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日常から離れる旅へ。

母親のガン再発、将来を左右しかねない事態に仕方なく取った決断、自分の中途覚醒や循環器系(もしかしたら別のやつもあるかも)を抱える不安との戦い。
私の2024年は、こんな感じで始まりました。

なんて強めな不安要素。スラムダンクの田岡茂一監督は驚かないかもしれないが、私の中では結構強めな不安要素。
私も死にたいと思ったことはたしかにあって、今は真ん中寄りの左側の線上を歩いてる感覚です。傾いたら一発アウトほどではないにしても、複数の要因が重なったらどうなるか、わかったもんじゃない。頻脈もほっといたら心不全を起こすよと言われたレベルですので、心臓が先か、メンタルが先かみたいな状態とでも言いましょうか。

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その日、私は群馬県にいました。
というのも、不安を察知してくれた親友がおりまして、私を「連れ出してくれたから」群馬の地に足をおろしてました。
司書科目を取り終えて、学芸員の勉強を始めたことを親友に話したところ「箱物を見てまわろう。ついでに名物も食べよう」となりました。
先日から投稿してた「高山彦九郎記念館」「縁切寺満徳寺資料館と遺跡公園」「太田市美術館・図書館」の記事がそれです。すべて同じ記事にまとめるとバカ長くなるから、読み手は絶対飽きるし途中で投げ出すと思ったので。
疲れるでしょ、小説でもなんでもないのに約5,000字もある記事を読むの。

埼玉北部の駅で待ち合わせをして、いざ群馬県へ。

↑群馬の武士、謎ばかり残る高山彦九郎。
儒学者として綴った日記。これこそが謎に満ちた彼の人生を紐解く貴重な資料。

彦九郎さんの謎に別れを告げ、お腹を満たすために次の地へ。
おすすめされた群馬名物は2種。「焼きまんじゅう」と「太田焼きそば」
店内は人と、焼きまんじゅうのたれのにおいでいっぱい。この時点で「食べれば元気になる」が確定してました。どうですか、たれのにおいだけで「元気になる」が確定するんですよ。
ここのお店は券売機があるんですが、焼きまんじゅうの「本数」がおかしい。1串に4つついてるのが、2串、3串……多くて8串とか10串とか。
えーと、10串だと…まんじゅう40個か。

40個… (・∀・)

店の支配者。

この、たれのかかったデカくて丸っこいのを「ひとつ」と数えたら、ほら、多すぎて元気が出るでしょう。群馬は大食い文化と聞いてましたが、ここまでとは思わず。高崎付近だけかと思ってましたが違うようです。
私は初見ですので、焼きまんじゅう1串と焼きそばにしました。初見で殴り込みに行くほどバカではないし、焼きそばもあるから、ということで焼きまんじゅう1串。返り討ちに遭っても助けてくれるとは限らないし、食べものを粗末にするわけにはいかないのです。

目玉焼きののった焼きそばは家庭的で、大盛りじゃない。まるで家にいるんじゃないかっていう安心感さえありました。ばーちゃんがつくってくれた焼きそばの味に近い、特徴はないが、ほっとする味。
焼きまんじゅうは予想してたよりも重くて(物理的にも重かったが)、食べきるのに時間かかりました。重くておかしくて、終始笑いながら食べるハメに。これをまとめてお買い上げしてく群馬県の方々、パワフル。
これだけでも元気が出ると思いませんか。数が多すぎて。

日常から離れるためのエネルギーチャージもすんだので、日常から離れるための旅を再開します。

↑縁を切ったり、つなげたり。忙しいお寺。
離縁したい者と離縁したくない者の間で、数多の火花が散ったはず。

↑高難度ダンジョンと思わせて、実はそうでもなかったダンジョン。
図書館の構造をぶち壊して、新しい「なにか」を呼び込むのか。

群馬は埼玉に近いから、雰囲気もまるで埼玉。もっと県北に行くと様子も違うんでしょうが、県南部(太田市)は居心地がよくて。
なんて言うんですか、空気が重くないっていうか、都会みたいに詰め詰めしてないから息苦しくないっていうか。

親友が、群馬のお菓子「花ぱん」と、卵かけご飯専用醤油(これ以外でも使える)をお土産に持たせてくれ、ついでに埼玉にも出店してる「登利平」のお弁当を購入しました(花ぱんは写真撮り忘れ)。
毎日ではないですが、この醤油をかけた卵かけご飯を朝ごはんとしてます。

旅の思い出(卵は別)。
懐かしの味。

おいしくいただきました。ありがとうございます。

久しぶりに、楽しい時間を過ごせました。休みの日を県外で過ごすことがほぼない私にとって、日常を取り巻くストレスとか不安とかを、一時的ではありますが跳ね除けることができたと思ってます。
連れ出してくれた親友には、感謝してもしきれません。
楽しかった思い出をそっと心と記憶にしまって仕事してるとですね、「楽しかったー」って言えてるうちはまだいいんですが、しばらくすると萎んでしまう。するとね、

「また行きたい」「あの空気に触れたい」
「いい加減、いろんなわだかまりを取っ払いたい」

ってなります。

休むのが下手な私、たまにはこういう息抜きというか、日常から離れた「非日常」も挟まないといけないなと思った1日でした。

擬態(焼きまんじゅう)

いただいたサポートは「自分探し(できてないけど)」のために使わせていただければなぁと思ってます。