小西 麗🇬🇧ライター/編集者

Based in London, UK. 野生のポエマーで、三度の飯とブロマンスが好き…

小西 麗🇬🇧ライター/編集者

Based in London, UK. 野生のポエマーで、三度の飯とブロマンスが好き。インタビューが楽しい。趣味はシール集めと模様替え、特技は妄想壁打ちです。 http://urarakonishi.tumblr.com

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29歳渡英日記【Oggi. jp連載】

小学館が運営するOggi.jpで連載中の『29歳渡英日記』の目次です。 YMSビザで渡英中のライター・編集者 小西麗がお送りする悲喜交々。周りの人生が決まっていくのを感じながら、いろんな狭間でグラグラする様を書き留めています。一気読みにお役立てください。 【29歳渡英日記_15】 《29歳渡英日記外伝》 【29歳渡英日記_14】 【29歳渡英日記_13】 【29歳渡英日記_12】 【29歳渡英日記_11】 【29歳渡英日記_10】 【29歳渡英日記_09】

    • 29歳、ロンドンは夢の果てなのか

      29歳、私はフリーランスのライター・編集者として生活していた。気づけば、東京で暮らし始めて10年が経つ。 私が手にしたYMSというワーホリに似たイギリスでの就労VISAは2年間分。雑誌などのライター仕事だけで生活ができるというのは、すごくありがたいことだ。語るべき言葉を持つさまざまな人に話を聞くこの仕事がとても好きだ。この仕事を今手放してしまっていいのか? 他人にとって、私が2年間東京を不在にすることなんて、たぶんなんともないのだ。案外、「もう帰ってきたんだ」なんて言われ

      • 自分を更新する

         鼻がシュッと高いバービー人形にも、こぼれんばかりの大きな瞳を持つブライス人形にもなれない。そんなことはもう10年以上前から知っている。 「わたしの顔ってこんな感じ」という自分なりの理解も進み、自分比「最近悪くない」。アラサーになったこの顔は我ながらいい感じに仕上ってきた。モデル時代はランニングにキックボクシング、乗馬、ファスティングに糖質制限……ありとあらゆるダイエットをしたし、8年通う骨格矯正、エステに皮膚科、歯のホワイトニングに酵素浴、とありとあらゆる課金もしてきた。

        有料
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        • 元モデル、いまさら整形する

           私は結構自分が顔が好きだ。でもこの前、目頭切開の手術を受けた。「整形」である。  自然体であることが最高だと考える「べき」という呪いにかかっていた。ずっと自分で自分に変化を与えることに、強い罪悪感を感じていた。純朴でいることが正義だと、自分が変わることは悪いことだと本気で思っていた。私はもともと、リンネルで無印良品なモデルにならねば!と思いつめていたこともあり、ナチュラル過激派なのだ。自然体でいるために自由でいられなくなる。このスタンスは一見かっこよさげだが、とっても不健

        29歳渡英日記【Oggi. jp連載】

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        • 見飽きた私を調整する日々
          2本
        • 道端マガジン
          1本

        記事

          27歳、鬱から逃れる

           長い時間、売れないモデルだった私は、仕事があるのに「不幸」だなんて信じられなかった。仕事があって多忙であること=幸せだと疑わない私なのに、冬から春にかけてゆるやかに、しかしどうしても「やりたい仕事」ができなくなった。  転身後、ライターの仕事で生計を立てるようになって、「仕事」というのは、安定し始めると少なからず煩わしいもので、と冗談めかせる心と財布のゆとりが生まれた。それでも鬱という病気はゆっくりと忍び寄ってきて、「ヤバイ」と思ったときには身動きが取れなくなっていた。

          渋谷スクランブル交差点 17:37

          「お姉さん、これから待ち合わせですか? 僕と遊べたりしませんか」  王将で餃子二人前を平らげて、乗り換えアプリを起動させた、渋谷スクランブル交差点。日はとっぷり暮れているけど、今日はそんなに寒くない。  顔を上げると、つるんとした額で黒髪に短髪の男性がこちらを覗き込んでいた。眉毛が少し細い。紺色のコートはポリエステルだろうか。袖がすこし毛玉っぽくなっている。ナンパか? iPhoneに視線を戻すと画面には17:37と表示されている。いったん帰ろうか、それともそのまま五反田に向

          渋谷スクランブル交差点 17:37

          若くてちょっと綺麗な女として生きること

          女として生きる、という言葉がある。私たちは女として生きているのだろうか? 慶應ミスコンセクハラ問題の記事を読んでいたら考え込んでしまった。 感覚的には、私はただ生きてるだけで女だ。生まれ持った性に違和感はない。私は女だ。だからといって女を振りざして生きてきたつもりもない。 でも、私が文字を書く仕事を始めたきっかけを「女優の卵だったとき、『編集長がきっと媒体にあっていると思うから』と誘ってくれた」と語ると、「あ〜……」みたいな空気がにじむ。続けて話しているうち、「編集長って

          若くてちょっと綺麗な女として生きること

          似合う服がよく似合うこと

          ずっと、可愛くて似合わない服を着ていた。 「人間というのは、何を望んだところで、どこまでいったところで、自分以外にはなれないものなのねっていうこと。ただそれだけ」 村上春樹の『バースデイ・ガール』という短編の一節だ。同世代の人たちはピンとくるかもしれない。たしか高校生のとき教科書にも載っていた。 あの小説が良いとか悪いとかじゃなくて、ただその一節だけはまだわたしの中に残っている。 天才の名を思うままにし、炎上を物ともせず、火を操るようなミュージシャン・川谷絵音も曲にし

