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【無料記事】あなたの心は、新年を迎えていますか? 〜パイサーン師から2019年新年のごあいさつ〜


(有料100円にしていますが、最後まで無料で読めるようにしてあります。クリックしないようにご注意ください)


 あけましておめでとうございます。

 浦崎雅代です。

 2019年も、どうぞよろしくお願いします。


 今日は先ほどアップされた
 
 パイサーン・ウィサーロ師の新年のあいさつを翻訳して

 早速お届けしたいと思います。


 元旦ですので、無料での配信にいたしますね。

 


 スティサート師と日本の方との対話は、

 明日からまた続きを再開します。

 新しい年を迎えて、

 私たちが大切にすべきことは何か?

 タイのお坊さまからのメッセージを

 ぜひ皆さまの日常にも取り入れてみて

 くださると嬉しいです。

。。。。。。。。。。。

(タイのNGO団体 プッティカー・ネットワークのFBより

 2019年1月1日配信)


 今、この瞬間に、私たちの命は新年を迎えました。

 あけましておめでとうございます。


 喜ばしいことですね。


 私たちの命がこの瞬間まであったということの

 ありがたさを思います。


 なぜなら、この瞬間を味わうことができずにいた

 方も多くおられたからです。


 新年になると多くの人が、新しいことを始めたり

 新しいものを買ったり、

 良きことを始めたいと思う方がいると思います。


 新しい人生を生きよう、そう願う人もいるでしょう。


 しかし命というのは、スマホを新しくしなくても

 車や家を新しくしなくても

 恋人を新しくしなくても

 仕事を新しくしなくても

 新しい命を生きることができるのです。


 それらはあまり重要なことではありません。

 心を新しくする、そのことの方が重要ですね。


 どうやって心を新しくしたらいいのでしょうか?


 古い見方、わだかまり、囚われなどを洗い落とし

 手放していくことです。


 抱きかかえ、背負っていた心の重荷。

 昨年のですね。それらを置いていきましょう。


 そしてきれいに洗い清めてまいりましょう。


 そうでなければ、私たちの心は古いままです。


 体は新年になったのに、心は新年になっていない。

 そうならないようにいたしましょう。


 心が新年になっていない、というのは

 心が過去の思い出に浸って、はまりこんでいるということです。


 愛する人を失ったこと。 

 期待しなかった出来事に遭遇したこと。


 例えば、失望したり、うまくいかなかったり。

 お金をなくしたり、泥棒にあったり。
 
 悪口を言われたこと。


 そうした昨年のことに、まだ心が縛り付けられていたら

 心はまだ昨年のままですよ。
 

 心が新しくなるのは、それらを「置いた」ときです。


 過去はもう、過ぎ去ったのです。

 これから先に目を向けていきましょう。


 今ここに、心を取り戻していく。

 今ここを、精一杯生きることです。


 昨年のことを教訓として、前に進んでいきましょう。


 何をどのように変化させていけば、より良くなるかを考える。


 過去というのは、私たちがそこから教訓を得るとき

 大きなメリットをもたらしてくれます。


 新年を迎えたこの日は、楽しいことや幸せだと感じることが

 良く生じてくるかと思います。


 しかし、お祭りとしての新年は一時的なものです。


 この幸せを一時的なものではなく、長続きさせたいならば

 自分の心を常に目覚めさせるよう努力していくことが重要です。


 過去の後悔にに囚われ、未来の心配や不安に囚われてしまうと

 私たちたちはすぐに幸せを感じられなくなります。


 そして、自分がまだ得ていないものにばかり目が行き

 私自身の身近で大切なものに、目が向きていきません。


 自分に都合の悪いものをフォーカスして

 そこばかりを見ないようにしましょう。


 なぜなら、本当は私たちの周りには

 良きものがたくさんあるからです。


 そう見えてくると、自分に勇気が湧いてきますよ。


 そして「置くこと」を知り、実践していくことです。

 持つということは、たとえ薄い紙であっても

 何時間も持ち続けると、手や腕が疲れてきます。


 置くことが重要です。


 仕事でも、心に重荷を背負わず

 心の重荷を置きながら、

 仕事をしていくことができます。

 と同時に、今ここにある良きもの、良きことに

 目を向けていきましょう。


 目の前にある美しい自然。朝日の光、青い空。

 色とりどりの花々。

 子供たちの元気な声。などなど。


 それらに心を開くと、幸せがすぐに生じてきますよ。


 そして、心を穏やかに保つということです。


 私たちはまわりの環境がどんなに騒がしくても

 心を穏やかにすることができます。


 もし私たちが、生じることを受け止め

 心を穏やかにすることができたら

 すぐに幸せに出会えますよ。


 どこか別の場所に幸せを探しに行かなくても

 いいようになります。


 ですから、今日迎えたこの新年

 どうぞみなさん、新しい命を頂いたことを祝い

 新しい心を忘れることなく

 古い傷や痛み、失敗や出来事などを置いておき

 過去から教訓を得て学び、

 前に進んでまいりましょう。


 そうして心の穏やかさを鍛えてまいりましょう。


 新年のお祭りさわぎだけを幸せとするのではなく

 ずっと続いていくことのできる心の幸せを

 味わってまいりましょう。


 そうした穏やかさある心の幸せが、

 皆さんの人生をさらに向上させるものとなりますように。


 心の穏やかさ、静けさは

 仏教でいうところのニッパーン(涅槃;一切の苦しみなきこと)

 へと導かれるものです。


 これで、新年の挨拶を終わります。

。。。。。。。。。。。

浦崎感想


 体だけ新年を迎えるのではなく

 心もしっかりと新年を迎える。


 今ここに気づき

 今目の前にある、良きもの、良きことに

 はっきりを目を見開いていくことの大切さ。


 本当に、今この瞬間まで命を味わうことのできた

 幸せをしっかりとかみしめていきたいですね。


 今、私の目の前に見えるのは

 青々とした木々たち、そして長くそびえた竹。

 主人が鍬を持って畑作業をし

 その近くで4歳の息子がトラックのおもちゃを持って

 土遊びをしている景色です。


 少し風の強いここアシュラムのお正月ですが

 本当に穏やかな、そしてじんわりと幸せを感じる

 今年のスタートとなりました。

 
 みなさまの目の前には、どんな風景が広がって

 おられるでしょうか?


 今年もまた私は、タイ仏教の素敵な宝たちを

 日本に届けるお役目を果たしていきたいと思います。


 お互い様、一瞬一瞬の気づきを高め

 苦しみに学び、苦しみを減らしていきながら

 今年も歩んでまいりましょう。


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