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小説『鬼平犯科帳/春の淡雪』に登場する『西の久保八幡宮』を散歩

小説『鬼平犯科帳』に登場する神社です。
登場すると言ってもほんの一瞬なので、ご記憶にある方は少ないのではないでしょうか。

西久保八幡神社参道

芝・西久保は、現在の東京都港区虎の門五丁目、地下鉄神谷町駅付近にある神社です。
この神社が建っている小山の中腹には縄文時代の遺跡が発掘され、貝塚も発見されているそうです。
縄文時代には、今よりもずっと内陸部まで入江が入り込んでいたのでしょう。

西久保八幡神社拝殿

御祭神は、品陀和気命(ほんだわけのみこと)、息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)、帯中日子命(おきのかつひこのみこと)です。
寛弘年間(1004-1012)源頼信が石清水八幡宮の神霊を請じて現在の霞ヶ関のあたりに創建しました。
後に太田道灌が江戸城築城の際に現在地に遷されました。

明治の神仏分離以前は八幡山普門院と称し、東叡山寛永寺の末寺でした。

この西久保八幡神社のお隣に大養寺というお寺があり、その門前付近に扇屋・玉風堂があったと小説『鬼平犯科帳』にあります。
ここの主人は、平野屋源助といい、元盗賊の首領でした。
元配下であった番頭の茂兵衛と営んでいました。

西久保八幡神社は、慶長五年(1600年)、徳川家康・秀忠の関ケ原の戦での戦勝祈願を、二代将軍徳川秀忠の正室崇源院(すうげんいん:「江(ごう)」)が行い、その報賽として、社殿建立の遺志を残しており、三代将軍家光の御代寛永十一年(1634年)に社殿が造営されたと記録にあります。

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