          似合う服がよく似合うこと

          ミスiDは私のためにあるのか

          今年もミスiDにエントリーしてしまった。 どうしてもこうありたかったことが、年々どうでもよくなる。年々バカらしくなる。忘れることが怖くなくなってしまったことにゾッとする。わたしの長すぎた思春期は、きっとようやく終わろうとしているのだ。 それはとても自由で、素晴らしいことだけど、あの場からずっと動けなかったわたしを、私は忘れたくない。立ち止まっていた時間を無駄とは言いたくない。どんなに遠回りしていても、これが私にとって最短ルートの人生だ。それは変えようがない。 ミスiDと

          ミスiDは私のためにあるのか

          26歳、夢から覚めて

          あの日、私は人生で一番多くの共感を集めた気がする。  かつての私は「わたしの気持ちがわかってたまるか」くらいトゲトゲしていた。受け入れてもらえないことはつらい。だから、無理をしなくてもわかってくれる解像度の近い人を探した。同じ世界を見ている人とだけ一緒にいたかった。(そしてライティングの仕事を始めて苦労した。)  面識もない人から共感のしるしが届く。インターネットという広い海で、知らない人に共感されることはすごく不思議だった。 ー  深夜2時を回ったころ、私は途中まで

          台湾ドリンクスタンド事情【2019】

          現在日本のドリンクトレンドといえば、間違いなくタピオカ。いまだ冷めやらぬ勢いで毎月あたらしいドリンクスタンドがぞくぞくと上陸しています。 そんなタピオカ流行発信地のひとつ、台湾に5日間行ってきました。 わたしは無類のティー好きで、台湾に行ったらいろんなの飲むぞ!と意気込んで飛び立った。特にミルクティーが大好き。アジアのドリンクスタンドは紅茶だけじゃなく個性的なミルクティーがたくさん並ぶので期待していました。 夏はフルーツティー結論から申しますと、台湾、暑すぎてミルクティ

          台湾ドリンクスタンド事情【2019】

          <自己紹介>2020.6月

          ライター・エディターの小西麗と申します。 名前はうららと読みます。 ・インタビュー記事 ・取材記事 ・ブロマンス作品の解説、コラム 主に上記を企画・執筆します。 noteはブログみたいな使い方をしています。仕事報告も挟みます。 趣味は模様替えとシール集め。三度の飯と甘いもの、ブロマンスが好き。 ボディメンテとダイエットに異常に詳しい、空前絶後の晴れ女です。撮影が絶対晴れるので、てるてる坊主としてスタッフに呼んでください。 「お仕事依頼 みたいな記事を作るぞ」という気

          25歳、夢をあきらめる

           夢を諦めるってどういうことか、いつか忘れてしまう前に書き留めたかった。  この世が終わるような気がしたし、死んじゃいそうなくらい涙が出た。なにより、私はこんなにも苦しいのに、世界は何も変わらないことが絶望的に悲しい。体が半分なくなった。夢を失うことは、瀕死の大失恋だ。  「ファッションモデルになりたい」というのが、大学生の頃、上京したての私の「夢」だった。ある意味でそれは叶ったし、叶わなかったともいえる。夢半ばで諦めたというのが、きっと一番近い表現だ。  noteには、

          注目されないと死ぬ

          自主制作の映画って、音もなく消えていく。舞台に近いレベルで、もう2度と見られなかったりする。 最近、U-NEXTに登録してみた。ざっと回遊しておもいだした。実はいま、私が出演した映画がU-NEXTで配信中なのだ。 映画『川越街道』は、ENBUゼミナール主催の低予算のワークショップ映画だ。なんのこっちゃと思われるかもしれないが、何を隠そうあの『カメラを止めるな!』と同じ企画である。 私が参加したのは、『カメ止め!』の前年度だった。それを聞くと、「惜しかったね!」「悔しく

          不毛な恋にケリをつける4ステップ

          めちゃくちゃ好きな人はいますか? それって本当にまだ、めちゃくちゃ好きな人ですか?  「不毛」とは人それぞれですが、一緒にいてもかつてのハピハピが得られない停滞した相手と仮定しましょう。 たとえば、何度も告白したけど、関係が進展しない人。逆に、関係だけは最終形態で、そこでずっと停滞している人。 女子大時代、片恋ポエマーとして全友人を震撼させた私が断言します。そういうかつての「めちゃくちゃ好きな人」は、もうあなたにあの頃のハピハピを提供してくれません。 片恋ポエマーは始ま

          不毛な恋にケリをつける4ステップ

          ナメられない第一印象をつくる5つの手段

           望まぬ「いじられキャラ」になっていませんか?  「いじられキャラ」には、親しみやすかったり、覚えてもらいやすかったり、メリットもあります。でも、本人が納得していない「いじられキャラ」は、単純に周りからナメられている可能性もあります。  納得できない「いじられキャラ」とは、周りから「この人には何を言っても大丈夫」だったり、「雑に扱ってもいい人」認定をされている場合です。相手に悪気がないことも多いので、嫌な思いをしないために、自分で自分の印象をコントロールできると自分が楽です

          ナメられない第一印象をつくる5つの手段