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ほったらかし炊飯(別名 自動炊飯)

お米は炊き立てがうまい、とはいいつつもなかなかに手間がかかります。特に一人暮らしだと量も少なく手間に見合わないため、パンやシリアルで間に合わせるという方もおいでではないでしょうか。

さてアウトドア界隈で密かなブームとなっている「ほったらかし炊飯」もしくは「自動炊飯」についてご紹介し、失敗なしでできる炊き立てご飯のうまさを共有していきたいと思います。

用意するもの

・お米一合(約150g) … おおよそ茶碗2杯分です。

・メスティン … 飯盒のこと。アルミ製だと熱伝導が良い。トランギア社のものが有名。

・五徳 … 加熱調理の際の台。エスビット社のものが有名。メスティンが安定するなら何でも良い。

・燃料 … 今回は固形燃料を用意。弱火で20分ほど燃えるなら何でも良い。アルコールバーナーを使う方もいる。ガスでもいいが火力位置を毎回同じにできないので「ほったらかし」にできない。

お米をとぐ 〜 吸水

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お米をとぎます。最初に軽くすすぎ、とぐのは軽く指でかき回す程度で良いです。昔と比べて精米技術が上がっているので、あまり神経質になることはありません。ただし無洗米でも軽くすすぎ程度はした方が良いですね。

といだらお米に水を吸わせます。水をメスティンに多めに入れて放置します。夏場は30分以上、冬の低温下では1時間以上が目安です。吸水をちゃんとしていれば失敗しないといっても過言ではありません。手間なら前の晩から放置しても構いません。

炊飯

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吸水が十分できたら炊きます。本番用の水を200cc入れますが、ハンドル部分のリベットの高さを目安に固め柔らかめで加減しましょう。そして五徳に固形燃料を置き、その上にメスティンを載せて点火します。あとは炊き上がるまで30分待つだけです。

これだけ?これだけなんです。

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100均で売ってるようなこの固形燃料は、20分強で燃えつきます。そのあといくばくか「蒸らし」を経て食べごろになります。ということで火をつけてから副菜を用意するなり、お出かけの準備をするなりできますね。

ほったらかし炊飯に関するあれこれ

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アウトドアだと、コンパクトにしたり燃料共通化したり多種にしたりと、各人でこだわりがあるようです。うらはトランギア社のアルコールストーブとエバニュー社のチタン五徳の組み合わせも持っています。なおアルコール約20ccで20分間程度の燃焼になるそうです。
また野外だと風が吹くこともあるのでコンパクトになる風防(アルミ製の屏風のようなもの)も要りますね。なおこの一式、メスティンの中にパッキング出来ちゃいます。

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ご飯の炊き上がりにこだわる御仁は、鎮火後100均の保温弁当袋(内側がアルミ)に入れて「蒸らし」をしたりします。さらに入れる際にメスティンを上下逆さまにしてより良く「蒸らし」をする方もおいでです。この辺りは「研究」の領域なので動向は言及しませんが、奥深いようです。

それよりもメスティンでできる失敗しないレシピを探求する方がいいかもですね。アウトドアだと環境が様々ですし、持ち物も限られますからね。

このほったらかし炊飯は一合ですが、茶碗一杯分の半合で炊くのはどうやら難しいようです。
ここは一杯分食べたら、残りはラップで包んで冷凍庫へ入れちゃいましょう。聞くところによると、炊き立てを冷凍するのが解凍した時に最も美味しいそうです。


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