ヤフー株式会社が発表した2019年3月期連結決算の資料によると、ヤフーのショッピング事業の取扱高は、7692億円で前期比22.6%増の成長となった事がわかりました。

ヤフーのショッピング事業とは、「ヤフーショッピング」「LOHACO（ロハコ）」「ペット用品のチャーム」の合計取扱高のことを差します。

また、ヤフーのオークションサイト「ヤフオク！」では8899億円の取扱高となり、前期比1.4%と微増の成長となりました。

これには、おそらくフリマアプリのシェアナンバーワン「メルカリ」の成長が大きく、ヤフオク！を使っていたユーザーの一部がメルカリに移った事が予想されますね。

物販以外のEコマースの取扱高としては「ヤフートラベル」「一休.com」などの売上が3925億円となり前期比で26.6％と大きく成長しています。

楽天市場 にも言える事ですが、決算時の発表は、その事業の今後をうらなう上でも非常に重要な指標となるデータが開示されます。

今回のヤフーの決算発表によると、ショッピング事業は順調に伸びている事がわかりましたが、その大きな要因としては、やはり「PayPay 」の存在があると思います。

PayPay（ペイペイ）とは、ヤフー株式会社とソフトバンクの共同会社が運営するPayPay株式会社の提供するスマホ決済サービスのことです。

PayPayはこれまでに総額200億円分となるPayPay残高付与キャンペーンを実施し、先日第二弾の100億円あげちゃうキャンペーンが終了しました。

PayPayを市場に流通させた戦略として、100億円分のポイント（PayPay残高）を付与するという超大規模キャンペーンは過去に例がないため、まったくPayPayに興味のない人にさえその存在が認知される結果となりました。

PayPayの事業戦略としては成功したと言ってもいい結果となっていますね。

特にスマホ決済サービス市場は、楽天の提供する楽天Pay、Amazonの提供するAmazonPay、Googleの提供するGooglePayと決済サービスの乱立状態が続いています。

ここで大きなシェアを取ることは、今後、Eコマース以外のリアル店舗の舞台でも流通する事を意味していますから、決済サービス各社が血眼になって拡販サービス、キャンペーンを実施するのも納得できます。

PayPay が使える場所については以下のページに随時更新しておりますので参考にしてください。

先日は楽天もこのPayPayの勢いを抑えるためか、楽天ペイのポイントバックキャンペーンを開催しはじめていました。

今後もPayPayは実店舗向けのキャンペーンを強化していく事を発表していますから、まだまだスマホ決済サービスの競争は続きそうですね。

そして、このPayPayが今後のヤフーショッピング事業の拡大にも大きな影響を与える事が予定されています。

ヤフーショッピングは、日本国内のインターネットショッピングモールの中では唯一出店初期費用と月額固定利用料が必要のない売り場でもあります。

その為、出店する店舗は後を絶たない状況が数年間続いていますが、その分競合が多く、商品を露出させるには、ヤフーショッピング内での広告の利用も避けては通れない状況となっています。

ストアマッチ広告やアイテムマッチ広告といった方法が主なヤフーショッピング内の広告手法ですね。

また、ヤフーショッピングでは、有料会員として、「Yahoo!プレミアム会員」へのポイントバック優遇を常時実施しています。

先日もヤフープレミアム会員感謝デーが開催されていましたが、有料会員は、サービスへの貢献度が極めて高いため、アマゾンのプレミアム会員と同じく最優先で販促対策を実施していくべき対象だと思います。

ヤフーショッピングに出店してみての感想は以下のページにまとめておりますのでこちらも参考にしてみてください。

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