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【SNK】わりとしゃべってたろ?【KOF】

 2024年3月25日記念。
 いや、以前にこんな記事出してるし、もはや特にいうこともないんだが、

 せっかくのお誕生日なので、八神庵と草薙京との掛け合いについて。
 この両者、専用の掛け合いが実装されたのは『96』からだった。『95』では、京が汎用の「いくぜ!」というセリフを叫ぶのに対して、庵は無言で構えるだけだったのである。
 で、その『96』での掛け合いが、

京「どうしてもやるのか?」
庵「いまさら命乞いか」

 というやつ。そしてお次の『97』でもまた新しい専用掛け合いが登場。

京「ケリをつけようぜ、八神」
庵「貴様の死をもってな」

 などといいつつ、オロチ編に決着がついても結局このふたりの争いにはケリがつかなかった。翌『98』では、

京「炎がおまえを呼んでるぜ」
庵「なら燃えつきろ、いさぎよくな」

 毎年のように専用掛け合いが変わっていくアテナもびっくり状態。ちなみに『カプエス』シリーズにもこの掛け合いが流用されている。
 そして翌年、『99』での掛け合いは、

庵「くたばりぞこなったか」
京「テメェの都合で生きちゃいねぇよ」

 両者、行方不明だの生死不明だのといった状態から隠しキャラとして生還を果たしたせいか、こんなやり取りになっている。言葉こそ荒っぽいが、おたがいの生存を喜びことほいでいるさまがありありと見受けられる掛け合いである。
 続く『00』では、

庵「御託はいらんぞ」
京「だろうな」
京「いくぜ!」&庵「いくぞ」

 だんだん長くなってまいりました。もはやコンビ芸の領域。お次は会社倒産をはさんでの『01』。

京「てめえの炎は何色だ?」
庵「いいたいことはそれだけか? ならば……」
京「消えろ!」&庵「消えろ!」

 ややパクリっぽいセリフなので個人的にはさほどピンと来ない感じ。動き的にも『00』のほうが好き。
 次は対戦勢大歓喜の『02』なのだが、何と掛け合いがない。『95』よろしく、京が「いくぜ!」と叫ぶ一方、庵は無言。いまさらなぜ? バグかミスなのでは? と疑いたくもなるのだが……何だろう、急に庵が京につき合うのが面倒になったのか? もしかして倦怠期?
 ともあれこの翌年、2003年の夏にリリースされた『SVC』では、

京「さあ、始めようか」
庵「消してやる、貴様の炎をな」

 と、またもや新録。なぜそのやる気を『02』で発揮できなかった?
 もっとも、同年末にリリースされた『03』でも、この掛け合いがそのまま使われていたところを見ると、もしかすると最初からこの2作品で使うことを前提に、ボイスの収録がおこなわれていたのかもしれない(バイソンの声がアッシュだったりサガットがシェンだったりするしな)。
 この『03』を最後に、『KOF』シリーズはNEOGEOを離れ、アトミスウェイブに移籍(?)を果たした。その第1弾となったのは、2004年夏リリースの『NW』なのだが、こちらの掛け合いはなぜか『01』と同じ。
 そして『NW』の1か月後には『MI』がリリースされた。この時の掛け合いも、やはり『01』準拠。
 翌年、2005年リリースの『SVC2』こと『NBC』では、

京「いくぜ!」

 これだけ。ただ、セリフこそ過去作の流用だが、暗転した中で炎がぼふんぼふんと軌跡を描きながら両者が交錯するという、低カロリーながらもカッコいい演出になっている。
 そして同年リリースの『XI』では、

庵「京……」
京「八神……」
京「いくぜ!」&庵「いくぞ」

 倦怠期を乗り越えて落ち着いたカップルの如きおもむきが感じられる、何とも静かな始まり方。最後に呼吸を合わせて締めるコンビ芸にも磨きがかかってきた。
 さて、その翌年の2006年、ようやく『MI2』がリリースされる。ここでの掛け合いは、当然これまでのものとかぶらないようにという意識があった。

庵「貴様のすべてを灰に変えてやる……血染めの真っ赤な灰にな!」
京「燃え尽きるのはてめえのほうだぜ!」

 この掛け合いは翌年リリースの『MIA』でも続投となった。
 その後、『KOF』の新作はしばらく登場せず、2009年に『02UM』が登場。ここでの掛け合いは、無印『02』の虚無感を反省したのかは不明だが、京と庵の対戦順などの条件によって、『99』、『00』、『01』の3種類の掛け合いが見られるようになっている。おそらくこのへんはネオジオ博士のこだわりであろう。
 ただ、その直後にリリースされた『XII』には対戦前の掛け合いそのものが存在せず、2009年リリースの『XIII』も、掛け合いこそ存在したが、顔アイコンとテキストによるものだったため、次にこのふたりがメンチ切ってしゃべるのは2016年発売の『XIV』、実に10年近く待たねばならなかった。

 今でこそ、格ゲーでキャラたちが会話するシーンはごくふつうのことになったが、『KOF』の黎明期において、ことにアーケードゲームシーンにおいてはとても珍しいことで、非常にインパクトがあった。90年代の格ゲーブームの一翼をになったNEOGEO格ゲーの隆盛には、「カッコいいキャラがべらべらしゃべる」ことが大きく影響したとぼくは思っている。
 それこそ庵のようなキャラが相手をボコボコドカーンとやっつけて、

登場は『95』からだが、やはり庵は秘書ズを連れた『96』からが真骨頂! バランスがいい!

「月を見るたび思い出せ!」
 ってイケボでしゃべるんだから、そりゃまあ人気が出るのも頷けるし、ボイスを聞きに女の子がゲーセンに来るのも判らなくはない。

 ありがとう、庵! きみは確実にNEOGEOブームの立役者のひとりだ! 石油王から100億くらい年俸もらっても許されると思う!
 とりあえずお誕生日おめでとうな!

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