日本滞在、最終日
このところ、ラストスパートで片付けと、仕事、友人との予定をこなし、今日はとうとう最終日で、滞在先を母の部屋からホテルに移動した。
午前中、ガラーんと、何もない母の部屋にひとりでいたら、母との会話、介護していた日々、母が息を引き取った瞬間のことが思い出されて辛くなった。
全部、昨日のことのように、鮮やかに思い出せるのに、同時に、なぜか遠い昔の出来事のように感じる。
返事はないけど、母のことを呼んでみたりもした…。
母の介護に関して、いや、それだけではなくて母のためにしてきたことに後悔はない、やりきったと思う反面、もっとがんばれたんじゃないか、もっとこんなことをしてあげられたんじゃないか、そんな考えが、雨水のように流れ落ちてくることがある。
親に家を買ってあげられる人、高級高齢者施設に入れてあげられる人、徹底した食事療法をやってあげられる人、高価な免疫治療に連れて行ける人、ずっと一緒に暮らしている人…。
私は、これらのどれもしていない。私は母を幸せにできたのか?
どれもきりがないし、私の人生はそれでも先へ進んでいく。
また明日も、明後日も…。
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