(短編エッセイ)朝の値段/ウーロン茶の教え
朝の値段
例えば出勤の朝、目覚ましを止めて少しうとうとしていたら余裕のない時間になってしまったとする。そんな時、真っ先に諦めるのは弁当作り。これにより500円。続いて、朝ごはんをたべるか否かを思案しながら顔を洗い歯を磨き、安全を取って「今はたべない」選択をする。これでプラス300円。
慌ただしく着替え、化粧は日焼け止めと、肌色補正してくれる下地をざっと顔に塗り広げて、目の下のクマだけをコンシーラーで追加補正。皮脂を抑えるお粉をポポポンポンとはたいたら、眉を描き口紅をひき、さ