母親が死んだら楽しみだなぁぁぁぁ!!
見慣れた寺の中で
和装は私ひとりだった
ばあさんの遺産で唯一受け取ったのが着物だった
他のものは要らなかった
かたくなに断られたけれど
なんとか頼むと、1万円だけ葬式代に足させてもらった
集まってきた連中に目をやれば
腰の曲がった母の兄弟たちは全員黒のスーツやスカートで
寺の勝手がわからないためにただ居心地悪そうにしていた
「お手洗いはそこの戸を出て左手です」と伝えた
結局祖母の死に際に相続でもめたせいか
クリスチャンなのにお寺さんなの?
と一度聞いただけで,それ以上は何