緩和ケア病棟の初診

母が今まで外来および入院でお世話になってきた病院は、緩和ケア病棟がなく、さらに大きな病院は回転率を上げなくてはいけないため、末期の癌患者は退院を促される。

選択肢として提案されたのが、緩和ケア病棟、療養型施設、そして自宅。でも、1日25000円の個室ならこのまま入院していることも可能ですよと、しっかり営業もしてきた。

療養型施設は、最低でも月額30万とかなので、現実的ではないし、自宅での介護も、最初はひとりで全部やれる想像ができず、まずは緩和ケア病棟を当たろうとした。

緩和ケア病棟は、入院していた病院からの紹介状と、検査結果などを持参し、まずは初診を受ける必要がある。病院によっては、初診料だけで24000円。しかも、初診を受けても、すぐに入院できるわけでなく、ベッドが空き次第ということになる。ここでも、差額ベッド代がかかる部屋と、かからない部屋があり、差額ベッド代がかなる部屋のほうが、空きが出やすいそう。

初診は予約制で、2月に予約した時点では、4月26日が最短ですと言われ、それまでの間をどうするか色々考えて、自宅介護に踏み切って、今にいたる。

すでに、自宅介護も2週間を迎えるころ、キャンセルが出たということで、初診日が繰り上がり、意外にも早く、3月26日に初診に行ってきた。本来なら本人が行くべきだが、母の身体では無理なので、私だけ。

この緩和ケア病棟がある病院は、私たち家族には馴染みがあり、父も入院していたので、ほかの病院は、初診さえも受けず、ここだけに絞った。

初診は、最初に婦長さんが病棟の案内をしてくれて、そのあとに医師と面談。母の容態、生活状況を伝えたところ、緩和ケアで受け入れ可能な条件はクリアしているとのこと。ただ、やはり母以外にも入院を待っている患者さんがいて、すぐには入院できない。空きが出たら電話しますとのことだった。

翌日、訪問医にその話を伝えたところ、もし母が今の痛み止めでも効かなくなり、点滴での投与へ切り替えが必要になったり、自分で薬を飲み込むことができなくなったりした場合は、初診を受けた緩和ケア病棟へ、訪問医から連絡をして、入院の手配をしてもらうことができるとのことだった。ベッド準備に3-4日らしい。知っておいて良かった。



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