ひとりっ子の親の介護

ひとりっ子なら、ほぼ誰もが一度は思ったことがあるだろう、

私にも、兄弟姉妹がいたらよかったのに…。

母が病気になったころも、そして今も、少しでも交代してくれる人がいたら…、何より、次々とやってくる日々の決断しなくてはいけないことを、同じレベルで相談できたり、共感してくれる人がいれば…と思う。

自分の分身がいたらな...。

たまたまネットで見つけた、コメントで、ひとりっ子で祖父母とお母さん3人をひとりで介護している人がいた。ネットはどこまで本当かわからない時代だとはいえ、私よりもっと大変な人はいるんだろうと、認識した。

でも、少なくとも私の身近には、そんな人はいないし、まだ介護もしていない。むしろ、二人、三人目の子育てに忙しく、両親は健在で孫と遊べるような友人ばかり。数年前からフェイスブックを見る時間が急激に減った。この数カ月にいたっては、2回開いたぐらいだ。

夜中に、痛みで起きた母に薬を飲ませ、身体の向きを変えて落ち着かせたり、ベッドから床に降りても、トイレまでたどり着けずに、う〇こが出てしまい、その処理とオムツ交換、母をベッドに戻すのに、母と二人で汗だくになったり...そんなことをしていて、ふと頭の中に浮かんだのは、大げさかもしれないけど、まるで、大海原で遭難したボートに母と二人きり、いつどこに着けるかもわからず、世の中には忘れられ、ただ、いつまでもさまよっている絵。




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