「メンヘラ」はファッションじゃないし治せる。

これまで何度も「メンヘラ」って書いてきましたね。
でもメンヘラの定義ってなんでしょうね?

今回は、Wikipediaで見てみた内容を元に自分なりに思ったことを書いています。経験談もけっこう書いたので「あるある~」な感じで読んでもらえる人もいるかも。リスカの話とか。


私の認識。元々こんなだと思っていました。

なんとなく、病んでる女の子とか。
よくリスカする子とか。
比較的簡単に股開く。セフレからが関係性の入口。
ねーねー、私って彼女になれないの?
そんなこと言うなら、死んでやる!
よく、むせび泣く。たまに子供のように。
薬飲みすぎですぐ救急車で病院行って胃洗浄。
自分を傷めつけることに慣れてる。傷つくのに慣れてる。それで他人の気を引く。

まー、付き合うのに「めんどくせぇやつ」。こんな感じのめんどくせぇやつに名前がついた、それが「メンヘラ」って感じでした。
いつ頃出てきた言葉なのかな。少なくとも私がメンヘラ大全開してた10代の頃には無かったかな。


「メンヘラって、なんですか?どういう意味ですか?」
「メンヘラとは正確には、どういう人を言うんですか?」
これに答えるのは難しいよねー。


Wikipediaには、こう書いてあります。

精神障害(狭義には境界性パーソナリティ障害)を患っている人の俗称(ネットスラング)。

つまり、比較的新しい言葉で明確に「メンヘラとはこういう人を指します」ということはないのかな、というのが私の見解です。
「厨二病(中二病)」とかも説明難しいじゃんね。あれと似たような感じかな?厨二は病気じゃないけどね。


境界性パーソナリティー障害、こちらをWikipediaで見てみるとけっこうわかりやすかったです。独断と偏見でかいつまんで紹介しますね。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

症状は青年期または成人初期から多く生じ、30代頃には軽減してくる傾向がある。

↑なるほど、だから若い子のイメージなんだ。
↓症状については。。。

症状の機軸となるものは、不安定な思考や感情、行動およびそれに伴うコミュニケーションの障害である。
具体的には、衝動的行動、二極思考、対人関係の障害、慢性的な空虚感、自己同一性障害、薬物やアルコール依存、自傷行為や自殺企図などの自己破壊行動が挙げられる。また激しい怒り、空しさや寂しさ、見捨てられ感や自己否定感など、感情がめまぐるしく変化し、なおかつ混在する感情の調節が困難であり、不安や葛藤を自身の内で処理することを苦手とする。
衝動的行為としては、性的放縦、ギャンブルや買い物での多額の浪費、より顕著な行為としてはアルコールや薬物の乱用がある。さらに自己破壊的な性質を帯びたものとして、過食嘔吐や不食などの摂食障害がある。自己破壊的行為で最も重いものは自殺であるが、そのほかにもリストカットなどの自傷行為、自殺企図(薬物の過量服薬等)により実際に死に至ることもある。

おいおい、これって双極性障害の躁状態と似てるじゃんか。と思ったし、20代前半の頃の私はモロにこれだった。見てたの!?ってくらい、このまんまの症状だ。


リスカについて話そう。

患者にとって自己破壊的行為は、不安や混乱、葛藤などの不快な感情の迅速な解消手段となりうる。環境や自分の内で生じたストレスを、行動によって軽減させることを「コーピング(coping)」という。散歩をする、友達と食事に行くなどのような健全なコーピングは問題にならないが、不適切なコーピングが恒常的に現れた場合、患者はそれ自体に苦しむことになる。


どうしようもなく強い不安にさらされたり、とにかく強いストレスがかかった場合。一番手っ取り早い解決法はリスカだった。リスカのイヤなところは傷が目立つこと。血が出るほど切ると、薄くても絶対に傷跡が残る。それを見られた時の相手の反応に傷ついたりする。

「なにか辛いことがあるなら相談にのるよ!」とリア充に言われても微妙である。どーせこの人に言ってもわかんないだろうなぁとか、「そんなことはやめたほうがいい」って説教されるか、目に見えている。
「自分を大事にしよう!死んだらダメだよ!」って、毎回死ぬつもりでリスカしてるわけじゃないんだってば。自分を大事にしたいのはやまやまだけど、壊れそうな状態で精いっぱい頑張っててなんとか落ち着く方法がこれなんだよ。

