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「孤立無援の場所」嬉野さんの言葉の切れはし#210

「掲示板を更新する」っていうのは仕事でもなんでもないっていう状況ですよ、当時は。「あいつなんか仕事もしないでずっとパソコンの前にいるな」「掲示板更新しているらしい」っていう、社内で立場のない状態。
--嬉野雅道

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オレらが「水曜どうでしょう」の掲示板を熱心に更新していた頃っていうのはね、Twitterなんかない、本当にインターネットの始まったばっかの頃だったから。

2000年ぐらいからやってたんだけど、特化しはじめたのは2003年ぐらいから。藤村さんがね、「どうでしょうのDVDを全部ひとりで編集するんだ」って宣言されてね。で、あっという間にオレは失職したんだよ。

で、窓際になったもんだから、オレは掲示板に特化していくっていう順番だったと思うんですよ。だから結局「掲示板を更新する」っていうのは仕事でもなんでもないっていう状況ですよ、当時は。「あいつなんか仕事もしないでずっとパソコンの前にいるな」「掲示板更新しているらしい」っていう、社内で立場のない状態。

そういう孤立無援な場所に立ってるんじゃないかと思うわけ。誰もこの人がすごい活躍するって思わないわけでしょ。だから、そこまで価値がないと思われてることをやり始めたら「夢中になってた自分がいた」っていう順番があるのかなって思うとさ。そういうことなんじゃないかな。「企業の中で個人として振る舞うことができる」っていうのは。
--嬉野雅道(水曜どうでしょうディレクター)

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