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【SNK】ぶっちゃけ【KOF】

 かなりぶっちゃけたことをいってしまう。
 あ、おるすたくん1号こと『KOFAS』の話な。

 ぶっちゃけ、このゲームのシステム面が面白いかどうかはよく判らない。ぼくはこのゲームのほぼすべてのモードをオートでプレイしていて、要は自分で操作しないからである。がっつり自分で操作したいならふつうに本家を遊べばいいし。
 なので、ここではおもに『KOFAS』のストーリーなどについて述べる。「なぜそれを今?」と疑問に感じる人がいるかもしれないが、そこはまあ、思いつき……? ふとぼくが吐き出したいと思ったから。

 そもそも『KOFAS』は、『KOF』シリーズをベースに、そこに無個性主人公と数人のオリジナルキャラたちを放り込み、この作品ならではのオリジナルストーリーを展開させていくはずのゲームだったと思う。
 少なくとも、最初期から実装されているストーリーモードは、無個性主人公(以下、おるすたくん)とオリジナルキャラのノアちゃんのふたりがKOFに参戦し、本来なら主人公チームがになうべき役割を乗っ取ってオロチを倒す、みたいな展開だった。まあ、実際にはおるすたくん単独ではオロチを倒せず、神器ズが駆けつけてくれて協力して倒すわけだが。
 そのストーリーが本家のストーリーより面白いかどうかということをいってしまうと、ぶっちゃけ面白くない。何だかよく判らん出自のおるすたくんが、お馴染みの人気キャラたちをばっさばっさと薙ぎ倒していくという展開だけで、面白いという以前に一部のファンからヘイトを集めそうな作りなのだが、その上で見せられるストーリーはほぼオロチ編そのままだし、判りきっているエンディングまでの道中で驚くような展開があるわけでもない。
 他方、ストーリーモードとは別に実装されているエピッククエストのほうでは、マリーやちづるが闇落ちしたり、ネスツが世界を壊滅に追い込んだりしているわけだが、まあ、このハチャメチャ具合がいいかどうかはともかくとして、オリジナルと銘打つならこのくらいやったほうがよかったのではと思わなくもない。

 どうもスタッフサイドには、オリジナルキャラたちで見せたいストーリーがあるらしく、オロチ編終了直後、ここまでおるすたくんのよきサポート役だったノアちゃんが何やら造反ぽいことをやらかし、同時にアインが不覚を取って……みたいな感じで、多少なりとも話が動く気配を見せたこともあった。が、結局はノアちゃん黒幕化+サポート役がオタクにやさしいギャルみたいなカヤちゃんにバトンタッチしただけ。

強引で横着だけど意外にやさしいギャルっぽいカヤちゃん。加えて頭もあまりよくない。

 ぶっちゃけ、これらオリジナルキャラたちが意味深な会話をしてばかりいるせいで、話が進んでいるのかどうかすら判らないまま、アッシュ編に突入した今もなお、だらだらと話は続いている。しかも、特に詳しい説明もなしに急にオリジナルキャラが増えたりもする。スタッフには、ホントに話をたたむ気あんの? と聞きたい。
 そしてまた、当初はノアにそそのかされて参戦していただけのはずのおるすたくん自身、いつの間にか、「ここはゲームの中の世界で、自分はNPC化してしまったカヤと協力してノアの暴走を止めるために動いている」と、なぜかすべてを理解し、受け入れていているフシがある。そんなこと一度もカヤから詳細説明されていないのに。てか、ファントムゲートって何? もしかしてぼくの『KOFAS』だけテキストが抜け落ちてて、ほかのみなさんのストーリーモードはもっと判りやすいのだろうか?

 でまあ、ここまでストーリーうんぬんを語ってきたくせに、すべてをひっくり返すようなことをいうのも何なのだが――あくまでもぼくの個人的な考えとして――ストーリー面を重視する『KOF』のキャラ萌え勢にとっては、おそらく、もっと『KOF』のキャラたちが全面に出てきて、おのおのがそれらしいやり取りをして絡んでいくような展開であれば、全体的にどんなストーリーだったとしてもおおむね受け入れてくれるのではないかと思う。少なくともぼくはそう。そこが充実していれば、たとえ内容がひたすらパンを焼き続けるだけのゲームだったとしても、もうちょいがんばって食らいついていった気がする。

 そういう観点で見ると、『KOFAS』は、そもそもキャラの捉え方、描き方が大雑把すぎる。もしかすると、もともと韓国語とかで書かれたストーリーを日本語に翻訳する段階でのミスもあるのかもしれないが、以前からたびたび指摘している一人称問題口調問題など、ウキウキしながら読み進めるには邪魔な小骨が多すぎるのである。

紅丸ならたぶん「俺サマたち」っていうのが正解。芝居がかったセリフでは使うかも、って程度。

 ……まあ、今からそのへんに細かい配慮をしたとしても、『KOF』キャラそっちのけで進んでいるストーリーモードがどうにかなるとは思えないが。

 昔はともかく、最近の『KOFAS』では、新規ガチャが実装されると、新キャラをフィーチャーしたラッシュイベントも同時に実装され、それに合わせたストーリーも実装される傾向にある。水着ジェニーが実装されたらなぜかみんなで宝捜しに行くとか、そういう本編と無関係のストーリーな。
 なので、せめてここくらい、キャラの同一性を維持した上でファンがニヤニヤできるような掛け合いを見せるとか、もしくは完全にコミカルなほうに振るとかしてもらえるとありがたい。メインのストーリーモードが本当に面白かったか面白くなかったかは、サ終してから判断するから。

 ……というようなことをだらだらと書いていると、
「そこまで不満があるならやめればいいのでは?」
 と思う諸兄もおられると思う。実際、おるすたくん2号こと『SNKAS』やら『サムスピ』のRPGやら、近いところでは『KOF:サバイバルシティ』などは、実際にしばらく遊んでからやめた。どれもこれもぼくが思っていたようなSNKキャラの魅力みたいなものが見えてこない、もしくはキャラの同一性自体がそこなわれていたからである。
 ならばなぜ『KOFAS』はやめないのか?
 それは絵がいいからである。ぼくの好みというか……。
 ぼくにとって『KOFAS』のキャラ絵は、一人称問題や口調問題といったキャラの把握の甘さなどのマイナス面をおぎなって、なおあまりあるからである。ぶっちゃけ、このゲームの絵が『SNKAS』とか『98UMOL』のそれだったらここまでつき合っていない。ぽちぽち操作して遊ばないぼくにとって、このゲームの価値の9割は絵
 そう、絵(がほぼすべて)じゃん

で、水着ヴァネッサはいつ実装されるんだい? なぜいまだに実装されていないんだい?

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