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【面接で実際に聞かれたこと】 鉄道会社に就職しよう5

手順1 【聞かれたことに正しく答える】
手順2 【良い質問・悪い質問】
手順3 【伝わりやすい文章の書き方】
手順4 【SPI試験の範囲と適性検査】
手順5 【面接で実際に聞かれたこと】 ←今回

マガジン:鉄道会社に就職しよう

面接を受ける

書類選考・試験を通過すれば、いよいよ面接です。
企業によっては面接の案内にも関わらず、「面談」「座談会」「お互いの理解を深めるための場」などと案内し、面接であることを隠すところがあるので、注意して下さい。
基本的に企業から呼ばれる場は、全て面接だと考え準備をしておく必要があります。

鉄道会社が欲しい人材

面接では、鉄道会社が欲しがる人材を意識した上で、あなたの自慢できるスキルや経験・思いをアピールすることが大切です。
鉄道会社が求めるのは、最低限次の3つを満たしている人です。

  • ルールを守れる人か(安全の基礎)

  • スムーズにコミュニケーションをとれる人か(お客さま対応)

  • 明るく活動的な人か(良好な職場雰囲気)

まず見極められるのは、鉄道の安全を守るにふさわしい行動ができるかどうかです。鉄道において、安全は全てに優先されます。その安全は、従業員一人ひとりが様々な規定を守り、決められたことを決められた通りに行うことによって支えられているのです。
そのため、普段からルールを守る意識がある人か、面接や会場での振る舞いを見ながら判断されます。

例えば、駅構内の定期巡回にしても、不審物の有無、設備の劣化箇所、構内にできた水溜りや損傷といった、お客さまの安全に関わる問題を発見するため、時間・ルート・確認項目が細かくルール化されています。
もし手抜きをして、見つかったはずの危険を見逃し、お客さまがケガをするような事態になれば、危険の主原因に関わらず、責任を取ることになります。

ちなみにTips

また、コミュニケーション力も重要となります。
鉄道に限らず、わからないことを窓口で尋ねるお客さまは、何がわからないのかをうまく説明できないことが多いです。言葉のキャッチボールを通じて、お客さまが本当にしたかった質問を汲み取って案内する能力が求められています。
その能力の確認のために面接官は、あなたが聞かれたことに対して的確に答えられているか良い表情で話ができるか、を見ています。

例えば、車内に忘れ物をしたお客さまからの問い合わせで、忘れた車両や座席位置を特定する際に、「東武の車両ですか?西武の車両ですか?」「海側ですか?山側ですか?」などと質問してもお客さまは理解できません。
「〇〇駅何時ごろ出発の電車ですか?」「進行方向どちら側ですか?降りる時ドアが開いた側の座席ですか?」など、どう表現したら理解してもらえるか考えて話すスキルが必要です。

ちなみにTips


面接会場での注意点

面接会場で最も気を付けるべき3項目を紹介します。この3つは、前段で説明した「鉄道会社が欲しい人物像」に直結する部分で、守られていないと、大きく不利になると考えて下さい。

  • 身だしなみを整え清潔感を保つ

髪・爪を整え、男性は髭を残さず剃り、女性は適度なメイクをして髪を縛ります。
また、スーツや靴に汚れがないか確認します。
世間の流れとして、クールビズ・熱中症予防が奨励されているので、控室で上着を脱ぐことを勧められたら従ってよいです。ただし、面接が始まってからの着脱は避けた方がよいでしょう。

  • 時間を厳守する

遅くとも、集合時間の10分前には控室に着席するべきです。
面接前に書類を書かせる企業もあるため、現実には20分前には着席していることが望ましいです。事前案内で企業から、到着が早くなりすぎないよう注意があった場合はそれに従ってください。

  • 鉄道マニアと思われるような話をしない

「マニアは鉄道会社に採用されない」という話は半分正解です。
仕事上必要になる鉄道の知識は、入社後研修で十分習得できるため、面接で重視されるのはコミュニケーション能力等です。そこを理解せずに、知識の豊富さばかりをアピールしていると、能力不足と判断されます。
「鉄道が好きであること」はアピールしても問題ありませんが、その理由がマニア寄りの内容にならないよう注意してください。

ある企業の面接控室からは、新幹線の線路がよく見えました。
その控室では、名札をつけた学生達と何人かの社員が雑談をしながら、面接まで待機するスタイルでした。
遠くから新幹線が接近してくるのが見えた時、1人の社員が「あの新幹線が何系かわかる人はいますか?」と声をかけました。その瞬間、周囲の社員が急に学生達の反応を伺うよう、チラチラ目線を動かしていたのをよく覚えています。
「ここで〇〇所属の〇〇系です」などと答えていたらどうなったのでしょうか…

ちなみにTips

どれも、少し意識するだけで対応できる内容のはずです。
これら基本的対策ができていることを前提に、次は面接官は何を評価しているのかを確認しましょう。

面接で聞かれること

面接で何を評価されているのか、一部例を挙げながら解説していきます。

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