君は、悪魔だったのかも死神だったのかもしれない。でもとりあえずそんなことどうでもいいくらい、美しい存在でした。


第九が流れた時とか、僕は君に会うために生まれてきたんだね(かもしれない、じゃない)とか、僕はカヲル、渚カヲル。君と同じ運命を仕組まれた子供(フィフスチルドレンとは言っていない)さ。とか、たまらん嬉しい場面がたくさんだったし。特に第九が流れた時はもう泣きそうでした。

TV版第二拾四話「最後のシ者」。100回以上は観てる、何百回とまでは言えないかな。冒頭から全てのセリフを一人芝居できるほど内容を覚えていた私。

そりゃ泣くわな。


悪魔を彷彿とさせる、知恵と美しさ。
渚カヲルが居ることで、エヴァンゲリオンの世界は色鮮やかになる。


余談:加持さんどうなったのかな

14歳当時、上記の通りカヲル君に惹かれていた私ですが、時が経つにつれ加持さんが魅力的に見えてきました。年上の男がカッコよく見える時期があったんですね。もう、人外のカヲル君なんかより加持さんラブ!って時があったんです。

そんな私も、加持やミサトの年齢(2015年時)をゆうに超えました。2015年時は彼らは30歳のはずで、Qはその14年後ということなので44歳よりは、まだ私は年下ですけども。Qで加持さん出てこないじゃん。

破を繰り返し観ていたら、加持さんのカッコ悪いこと悪いこと。え、この男めっちゃカッコ悪ー!ってなりました。30歳でそれかよ!?っていう、30代後半になったからこそ思うことだったのかな。

TV版ではハッキリと死んだと分かる描写があるので、もしかしたら新劇でも加持は既に死んでいるのかもしれません。経緯はTV版と違うとしても。

でも、44歳(シンではもうちょい上かな?)の加持さん、見てみたいなぁ。一時は惚れてた男ですもの。(元カレみたいな言い方w)


更に余談。

ミサトやリツコの年齢より上になり、ゲンドウの年齢が近づいてきました。とは言っても、30歳組の上がゲンドウってだけで私がその歳になるのはだいぶん先ですが。

ゲンドウの気持ちがわかるようになってきたんです。

私には息子はいませんが、恐らくTV版のシンジと同じような少年だったであろうコミュ障なゲンドウ。だから息子にどう接したらいいかもわからない。って、可愛いなゲンドウ君。

唯一心を通わせることができたユイ。その大事な人を亡くし、また会いたいと思う。新劇ではまだわからないけど、旧劇まででは「ただ、ユイにまた会いたい」という気持ちだけで動いてたように思います。その気持ちめっちゃわかるよ。そのためには全てを利用するし時に自分の気持ちを押し殺してまで(←想像)判断を下す。

感情移入できちゃうようになった。

逆に「葛城を守ってくれ」って言う加持さんには感情移入できなくなっちゃった。



結論

みんなもエヴァにハマろう!!
私はこれだけ話せて満足!

そして機会があれば、エヴァオタクたちで語りたいね!

カヲル君大好き!!!





終劇

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