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【注文住宅】第一種換気とは?~換気の種類とメリットデメリット~

ハウスメーカーや工務店に行くと『第一種換気』『第三種換気』という言葉を聞きます。一体何なのか?付けた方がお得なのか、お伝えしたいと思います。(※この記事でお伝えする第一種換気は熱交換器付きのことです)


第一種換気と第三種換気の違い

第一種換気と第三種換気は換気の仕方が違います。

第一種換気は空気を家の中に入れる時も、出す時も機械で強制的に行います。

一方、第三種換気とは、家の中にある空気を出す時は機械で強制的に行い、入ってくる空気は自然に任せます。日本で一般的に使われている換気システムです。

第一種換気は家中が一定の温度に保たれて、トイレやお風呂に行っても同じ温度で過ごすことが出来ます。

第二種はないの?と思われる方もいると思いますが、第二種は病院や工場で使われる換気システムで、一般住宅では採用されることはないそうです。

・ダクト式?ダクトレス?

第一種換気も第三種換気もそれぞれダクト式とダクトレスがあります。

ダクト式は換気経路を設計しやすいため、しっかりと換気ができます。ただし入ってくる空気もダクトを通る第一種換気では、ダクトのメンテナンスが重要です。おろそかにすると汚れが溜まり、逆に身体に悪くなってしまいます。

ダクトレスは初期費用が安く、ダクト式のように汚れの心配がありません。しかし、ダクトがないため、家全体がしっかり換気出来ているか分かりづらいです。


・電気代は高い?安い?

ポイントは第一種換気には冷暖房の役割があるということです。つまり、エアコンが必要ありません。

第一種換気は冷暖房代+換気代
第三種換気は換気代のみ

使用するメーカーやエアコンの台数、気密断熱性によって異なるため、具体的な金額は出せませんが、我が家は第一種換気の方が安かったです。

そして、第一種換気は室温が外気の影響を受けにくいため、第三種換気よりも省エネです。

少し話が戻りますが、第一種換気だとエアコンが必要ないので、第三種換気でエアコンを複数付けると、どちらを選んでも初期費用はあまり変わらない可能性もあります。


第一種換気のメンテナンスと寿命

そうなると気になるのは、メンテナンス代と寿命だと思います。フィルターだけであれば数百円~1万円程度で、モーターや本体の交換だと数十万かかります。

一般的な寿命は10年~15年と言われています。ここが重要で、寿命がきた時にいくらかかるのか?必ず確認が必要です。ハウスメーカー数社で確認しましたが、高額な所だと初期費用と同額もしくはそれ以上でした。

カビを防ぐ方法

先程ダクト式でメンテナンスをしないと汚れが溜まると言いましたが、カビも発生します。カビを防ぐためには、フィルターの定期的な交換、換気を常にオンにしておくこと、湿度の管理などがあげられます。


健康寿命がのびる!?

第一種換気にするとヒートショックが起こりにくくなります。ヒートショックとは気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることです。毎年冬によく起こるのが、お風呂場でのヒートショックです。

第一種換気は家中の温度が一定に保たれます。それはお風呂場も含まれているので、ヒートショックになりにくくなります。

また外気はフィルターを通して入ってくるため、花粉やPM2.5の侵入を防げます。換気がコントロールされているため、ハウスダストにも効果的です。

これらのことから健康寿命がのびると言われています。

(まとめ)メリットとデメリット

第一種換気と第三種換気のメリットとデメリットをまとめました。

第一種換気
・初期費用が高額
・稼働音がうるさい(商品による)
・省エネ
・アレルギー対策になる
 (第三種にもアレルギー対策出来る商品あり)
・ヒートショックになりにくい


第三種換気
・初期費用が安い
・ランニングコストが安い
・メンテナンスが簡単

ランキングとおすすめ

第一種換気の2023年のランキング上位とGoogle検索上位のメーカー一覧です。第三種換気は私が工務店を巡って、一番良かった商品を紹介します。

〈第一種換気〉
ランキング
1位 マックス(株)
2位 (株)マーベックス
3位 ダイキン工業(株)
検索上位
・三菱電機(株)
・パナソニック(株)

詳しくはこちらをご覧ください。

〈第三種換気〉
・ルフロ400
ダクト式ですが、とても静かで電気代も安く、メンテナンスも年1回と簡単です。寒さの厳しい北海道でも多く使われています。大風量のため、およそ95坪まで1台で対応可能です。


ちなみに私は海外製の第一種換気にしました。今の工務店に出会うまでは、上記で紹介したルフロにしようと決めていました。

第一種換気は壊れた時の修理代が高額なことと、稼働音が気になり、選んでいませんでした。

最終的に選んだ『G-Air』は換気先進国スウェーデンの第一種換気システムです。メンテナンスが年1回でよく、金属素子のため湿気によるカビの発生もありません。熱交換率は83%で、高性能フィルターを使っています。

実際に使用している家に行きましたが、装置があるBOXの扉を閉めると、稼働音も気になりませんでした。壊れた時の修理代もエアコン1台分ぐらいで、懸念点が解消されたので第一種換気を選びました。



家づくりを始めると決めることが山のようにあって、本当に大変だと日々実感しています。けれど、これから何十年と住む家なので、出来る限り住みやすい家にしたいと思って頑張っています。

今家づくりをされている方、これからする方の参考に少しでもなれると嬉しいです。
長々と読んで頂き、ありがとうございました。

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