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ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」最終回感想

(タイトル画像)https://www.irasutoya.com/

※ネタバレを含みます。ご注意ください。

「すべての人の『好き』を肯定する物語」、最終回。

面白かった。泣いた。

名言続出だったので、台詞を引用しつつ感想を書きます。


堀内 vs 誠

堀内に会いに出かけた誠を心配する翔。
堀内の印象を母親の美香に話す。

翔「怒鳴るとかじゃないけど、こっちが間違ってる気にさせる」

ドラマより

こういう威圧感のある人、いるよね。
苦手だ~。


誠から「うちの息子のことに口を出さないでくれ」と言われ、納得して謝った堀内。

だが堀内にも言い分はあった。

堀内「あなたの息子さんがこの先社会に出るのに通るのは、茨の道でしょ?
でもあなたがそれを守り抜くと言うのなら、私が口を出すのは間違っている。
でも大地の人生にあなたが責任を取る訳じゃない。だとしたら大地を苦悩の道に押しやらんでもらいたい」

堀内「『賛成する』、『応援する』。口で言うのは簡単です。でもその後の責任を取れないのなら、止めてもらいたい」

ドラマより

ごもっとも。誠はもう何も言えなかった。


誠が帰宅すると、翔が声をかけた。

翔「お父さん、嫌なこと言われなかった?」
誠「別に(大丈夫だよ)」
翔「よかった」

ドラマより

翔がお父さんを気遣ってる。(涙)
いや、優しい子だからもともと気遣いはあったと思うけど、こうやって言葉にしてるところがさ、成長を感じるじゃないか。

大地くん

カルロスを散歩中の誠は、公園で不穏な空気の大地くんと円先輩を目にする。

大地くんは、助言をくれるどころか婚約解消を匂わせ始めた円先輩の気持ちがわからず、問いただしていた。

しかし先輩からの答えはなく、公園を出た大地くんは、誠と鉢合わせる。

誠に相談する気力さえなくした大地くんは、カルロスの頭をなでながらつぶやく。

大地「なんだか不公平な気がしてきてるんです。どうして同性愛だと越えなきゃいけないハードルが多いんだろうって。それ考えると戦う自信がなくなってきた」

ドラマより

大地くん、かなり参ってるな。
「不公平」というワードが響いた。

古池ぴょん

職場のみんなから、サプライズで誕生祝いをされた古池。
誠に「一言どうぞ」と促され、話し始める。

古池「生きていると思いがけないことがおこる。いいことも、悪いことも。
それをいくつも乗り越えるうちに、鈍感になる。
鈍感ってことは生きやすさでもある。でも感動もなくす。
だから人生の醍醐味を味わいたいなら、自分に慣れないことだ。
慣れて、自分も、まわりの人間も、雑に扱わないことだ。
向き合って、感謝して、必要なら謝る!」

ドラマより

古池は、かつて自分がわからず屋だったために迷惑をかけたみんなに、改めて頭を下げた。

古池役の渡辺哲さん、毎回泣かすー。(涙)

誠の決意

大地くんと円先輩の結婚、大地くんとお父さんの問題に、他人の自分が口を挟んでいいものか悩んでいた誠。

とうとう決心する。

誠「あの2人はお互いを思いやってる。突然出てきたおっさんのせいで、それを捨てていいのかって、一度くらい言ってみたってバチは当たらんだろう。
だって俺と大地くんは、友だちだからな。

余計なお節介するのも、それで相手を怒らせて撤退するのも、友だちのうちだ」

ドラマより

堀内 vs 誠&沖田家

中国料理店での対決。面白かった~。

誠の決意のもと、家族で作戦を練ったであろう沖田家。

翔、萌、そして美香まで!
順番に上着を脱いで、自分の「好き」を主張していく連携プレー。痛快!

そして誠の主張。

誠「お店のドレスコードを乱すつもりはないので一応ジャケットは着てきましたが、人に迷惑をかけないところなら、何を大切にする、どんな人間であるかは自由だというのが、わが家の考え方です」

堀内「あなただけがマトモというわけですか」

誠「マトモ……
世間には、仕事さえやって特に目立つところがない人を、マトモと呼ぶ人もいるでしょう。
でも正直、うちの家族の中では、私が一番危ない存在だったのかもしれない。
毎日流されて、どんどん鈍感になって、自分のまわりに壁を立ててその中にこもっていました。
そんな私を新しい世界に連れ出してくれたのが大地くんでした。
大地くんは私の思い込みを責めずに、笑い飛ばした」

