最近何かと新しい方針を発表している楽天市場 ですが、2019年が始まって2か月が過ぎようとしている今、楽天市場の出店を検討されている方もいらっしゃると思います。

この売れるネットショップの教科書でも、毎月のように楽天市場への出店について問い合わせをいただいています。

楽天市場は日本でネット通販、ネット販売を行う上で、最初に検討する売り場かもしれません。

それだけ、楽天会員の購買力が強く、また、楽天スーパーポイントの普及率が高い事が背景にあると思います。

本日は、楽天市場に出店して過去の店舗からでは15年以上の経歴がある店長が、2019年の最新の楽天市場の状況、出店メリットとデメリットについてお話したいと思います。

まず現状の楽天市場の状況としては、2019年2月1日時点の楽天市場出店店舗数は46,686店舗と公表されています。

この数には、おそらく楽天のエンパワーメントプランでの出店数も含まれていると思います。

出店店舗数に関しては、過去3年くらいの間、4万5千店舗前後で変わっていないですね。

もちろん売り上げ不振やコスト高で退店、閉店する店舗さんも多数いると思いますが、それと同時に出店する店舗さんもほぼ同数入ってきている感じなのではないかと思います。

楽天市場全体の流通額に関しては、楽天が公表していないためわかりませんが、微増、もしくは微減といった感じなのではないかと決算報告からは感じています。

ライバルでもあるAmazonは、国内ECの流通金額だけで、2017年度は1兆3千万円の流通額があり、2018年度はさらに上になると思われますから、単純にネット通販の売り上げだけならアマゾンのほうが上ということになります。

楽天市場の良いところ、強みとしては、やはり店舗ごとのパワーが強いということに尽きると思います。

楽天市場はネットショップのそれぞれが独立した出店を行っているため、店舗ごとにそのブランド力を全力でアピールしています。

魅力的な店舗がたくさんあり、商品力が高い商品もたくさんあるというのが楽天市場の強みだと思います。

逆に、アマゾンの強みは、商品を出品している店舗は多数ありますが、おおむねアマゾン本体が代行販売しているFBA、プライム対象商品が充実しているという点があげられます。

プライム対象商品は、アマゾンプライム会員であれば、翌日到着、基本的に送料無料という特典を受ける事ができます。

商品を探しやすいというメリットもアマゾンは圧倒的に強いですね。

楽天市場の現状でのデメリットとしては、商品画像のガイドラインの必須化やチャット機能の導入など、ルールの縛りがきつくなってきている点でしょうか。

あと、先日の楽天新春カンファレンス2019では、送料無料のラインも楽天市場全体で統一されるという計画が発表されていました。

こうしたモール全体のルールの強制化が今、出店している側からすると非常に大きな負担になってきているのは事実です。

当店では、ネットショップの売り上げの比率が未だに楽天市場が45～50パーセントと大きな比率を占めています。

店長の身近な方でも、やはり楽天市場の売り上げが大きく、やめるにやめられない状況にあるという方が本当に多いです。

それだけ売れる売り場でもあるという事ですね。

もし、独自の商品、競合が少ないような商品をお持ちの方は、楽天市場 への出店も検討されるとよいと思います。

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