母が旅立ってから24時間経過

習慣とはすごいもので、母の容態を心配する必要はもうないのに、今朝も朝5時に目が覚めた。母は、昨夜看護師さんが身体や髪を洗って、母らしい薄メイクもしてくれたので、穏やかで優しい顔のまま。

二度寝しようとしたけど、結局起きて、旦那とFaceTime をして、シャワーを浴びて、さあそれから何をしたらいいかわからなくなった。

いつもなら、午前中に看護師さんが来るので、オムツ、お湯、タオルなどをあらかじめ用意しておくのだけど、それももう必要ない。手持ち無沙汰で、部屋の中をウロウロ…。

それから、親戚や近しい人にあらためて火葬日を連絡した。

連休前で火葬場が混んでいるのに、日曜日に1つだけ予約が空いていたと、葬儀屋さんが言っていた。時期が悪いと、1週間以上も待たされこともあると言う。

午後に、何度かお世話になった、近所に住む民生委員さんが、お花を持って来てくれた。去年、母が痛みが強くて病院へ行く際に、私の代わりに救急車に一緒に乗って病院に行ってくれて、退院時も迎えに行ってくれた。その時のことを、「お母さんのおかげで救急車に初めて乗ったし、病院の入院の手続きの仕方も知らなかったから、あの時すごく勉強になったの。民生委員をしているなら、そういうことも知っておいたほうがいいって、あらためて思ったから…」。民生委員さんとはいえ、赤の他人に母のことを頼むのは、とても勇気がいったし、半ばダメ元でお願いしたことを、そんなふうに言ってくれて、その温かい心に頭が下がる。感謝してもしきれない。

民生委員さんと入れ替わりで、ケアマネと介護士さんが、母の顔を見に来た。介護士さんとは、さほど長い付き合いではなかったけど、母とはとてもウマが合っていたから、来てくれて嬉しかった。介護士さんは、母の顔を見て泣いていた。「最期まで痛いのに頑張っていて…でも、娘さんがいて本当によかったですね…」と、言ってくれた。

母は本当にいい人に囲まれていて、よかったなと思う。

母が旅立ってしまったことは、さみしい。でも、3年前からこの日を意識して、できる限りのことはしてきたから、母の死によって胸が痛くて辛いという感じはない。私も、穏やかでいられていることは、幸せなことだと思う。


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