ヤーレンズのM-1グランプリ準優勝を心から祝う夜

ヤーレンズがM-1グランプリ2023で準優勝した。

1年間毎月ツーマンライブを開催してきた仲良しの後輩・令和ロマンとわずか1票差での2位。
出井さんも「感情ぐちゃぐちゃ!」と呟いていたけれど、ファンとしても似たような感情だ。
でもやっぱり、たった数十人のお客さんの前でも一生懸命頑張ってきてくれたヤーレンズが、テレビを通して何百万人もを爆笑させているのがすごくすごく嬉しかった。

ヤーレンズと令和ロマンとのツーマンライブ、通称「ヤレロマ」。
去年のM-1敗者復活戦の激戦の後「俺たちが決勝にいないのはおかしい」と企画されて、今年は決勝どころか最終決戦にまで2組とも残ったわけである。
エモいどころの騒ぎではない。
あと「俺たちが決勝にいないのはおかしい」という今となっては正しすぎる感覚に痺れる。

令和ロマンが決勝用に複数のネタを準備していたことが話題になったが、そもそもヤレロマは「毎月お互い新ネタを3本ずつ下ろす」というクレイジーなライブだったので、もちろん芸風的にトップバッターは厳しそう、公共の電波に乗せられないネタが多い等々はあれど、ヤーレンズもそれなりのネタ数を準備していたのではないかと思う。
ヤーレンズの2本目のネタ「ラーメン屋さん」も、去年のネタを軸にしつついくつかのネタを組み合わせたようなハイブリッドネタである。
どちらのコンビもエリートでも番狂わせでもなく、1年前の悔しさをバネに友達同士で楽しく努力し続けてきたがゆえの結果のようにも感じる。

個人的に一番印象的だったのは、決勝進出が決まった後だ。
準決勝から決勝までの間、どの写真どの番組を見ても、楢原さんも出井さんも長年の呪縛が解けたかのように柔らかい表情をしていて、あーもうこれだけで十分だと思った。
正直5、6位でもいい、すべり大魔神さえ降臨しなければ、とにかくヤーレンズの面白さがたくさんの人に届いてほしい、そんな想いでいっぱいだった。
だから2本もネタを見れて、審査員にも絶賛されて、最終決戦で令和ロマンと一緒に大接戦を繰り広げるだなんて、オタクの妄想をも超える最高のストーリーだ。

これから大きく変わりそうだな、人生。
ファンの人生にまで少し鮮やかさを足してくれて本当にありがとう。
そして準優勝、本当におめでとう!

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