音楽堂これくしょん 三鷹市芸術文化センター 風のホール

JR三鷹駅からアクセスできるホールは意外と複数あるのです。北口の方へずずいと進めば武蔵野文化会館(公称では徒歩17分)。そして反対側へ進めば、今回お邪魔した三鷹市芸術文化センター 風のホールにたどりつきます。

むさぶんは(よく知られているとおり)確かに遠さはあるのですが、一本道をひたすら進めばよいので気が楽です。道のわかりづらさでは、三鷹市芸術文化センターのほうが若干上だといえるでしょう。2、3回曲がって、大通りをひたすら歩きます。公称『約15分』ということになっていますが、体感的にはもっとかかったように感じました。知らない土地でもバスに乗るのが得意というつわものな方は、駅前からバスで3駅をおためしください。帰りはバス停がホールの前にありますから、楽ができます。

緑ゆたかな八幡神社の角を越せば、あと少しです。ようようたどり着いたのはモダンな外観の大きな建物。複数ホールをもつ総合文化会館タイプですね。

 風のホール…625席の音楽ホール、

 星のホール…250席の多目的ホールは演劇、古典芸能もよくやるようです。

 ほか、創作・展示室や音楽練習室を有しています。

 カフェレストランも併設。しっかりしたランチ・ディナーも楽しめそうです。

 

ホール正面の入り口を入ると、ひろびろとしたロビーが。ベンチもたっぷりで、待機場所としても有効です。というかここで、歩き疲れた足を休めなくては先に進めません。星のホールの入り口が手前にあり、風のホールの入り口は最奥。なにかにつけよく歩く日です。

ロビーもそうでしたが、ふんだんに木を使った内装は落ち着きます。床と1階席の壁面、椅子に木が使われており、音響は大変優秀。HPでは満席時1.8秒とのことでしたが、2階席ではより残響が大きくなるように感じました。シューボックス型の客席の、だいたいどこに座っても響きは良いでしょう。ただしサイド席は売り止めになるか、売っても角度が大きいので、そこは注意が必要でしょう。

音の特徴としては、すみずみまで音を見通せるという印象。室内楽全般、歌ものでもリートのような曲目が映えるだろうなあ。また、普通のホールでは物足りなくなる室内楽編成のオケや古楽オケなどでも、十分に魅力を楽しめるように思います。

利用価格は平日全日で100,000円、土日祝で120,000円。(区分使用ならもすこしお安い)収容人数を考えるとリーズナブルに思えますが、三鷹というアクセスが果たしてどう影響するのかは、催事内容とも要相談かも。平日夜の公演だと、電車は通勤ラッシュとかぶります(おまけに人身事故など起こったら遅れは必須…)

地味に注目すべきなのは、一般客の使える駐車場があること。地下タイプで47台収容と台数は少な目ながら、都心に近い立地で駐車場はなかなか無いでしょう。早めに来ていないと難しいかもしれませんが、アクセスに悩む貴兄には一考の価値ありかもですね。

http://mitaka.jpn.org/geibun/wind.php

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