見出し画像

【SNK】コラボ解説20【キミヒロ】

 まだまだ続くハロウィンコラボ解説その5。
 もめるみなのんたちを急襲したのは――。

真吾
 ……よく分からないけど、もめてる今がチャンス! バーニング――!
みなのん
 ペナルティメイトブレイブ!
真吾
 んぎゃ~っ!
みなのん
 えっ!? も、もしかして真吾くん!? ごっ、ごめん、いきなりだったから――。
真吾
 ううう、お気遣いは無用っす……。まだまだ俺が未熟だってことですから……。
イケメン
 いきなり襲いかかってきたということは、あんたが第4の守護者……はありえないか。
トリ
 ま、ふつうに考えりゃ草薙京だろ。
真吾
 えっ? ど、どうして分かったんすか? 俺、しゃべったりしてませんよね!?
エコちゃん
 わたしたち、最後の守護者が覇王丸さんだって知ってるから……。
イケメン
 残ってる連中の中で、一番腕が立って、しかもふだんバイトをしていないとくれば、あとはもう草薙京くらいしかいないだろう? おまけに、弟分のあんたが出てきたしな。
真吾
 そういうことでしたか……。実はそのことで困ってるんですよ、俺。
ギャル
 もしかしてアレじゃね、引き受けたくせに、京サマがやる気を出してくれないとか? じゃなかったら、自分が戦うべきところを真吾くんに押しつけようとしてるとか?
真吾
 どっ、どうしてそれも分かっちゃうんすか? もしかして隠れて見てたんですか!?
みなのん
 はは……何となく想像つくよ。あの草薙さんのことだからさ。
イケメン
 ってことは、あんただけにはたらかせて、草薙京はこの先でのんびりしてるわけか?
真吾
 のんびりはしてないです。ずっとぶつぶついってます。
トリ
 は? 何か不満でもあるのか?
真吾
 別に文句をいってるわけじゃないっす。たぶんあれは、詩を作ってるんですよ。
ギャル
 ああ……そういや京サマ、戦う炎のポエマーだもんね。
イケメン
 だからといってこっちを放置されても困る。俺たちも、えー……ネオジオボウル? とやらを集めなければいけないからな。
ウサタロー
 ウオオオオオ! さあ出てこい、草薙京! ネオジオボウルを賭けて勝負だぜー!

 ……チッ。何だよ、真吾。俺をわずらわせるなっていっといただろ。
イケメン
 悪いが、俺たちのチームはここへ来るまでにテリーさんたちを倒してきている。……その俺たちを矢吹さんひとりで止めるのはさすがに無理だろう。
トリ
 ま、そういうことだ。さっさと勝負しな! ……それとも戦わねーでボウルを寄越すか?

 いちいち相手すんのも面倒だが、どんな形であれ、負けってのは――。
ギャル
 ちょい待ち、その前にひとついい?

 ……何だよ、おい。せっかくこっちがやる気になったってのに……。
ギャル
 いや、京サマのそれさ、何なの? もしかしてドラキュラのコスプレ?
みなのん
 ……そこ、触れちゃうんだ、名雲さん。気になってたけどあえて触れなかったのに。
ギャル
 だってさ、京サマってふだんわりとニヒルに決めてるじゃん? それがドラキュラだよ? 何かベタすぎ~。ハロウィンに吸血鬼のコスプレとかさー。

 べっ……別にいいだろ、そんなことは! 俺がどんなカッコしてようが――。
ギャル
 照れることないじゃん、似合ってるって。――ねえ、エコちゃん?
エコちゃん
 うんうん。草薙さんの新しい一面ていうか、あらたな可能性を見た感じがするよ。

どうでもいいけどエコちゃんの注射器デカいな。


 おっ、おまえらなぁ……心の底では俺のことを馬鹿にしてるだろ? 俺だってこんなもん着たくなかったんだよ! でもなあ、着なきゃ駄目だっていうんだよ! ハロウィンだから絶対に仮装しろって、ヘンなことにこだわりやがって……! どっちにしろやることは決まってんのに、カッコなんかどうでもいいだろ、なあ!?
イケメン
 いや、まあ、気持ちは分からないでもない。俺も以前、純白のタキシードを――。

 どうでもいいって流せよ、そこはよ! あえて同情すんな! 余計に腹が立つぜ!
エコちゃん
 草薙さんが冷静さを失ってるよ! ふむ、これが光ちゃんなりのマリーシアなんだね?
ギャル
 イヒヒヒ……効いてる効いてる。
イケメン
 ……むしろ逆効果だと思うぞ。かえって闘志を燃え立たせてどうする?
トリ
 いーじゃねーか! どうせ戦うんだ、だったら全力でぶつかりてーだろ?

