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「好い高齢化」嬉野さんの言葉の切れはし#269

次の時代の鍵を握るのは、ひょっとして年寄りなんじゃないかなぁと、どうしても思ってしまうのでありますよ。
年寄りが真っ当に頑張るんじゃないだろうかと。
--嬉野雅道

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この前テレビで、コンビニさんが、高齢者向けに商売を始めようとしているということを見ましてね、なんとなく嬉しくなったのあります。
なんかね、御用聞きみたいなことやってたんですよね、
その番組の中で、コンビニの人がね。
年寄りから電話注文があったら一個からでも持っていく、で、客であるお婆ちゃんの家へ配達に行って、そこでいろいろと話すうちに客と店員が知り合いになってコミュニュケーションを密にとりだすわけですよ。
「○○さん、部屋の雨戸開けときましょうか?」
「お米も、米びつにいれときましょうか?」
「あぁら、お願いするわ」
みたいなね。
そういう光景を見てますとね、昔の酒屋さん、乾物屋さん、八百屋さんみたいなね、あの頃の御町内の雰囲気が、コンビにという姿を借りて復活していくようで、なんだか町中がもう一度顔見知りに戻っていくのかもしれないなぁと思えてね、
なんだか高齢化って好いじゃねぇかと思いましたね。
今後、年寄りが、世間に好い影響を及ぼすならば、これから深刻に始まると、これまでずっと言われ続けてきた高齢化社会というものがね、実はちっとも深刻なものではなかったということになるわけで。
もしそういうことになるならば、それってとってもステキだわいと、何の根拠もない、思いつきですが、ぼんやりと思ったわけでございます。
ぼんやりとした頭ですがね、でもなんか、次の時代の鍵を握るのは、ひょっとして年寄りなんじゃないかなぁと、どうしても思ってしまうのでありますよ。
年寄りが真っ当に頑張るんじゃないだろうかと。
年寄りが、軽々には、あなどれない存在だったのだと、思い知ることになるんじゃないだろうかとね、予感するんですね。
未来というものは、迎えてみないと分からないものであります。
鉄腕アトムのようなね、輝く科学の21世紀は訪れなくともね、年寄りが世の中を優しくするような、呑気な21世紀を迎えるのであれば、それもまた好しと、私は、思いますね。
そりゃ痛快と。
ということでね、本日はこれまで。
みなさん、また明日。
解散。
--嬉野雅道(水曜どうでしょうディレクター)

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