ドラマより

誠が大地くんと初めて会った日。
誠は、引きこもりの翔の部屋を訪れた大地くんがゲイだと知ると、「君といてゲイがうつったら困る」と大地くんに面と向かって言った。

すると大地くんは笑い出し、怪訝顔の誠に、「ゲイはうつったりしませんよ」と明るく言ったのだ。
誠はその光景を思い出していた。

誠「なんてはつらつとした、思い切りのいい子なのかと思いましたよ。

でもね、あの時笑うまでの時間に、大地くんがどんなに泣いたんだろうって、だんだん気がつきましてね。

堀内さん、あなたがおっしゃることは正しい。もう世間は厳しいです。
うちの家族が大地くんと円くんの結婚を賛成したり、応援したりしたところで、風よけにもならない。

でもあなたの心配が、2人を救いますか?」

堀内「救うでしょう。大地が世間からあれこれ言われないように、私は自分の経験から助言することができる」

誠「立派な肩書きをたくさんお持ちのあなただ。生き抜く知恵はたくさんお持ちでしょう。
確かにあなたの言う通りにすれば、あれこれは言われなくなるのかもしれない。
でもそれで……大地くんは幸せになれますか?」

堀内「幸せ?」

誠「はい、幸せです。一番大切なことじゃないですか?」

ドラマより

ここで堀内が反撃に出る。
そして円先輩の真意があきらかに。

堀内「ちょっと待ってください。そもそも大地はもう別れを決めている。そちらの砂川さんが、そもそもそういう態度だったんじゃないんですか?
つまりその程度の関係だったということです」

誠「先日、円くんとも話しました。
彼は実家の説得に行く時、話し合いが決裂したら、親と縁を切ることも考えていたそうです。

でもそれを言って、大地くんをそこまで追い詰めたくなかった。
それに、あなたを憎まないように大地くんを育てた美穂子さんの意志も尊重したかったそうです。

何より円くんは、大地くんを変えたくないんですよ。
自分のことを否定する人間の前で、大笑いする人間のままでいて欲しい。
あなたを説得できなくて、あの笑顔を失って欲しくない。
だってあなたの説得は相当大変でしょう?
私はわからず屋でしたが、あなたは頭がいいわからず屋だ。私よりたちが悪い」

ドラマより

円先輩が大地くんに何も言わなかったのは、大地くんの笑顔を守りたかったからなのかー!(涙)

誠は大地くんに問いかける。

誠「大地くん、一度だけ聞かせてくれ。
このまま円くんと別れて、君はそれでいいのか?」

ドラマより

大地くんと円先輩は、お互いを見つめる。

見つめ合ったまま、大地くんが口を開く。

大地「久しぶりに先輩の顔をちゃんと見た」

ドラマより

大地くんは柔らかい表情でつぶやく。

大地「はぁ……なんか、幸せだ」

ドラマより

(涙)

円先輩が優しい笑顔で応える。

2人の気持ちが再び通い出すのを見届ける、沖田家一同。

「お父さん」。
大地くんは堀内の方を向き、吹っ切れた表情で言う。

大地「俺、お父さんにどんなに反対されても、円先輩と別れたくない。別れられない。これは変えられない。
これを変えたら、俺じゃなくなる」

ドラマより

(涙)×2

大地くんの宣言にショックを受け、固まる堀内。このまま結婚を認めるのか?

しかし、誠の「食事にしましょうか」という言葉で、突然立ち上がる。

堀内、どう出る!

堀内「私は失礼する」

ドラマより

あーー、堀内変わらなかったかーー。
まあそりゃそうか。そんな簡単に変わらないよね。

出て行こうとする堀内。
思わず立ち上がる大地くん。
見つめ合う2人。

だが堀内は何も言わず去る。
席に戻り、表情が曇る大地くん。

円「いいのか?」

大地「……うん」

ドラマより

大地くんの手をとり、見つめる円先輩。
ようやく笑顔が戻る大地くん。

(涙)×3


大地くんが帰宅すると、家の外で美穂子が待っていた。

美穂子「お帰り」

大地「お母さん……俺……お父さんにも認めて欲しかった」

美穂子「うん、知ってる」

大地「けどいつか……もしかしたら……」

美穂子「どうだろうなぁ……でも、私はずっとあなたが選ぶ方にいる。すぐ近くに」

ドラマより

(涙) ×もう無理

大団円

仏前結婚式。

タキシード姿の誠、大号泣。
申し訳なさそうな美香。
いいのいいの~な美穂子。
恥ずかしくて他人のふりをする翔と萌。

羽織袴姿の大地くんと円先輩。
はぁ~~お似合い~~♪

式の後、全員笑顔で記念写真におさまって、めでたしめでたし。


己の感想よりも、台詞を反芻したくって、引用が長くなった。

書きながら泣いた。

いや~、いいドラマだった。

漫画も買うぞー!

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