Synology DS220+を購入

PCデータのバックアップ、スマホ写真のバックアップ、iTunesサーバー用として、NASを購入した。

実家で既に旧機種のDS216jを6年前に導入していた。今でも特に問題もなく動作している実績から、自宅用にもSynologyを導入することにした。

何ができるか

なんでもできる。と言ってもいいくらい多機能で自由度が高い。
そもそも販売は箱部分だけで、HDDは自分で用意するので、HDDはWD Red Plusがいい といったこだわりにも対応できる。

単にNASというより、大容量のスマホのようなイメージで、(独自規格の)アプリを追加することで必要に応じて機能拡張ができる。

そのため、「こだわりなんて無いから、買ってすぐ使えるものがいい」という方はBUFFALOやIODATAなどが出している製品の方がいいと思う。

NASとして使える

ごく普通にNASとして使える。
ドライブ内に複数の領域を作成し、ユーザーによってアクセスできる領域を変えられる。このユーザーには、領域の存在自体見せない、といった設定もできる。

スマホアプリと連携して写真管理ができる

Synology Photos (旧 Moments)という機能で、スマホで撮った写真を、アプリ経由でDSにバックアップできる。
iCloudの容量を買わなくても、HDDの容量がある限りいくらでも写真や動画を保存できるので、iPhoneのストレージも節約できる。

また、Synology Photosは写真の顔認識による分類に対応していて、保存した写真の検索性が良い。同一人物の認識率はiPhoneほど良くないようで、同じ人なのに別れて分類されていたりするため、何度か手動で紐付け作業をしてやるが、そこまで大きな手間ではない。

最も気になるのが、アプリのアップロードがバックグラウンドでできない点だ。
(Synologyはできると言っているが、あれはバックグラウンドというより、画面を暗くしてるだけ。スリープにすると止まる。)
「バックグラウンドでアップロードできる」と聞くと通常、スマホをスリープ状態にしていても、勝手にアップロードされていくものだと思うが、そうではなく、アプリを立ち上げておかないと、アップロードはされない仕様のようだ。
今後のアップデートに期待。

保存した音楽のストリーミング再生ができる

CDから取り込んだ音楽などをDS220+に保存しておけば、スマホのDS Musicアプリを使って、外出先からストリーミング再生できる。
自前のAmazon Musicのようなものだ。

外出先アクセスには、ルーターの設定変更といった面倒はなく、Quick Connectという仕組みが用意されていて、DSのコントロールパネルからQuick ConnectのIDを無料で取得するだけで、すぐ使えるようになる。

VPNサーバー・カレンダーサーバーになる

なるとは書いたが、まだ実現できていない。
これらの機能は、先述のQuick Connectには対応していないため、DDNSの設定とルーターのポート解放が必要になる。

それも本来は難しい話ではない。
DDNSは外部のDDNSに登録することなく、DSのコントロールパネルからSynologyのDDNSサービスに登録しすぐ使えるようになる。もちろん無料
ポート解放も、UPnPに対応しているので、コントロールパネル内から簡単なウィザードで完了する。ルーター本体の管理画面にログインすら必要ない。

ポート解放ができない罠

そんなに簡単なのに実現できていないのは、DS220+に何か不具合があったわけではなく、そもそも我が家のインターネット環境に問題があるからだ。

我が家はおてがる光という光コラボのプロバイダと契約している。
おてがる光は標準でIPv4接続となっているが、PPPoEの混雑を懸念して、+165円のIPv6オプションを契約してる。

契約当時は私の勉強不足で知らなかったのだが、おてがる光では、IPv6でもIPv4サイトが見られるよう、クロスパスという技術を使っている。
このクロスパスで接続している場合は、ルーターのポート解放ができないのだ。
ポート解放ができないので、UPnPももちろん使えない。

同じクロスパスの楽天ひかりも同様だ。ただ楽天の場合、IPv4用のPPPoE接続IDが契約時に開示される(らしい)ので、ルーター2台をブリッジ接続して、下流側をIPv4のPPPoE接続とすることで、ポート解放はできるそう。
でも、おてがる光はPPPoE接続IDは開示されないのでこの方法も不可

打開策としては、以下のどちらか

  • IPv6オプションを外してIPv4で接続するよう契約変更する。

  • ポート解放可能な回線をもう1つ引く

方針が決まったら続きを投稿する予定

解決策:IPv6オプションの解約

IPv6オプションを解約すると、おてがる光からPPPoE接続情報が送られてくる。
これをルーターに設定し、ルーター再起動でIPv4接続に変わる。

これによって、グレーアウトしていたポートマッピング設定が復活し、UPnPも使用可能になった。

事前にわかってはいたが、問題点としては2つ

  • 夜間など混雑時間帯の速度低下

  • 気が変わってIPv6再契約の場合手数料が発生

特に夜間帯の速度は、PPPoEながら実用レベルは保っているものの、動画のロードやゲームのアップデートが遅くなったりと、顕著だ。

比較的安い回線を使っている分、仕方がないのかもしれない。
DS220+の活用が広がり、回線速度の見直しに迫られたら再検討する。

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