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大使でみるドミニオンにおけるメタゲーム

(注意)ここでは四人戦の話をします。

メタゲームとは

メタゲーム[Metagaming]とは、ゲームデザインの制限や環境の範囲を超えた戦略、ゲームの外部要因に応じて起こり得る結果の分析から導かれる意思決定のこと。(ニコニコ大百科より引用)

とのこと。カードゲームでは現在の環境を予測し、多いと思われるデッキに強いカード、デッキを持ち込む事がしばしばあります。これがメタを読むということです。大勢がメタを読んだデッキを使った結果メタゲームが移り、更にそのメタを読んだデッキが……といった感じにメタゲームは動きます。

さてドミニオンはリミテッドであり、デッキ構築ゲームです。TCGと違ってデッキを持ち込むわけではないのでメタゲームなんてないんじゃないか?と思うかもしれませんが、そんな事はありません。確かに毎回サプライが変わるため、メタの移り変わりを観測する事は稀かもしれませんが、特定のカードだったり、ドミニオンをやりすぎている人達の中にはメタゲームが存在するのです。

大使戦のメタゲーム

分かりやすいので大使を例にとって考えてみましょう。その際二人戦の大使と多人数戦の大使は全く違うことを覚えておく必要があります。

四人戦でも毎ターン大使で呪い(銅貨、屋敷)を送る動きは強力です。毎ターンゴミを送られるデッキと毎ターン引ききれるデッキでは明らかに後者が強いです。しかしそれは引ききりや圧縮ができれば、の話です。例えば4人大使に行った場合、大使か一人一枚としてデッキ枚数は(押し付け3-圧縮2=1)で増えてしまいます。これでは圧縮して毎ターン大使を打つなど夢のまた夢です。

しかもたちの悪いことに大使を打つごとにサプライの枚数も(戻す枚数2-配る枚数3=-1なので)減っていきます。そのため大使を打ち合ってお互いのデッキはボロボロにも関わらず3山枯れが近くなり、お互いに公領を買い合って終了。なんて事がよくあるのが四人戦の大使戦です。

と、こんなゲームを繰り返すうちに何人かは気づき始めるのです。

「これ大使打たずに最初から公領買ってるほうが強くない?」

自分が打たなくても他の人が山を枯らしてくれるなら、自分は大使打たずに金量だけ増やしてもらった屋敷と公領だけで点数を取ればよいのです。どうせ他3人は大使を打ち合ってろくに圧縮もできずに、ただサプライだけが減っていくのですから。公領速攻戦術は大使場におけるメタ戦術といえるでしょう。

とここまで進むと同じ考えの人が増えてきます。するとどうでしょう?大使を打つ人数が減ってきて大使圧縮が間に合うのです。二人戦で大使圧縮が進むように、大使を打つ人が二人以下なら圧縮がすすみ、公領を買ってるプレイヤーを尻目に属州を買うことができるでしょう。メタ戦術が破れた結果です。

このようにサプライの(特に支配的な)カードに対する理解が十分にある場合、強いメタ読みが発生します。そしてそれはゲームを重ねるごとに少しづつプレイヤーの思考が変化していき、メタゲームが移り変わるのです。

因みに大使は概ね3人以上なら圧縮しきるのは困難です。途中巻くの諦める人が現れて大使2.5人とかになるとそこそこ圧縮が間に合います。それぞれの戦術比が3:1になれば1が強いですが、そう上手くも行かないのが大使の難しいところです。

結局人メタではある

ただドミニオンがTCGと違うのは実際にそのサプライで対戦するのが4人であるということです。TCGの大会なら100〜3000ぐらいの規模の集団のメタゲームを読む必要がありますが、ドミニオンで"その"サプライであなたとゲームするのはたいてい3人までです。そのためサプライのメタゲームを読むなら

・このプレイヤーはこのカードについてこのような知識があるだろう
・このプレイヤーはこういう戦術を好むだろう
・このプレイヤーはこの程度の制度で構築をしてくるだろう

といった人メタが必要になリます。その為には普段から色んなドミニオン会に参加するのがいいでしょう。結構最近は各地でドミニオン会が開かれているので、ぜひ探してみてはいかがでしょうか?

ちなみに私のオススメは木ドミですね!

ドミニオン木曜会
毎週木曜日 20:00頃〜24:00まで
場所 ゲームスペース柏木(最寄り駅大久保)

ステマもした所で閉めようと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

補足

メタとか読まずに一番強い戦術とるのがたいてい強いよ!メタゲームとかあんまり言ってると普通に負けることもよくあるよ!気をつけようね!

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