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【SNK】コラボ解説19【キミヒロ】

 ハロウィンコラボ解説その4。全体の半分くらいかな?
 さて、狼男テリーとの戦いを制し、3つ目のネオジオボウルを手に入れたみなのんたち。

テリー
 OK! おまえたちの強さ、しっかりと見せてもらったぜ! ほら、持ってきな、イチゴ味の――。
エコちゃん
 ネオジオボウルです! ……アテナさんが聞いたら怒りますよ?
テリー
 悪い悪い。……それにしてもこのバイト、待機時間がやたら長くてヒマだぜ。
みなのん
 ば、バイト? バイトなんですか?
テリー
 ん? ああ、学園長のじいさんにな、日当を出すからぜひ頼むっていわれてさ。だいたいみんなそうなんじゃないか? あのアテナって子は別として、学園長に呼ばれたのは、どいつもこいつも日当につられて手を挙げた連中らしいぜ?
ウサタロー
 ――つまり、残りのふたりの守護者も、ロクにバイトをしていない格闘家かー。
イケメン
 となると、かなり候補者は絞られてくるな。これなら対策も立てやすそうだ。

 なんてことをいっていると、何者かが高速で接近してくる。

イケメン
 !? 何だ? この気配――。誰かが高速で接近してくるぞ!?
レオナ
 が、がおー!

前年のハロウィンで実装されたコス。レディ・グリムというヒーローのコスプレ。

エコちゃん&ギャル
 ……え?
レオナ
 がおー……。
イケメン&トリ
 …………。
みなのん
 あ、あの……レオナさん? それはいったい……?
レオナ
 が、学園長から、このエリアの守護者に挑む生徒を不意討ちしてほしいと……。
テリー
 残念だがもう俺は負けちまったよ。来るのがちょいと遅かったな。
レオナ
 …………。
ギャル
 つーかそのカッコ、赤ずきんでしょ? 人を脅かすとか不意討ちするっていうより、むしろ狼に襲われるほうじゃん。根本的に間違ってる気がするけど。
レオナ
 …………。
ギャル
 それに傭兵の任務って時間厳守なんじゃね? なのに遅刻ってヤバいっしょ。戦力が――。
イケメン
 それ以上いうな、名雲! おまえには学習機能がないのか!?
みなのん
 ま、まあ、人間、調子が悪いこともあるよ。何か理由があったんでしょ、レオナさん?
レオナ
 実は、第5の守護者役を請け負ったはずの覇王丸がどこにも見当たらなくて、今までその行方を捜していたら、自分の出番を忘れてしまって――。
エコちゃん
 え? 第5の守護者って覇王丸さんなの!?
レオナ
 ……あ。
テリー
 おい……守護者の正体は秘密にしてろって、学園長から念を押されなかったか?
ギャル
 あっちゃー……いっちゃったよ、この人。マジでうっかりすぎ。やっぱせん――。
レオナ
 ――――。
トリ
 よ、よせ、名雲! これ以上追いつめると、また暴走して手がつけられなくなるだろ!
イケメン
 最後に大物が控えていると分かったんだ、これ以上無駄に体力を消耗できるか!
エコちゃん
 それじゃテリーさん、わたしたち行きます! ありがとうございました!
テリー
 お、おう、がんばれよ。……何だよ、まだまだ元気だな、あいつら。
レオナ
 …………。
テリー
 ……なあ、そう落ち込むなよ? 俺があとでホットドッグおごってやるから。
レオナ
 ……わたし、ベジタリアンだから。
テリー
 じゃあソーセージ抜きのホットドッグ。……それでいいだろ?
レオナ
 ……それ、もうホットドッグじゃないわ。
テリー
 あー……。
レオナ
 …………。
テリー
(誰でもいいから、次の挑戦者、早く来てくれよ! 間が持たないって!)

 こうして気まずい沈黙を残して次のステージへと向かったみなのんたち。しかしその頃、街の一角では、意外な人物がこの世界へ出現していた。

ユキ
 はぁ、はぁ、はぁ……! な、何なの、ここ!? わたしの知ってる世界と違う! だって、だって――!
キューバーン
 わてらがタコヤキごちそうしたるさかい、ねーちゃんちょっとつき合ってんか~!
ユキ
 いやーっ! でっかいタコヤキがしゃべって追いかけてくるーっ!!
ひつまぶし
 いやいやいや、ここはタコよりウナギでっしゃろ~!
ユキ
 こっちにはしゃべって動くひつまぶし~!?
キューバーン
 ぐへへへ……。
ひつまぶし
 ぐふふふ……。
ユキ
 きゃーっ! 誰か――。京ーっ!

 ……目障りだ。
キューバーン&ひつまぶし
 ほんぎゃああぁぁ~! 佳人薄命~っ!

 ……ふん。
ユキ
 あ、ありがとうございました……。――あ、あなたは確か……。

 ……貴様もさっさと失せろ、女。
ユキ
 …………。さっきの人、確か前に一度、会ったことがあるような……。
紅丸
 あれっ? ……もしかしてユキちゃん? そこにいるのはユキちゃんじゃないの?
ユキ
 二階堂さん……?

 そう! 格闘家でも侍でも地球意思でもない単なる一般人代表、ユキちゃんのご降臨である。
 ちなみにキューバーンというのは何度も現れてはあっさりやられるやられ役筆頭のようなタコヤキ怪人で、メインストーリーの最初でみなのんにやられたのもこいつ。
 そして、襲われたユキを庵が助けるのもどこかで見たことのある風景。星のデジャブー。

 さて、第4の守護者のもとへ向かうみなのんたちは、迂闊なことをいうギャルをみんなでなじっていた。

ウサタロー
 ふー、危なかったけどどうにかなったぜー。レオナの暴走は厄介だからなー。
みなのん
 名雲さん……まさかレオナさんのこと、陰で戦力外って呼んでたりしないよね?
ギャル
 な、何なの、みなのん? どうしてそんな哀しそうな目でウチを見るわけ!?
みなのん
 だって名雲さん、人をあだ名で呼ぶでしょ? だからレオナさんのことも、実は――。
イケメン
 おい名雲、おまえまさか、あの子に戦力外なんてあだ名をつけているのか?
トリ
 いくら何でもそいつはヒドすぎねーか? おまえの血は何色だよ、おい?
ギャル
 ちょっ、そ、そんなことしてないってば! さっきのはちょっと――いや、ねえ?
エコちゃん
 みんな、信じてあげて。光ちゃんは、ほんのちょっと口が滑りやすいだけなの。
ギャル
 あ、ありがと、エコちゃん! やっぱエコちゃんだけだわ、ウチの味方は!
トリ
 いやー、だっておまえ、俺様のことも、トリ頭トリ頭って呼ぶじゃねーか。

 大詰めへと向かいつつあるこの大事な時に、ギャルのあだ名のつけ方でもめているみなのんたち。その隙を突くように、新たな刺客が現れる!
 ということで、今回はここまで!

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