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一人は楽しいけど、独りは寂しい


ようやく私の嫌いな夏が終わって、あ〜過ごしやすいなぁと思っていたらあっという間に外気が寒くなりすぎている。

冬生まれ(が関係あるかはわからない)なのもあり、
季節で一番好きなのは冬。
暖かいものに身を包み、温かいものを食べて、毛布と恋人になれて、何より自分の誕生日がある。
クリスマスや年末年始のイベントごとは、何をしても許されそうなあの空気感が好きだった。

しかしそういうイベントごとは、ごくごく当たり前に「恋人と」「家族と」というwithがある。

一人で過ごすという選択肢は世間にはないのか?

と、去年までは思っていた。ケンタッキーのチキンは独り占めしたいし、初詣なんかで引くおみくじはそろーり開いて一喜一憂したい。

しかしこんな根暗な私にも、久しぶりに恋人ができた。

それにより、二人で出かけたりご飯を食べたり最近起きた出来事なんかを話す機会が大幅に増えたのである。

恋人フィルターがかかっているのもあると思うけれど、
誰かとなにかを共有することはこんなにも楽しいのか。ということにこの歳になって気付かされた。

めちゃめちゃ根暗・一人大好き・旅行も焼肉も一人で行けちゃうもんね(ドヤァ)
な人間だった私が誰かと一緒にいることの方が多くなるだなんて、信じられない事柄でもあった。

でも、一人で過ごすことが多かった時期もちゃんと気付いていたことはある。

一人で美味しいものを食べたり綺麗なものを見ても、美味しいということを誰かにその場で共有することは出来ないし、綺麗だねと伝える相手がいないのは寂しい

ということに。
今まで「一人」を好んではいたけれど、寂しさを感じるということは「独り」だったのだなぁ、と思わされてしまった。

しかし一人の時間は必要。自分だけの空間や、自分を見つめ直すときは誰かがいると逆に落ち着かない。
そういう時間を大切にしつつ、独りでいる時間は減らして行きたいと心の底から感じているのである。

実際、今年に入って外出したり恋人以外にも誰かと関わることがたくさん増えたおかげで、刺激に繋がることが多かった。
普通に生きていたら関わることのなかったであろう人とたくさん出会えたし、この世に生まれてから一番発語が多かったように思う。(誇張なしで)

私の好きなドラマの劇中にこんなセリフがある。

独りで食う飯は、餌だ。

大袈裟かもしれないけれど、これはガチでそうだと思っている。

一人も楽しいけど、独りだと寂しい。

一人で生きていけるけど、独りは嫌だ。

結局人間という生き物は誰かとかかわり合いになることで成長するものでもある。
独りでいる選択を辞めた私を、対人関係に対する思考が上向きになった私のことを、私が精一杯かわいがってあげたいと思えるようになった冬の始まり。

今年はケンタッキーのチキンを、手や口の周りを油でベトベトにしながら何人もの人とシェアできるといいな。

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