 ああ……完全燃焼させてやるぜ! 覚悟してかかってきな、小僧ども!

 こうして対峙した第4の守護者、草薙京から手に入れたネオジオボウルはパイナップル味だった。落胆するウサタローに対し、ストレス発散ができた京はやたらすっきり。


 さーて、これで一応義理は果たしたし、ストレスも吹っ飛んだしな。――おい真吾、あとはおまえがうまくやっとけよ?
真吾
 ええっ!? む、無理ですって! さっき一撃で返り討ちにされたんですよ!? 俺ひとりでヒーローのみなさんの相手なんて、たとえ炎が出るようになっても無理ですよ!

 細かいこと気にしてんじゃねぇよ。別に負けたら負けたでいいじゃねえか。それもおまえにとっちゃいい修業だろ? ってことで、俺はこのへんで――。
ユキ
 京!

 !? そ、その声は――。
ユキ
 あなた、別の世界に来てまで矢吹くんに面倒ごとを押しつけてるの?

 ゆ、ユキ――ユキじゃねぇか!
真吾
 ユキ先輩!? どうしてここに!?
紅丸
 いや、街で人捜しをしてたら、偶然行き会ってさ。それで連れてきたんだ。

 ……ってことは、もしかしておまえもワケ分からねぇうちにこの世界へ飛ば――。
ユキ
 そんなことより! どうしてあなたはいつまでもそうなの、京!? 自分のことは自分でしなさいって、わたし何度もいったでしょ?

 お、おい、会うなり説教はよそうぜ……。感動の再会じゃねぇか、なあ……?
ギャル
 ……何なの、あれ? 草薙パイセンが完全にタジタジじゃん。
みなのん
 もしかして……真吾くんが前にいってた、草薙さんの彼女ってあの人のこと?
真吾
 はい、ユキ先輩っす。さすがの草薙さんも、ユキ先輩にだけは頭が上がらないんですよ。
トリ
 見た感じ、あの人は格闘家じゃねーよな? なのにどうして頭が上がらねえんだ?
エコちゃん
 いいかね、酉原くん。男女のカンケイとは、そうカンタンなものではないのだよ?
トリ
 ……そういうもんなのか?
イケメン
 俗にいう惚れた弱みという奴じゃないのか? 俺にもよく分からないが……。
真吾
 女子のほうがちょっと強いくらいのほうが、カップルは長続きするんじゃないっすかね? 俺の彼女もわりとはっきりいうタイプっす。俺はあそこまで尻に敷かれてませんけどね!
みなのん
 ええ!? 真吾くん、彼女いるの!?
真吾
 いるっすよ。俺の一番大事なものは俺の命、その次くらいが彼女っすね!
紅丸
 真吾……何度かいってるはずだが、それは彼女じゃないぞ、たぶん。

 おっ、おまえら! そこの外野ども! やかましいんだよ、さっきから! 特に皆野! おまえらもう用はねえだろ!? 油売ってないでさっさと先に進みやがれ!
ユキ
 だーかーらー! どうしてそうすぐにケンカ腰に怒鳴るの! そういうのやめて!

 い、いや、これは違うんだって、な? あいつらはその……なあ?
ギャル
 ……草薙パイセンが、目線でウチらに何かうったえかけてるっぽいんだけど。
イケメン
 さっさと先に進めということだろうな。
エコちゃん
 ううう……あのふたりのやり取り、とっても興味があるけど……。
ウサタロー
 そんなこといってる場合じゃないぜー! まだ第5の守護者が残ってるんだぞー!
真吾
 最後の勝負、がんばってください! みなさんなら絶対に行けますって!
みなのん
 うん、ありがとう、真吾くん!

 とまあこんな感じで第4の守護者を突破したみなのんたち。いよいよ残るは覇王丸ただひとり! というところで、待て、次回!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?