人のチカラ、愛のチカラ

日曜日に、アメリカから旦那が到着した。毎日FaceTimeはしてはいるものの、ほぼ2カ月ぶりの再会。母の友人が、母に付き添いしてくれている間に羽田空港へ迎えに行った。

旦那が出てきた瞬間に、私が旦那の名前を呼ぶと、すぐに気がついて、チカラいっぱいハグをしてくれた。これまでひとりで、日に日に弱っていく母と向き合う毎日で、張りつめていたものが、一気にスッーと抜けた。

あー、私はひとりじゃない…。

空港から旦那を連れて、母のところへ戻る。意識が朦朧としていた母が、旦那を認識するかという不安はよそに、ちゃんとわかって、旦那が母の手を握って母を呼ぶと、母も旦那の名前を呼び「ありがとう、ありがとう、Thank you Thank you」と言った。ここで、私と旦那は号泣。

間に合ってよかった。母がまだ、旦那を認識できるうちでよかった。飛行機の予定を早めてもらってよかった。一生に一度あるかのわがままをきいてくれて、旦那には本当に感謝。

旦那が到着してから、かけがえのない、もうこの世では、二度とないであろう、母、旦那、私の三人の時間を過ごしている。

母は、旦那が来てからは、昼間はずっと目を覚ましていて、言葉も発するようになった。時々、薬のせいもあって、変なことを言うけれど、ちゃんと私のことも、旦那のこともわかっている。

入院中に母が言った言葉、「何も話さなくてもいいんだよね、一緒にいるだけで、家族は」を思い出す。ほんとにそうだね。

大変だけど、いろいろな心配は尽きないけど、やはり今この一瞬に、心から感謝したい。
ありがとう。

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