ネイルサロンに行くと、だいたいリスカ跡をお披露目することになってしまう。マニュアルでもあるのかな?と思ったほどの対応、その時ネイリストさんに言われたのは「こちらは傷がしみたりとかないですか?このまま施術しても大丈夫ですか?」というようなこと。「ただのケガ」と同じ対応だなと思って気が楽だった。ネイリストさん個人がどう思うかはわからないけどね、もちろん。


リスカってのは癖になると、ストレス解消の方法が全てそれになってしまう。とても強いストレスの場合、今でも切りたくなる時があるくらいだ。
私はこれをどうやって止められたかというと「タバコ」である。
5年間禁煙していた時期があったけれど、非常に強いストレスを感じたとき「リスカよりマシだろ」と思って喫煙を再開した。


私には無かった症状について。

ちなみに私には過食嘔吐など摂食障害の経験はない。ストレスでめちゃくちゃ食べることはあるけど、それは「むちゃ食い症候群」とか呼ばれているらしいです。アルコールには弱すぎて、アルコール依存も未経験。体質的にこれは一生経験することはないでしょう。
薬物は、たぶん私は運が良くて全く関わることがなかった。援交は個人でやっていて、ヤバめの人に会うことも危ない目に合いかけたこともあるけど薬物と出会うことはなかった。
買い物依存は経験済。


見捨てられ不安

※下記文中の「BPD」とは境界性パーソナリティー障害の略称。

抑うつ症状
BPDの抑うつには特有の構造が見られ、それは見捨てられることに関連する特殊な感情反応に由来している。憤怒、空虚感、絶望、寄る辺のない不安、孤立無援感、抑うつ、自暴自棄の感情といったマーガレット・マーラーが「見捨てられに関連する黙示録の七人の騎士」と呼んだ破壊的な感情である。BPDにはこれらの抑うつの嵐が次々と、あるいは一挙に襲ってくるという特殊な構造が見られ、「穴に吸い込まれる」「落ち込む」と表現される深い抑うつの波は伝統的なうつ病(内因性うつ病)の姿とは異なるものである。
ジョン・ボウルビィの研究によると、母に置き去りにされた子どもは周囲を探索し、いないとわかると淋しくなり、悲しくなり、不安になり、しくしくと泣き始める。それでも帰って来ないと恨みと怒りから大声で泣き出し、やがて泣き止むが、最後には孤立無援感、空虚感、寄る辺のない不安から遂には無気力状態に陥るという。BPDに共通する感情は、こうした見捨てられるということによって生じる感情体験そのものであり、これら言語成立以前に端を発する衝動が、過食、性的逸脱、リストカット、過剰服薬、アルコール依存などの行動化として表現される。


境界性パーソナリティー障害=メンヘラなんだとしたら、メンヘラの困った行動の根本の原因はほとんどこれなのでは?と考えます。
「見捨てられ不安」
だから、自分から離れていかないかすごく気にするしそれは死活問題だし、でも見捨てられたらどうしていいかわかんなくて衝動的に極端な行動に出てしまう。
この場合、この人の考え方・価値観の基本は「私はいつか見捨てられる存在である」ということだよね。


その考え方を直せば、よくなりますよ。

なんて簡単な話じゃないよね。
でも結局のところ、答えとしてはそれだと思う。
実際にそこから抜け出したい、この状況を変えたい、と思うのならば自分で決めるしかない。

「私はいつか見捨てられてしまう」
というのは、
「自分が自分を信じていれば大丈夫」
というところまで持っていくことができます。

もちろん、決めたからといってすぐに出来ることではないし何かが劇的に変わるとかほとんどの場合、ない。
私の場合も「振り返ってみれば~」くらいのもので、変化している時はそれが変化だとはわからない。


きっと、一番初めにできることはこれだ。

「自分の希望は自分で叶えること」
「自分のことは自分で決めること」
「それが出来た自分を褒めてあげること」

希望を叶えるって、行きたい大学に自分で稼いだお金で行く、とかじゃないよ。
トイレに行きたい時に行くとか、眠い時に寝るとか、会いたくない人には会わないとか、それくらいのこと。自分を後回しにして我慢したりとか、あるでしょう。我慢してもしなくても、相手は関係ないから。受け取り方なんて人によって違うから。
それがわかったら「自分のことは自分で決めること」も出来るから「それが出来た自分を褒めてあげて」ください。


今回見てみた、Wikipediaの境界性パーソナリティー障害のページ、めちゃくちゃ長かったけど面白そうだったので気になる方は全部見てみてください。


本日も、最後まで読んでくださってありがとうございました!

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