コルトレイクでショコラトリー見学?!ヴェルクルーズに行ってきました!

こんにちは、うさこです。

エアショー目的で出かけたベルギーですが、もちろんチョコ旅もして参りました。一部の方はお待ちかねのヴェルクルーズ訪問記です。

ブリュッセル空港からICで1時間半ほど。リネン産業で栄えた町コルトレイクの住宅地に建つ「Vercruysse(ヴェルクルーズ)」。コルトレイクの駅から15分ほど歩くとシンプルで品の良いショップが見えてきました。

到着するとお店の扉は閉まっており、店内で掃除をする女性が見えました。確か10時過ぎには開いているはず。まさか…お休みでは…と嫌な予感が胸をよぎります。事前に調べた限りでは月曜定休とあるものの火曜から木曜があいまいな表記。行ってみないとわからないのがこの手のお店。

大きな窓から覗いてみると、ショーケースに並んでいるはずのプラリーヌが一つもありません。これはやはりお休み…ここまで来たのに…と思ったところで、奥からひょっこり顔をのぞかせたのはInstagramで見たヴェルクルーズその人!

窓越しに目が合うと笑顔で「Come in !」と言いドアを開けてくれました。そしてやはり今日はお掃除日でお休みだったとのこと。ガッカリしつつも、シェフに会えただけでも貴重な体験、と帰ろうとしたら、せっかく来たんだから中を見ていきなよ、と嬉しい申し出。ありがとうございます!

「今日はお掃除の日だったんだけど、窓から君が見えたから扉を開けるよ。でも後はクローズね!」とチャーミングに笑うヴェルクルーズさん。日本からわざわざ訪ねてきたのが嬉しかったようで満面の笑顔。そして、こちらへどうぞ、と案内されたのはなんとカウンター奥にある工房。

料理人や菓子職人にとっての厨房・工房はいわば聖域。素人がそう簡単に足を踏み入れて良いものか…と、工房の床を見つめて逡巡していると、何してるの?入って入って!と手招きされる。うわぁ…ヴェルクルーズの工房入っちゃっいましたよ…。

すっきりと片付いた工房のテーブルにはいくつかのチョコレートが入ったバットが並んでいました。6種類のプラリーヌ(ボンボン)を仕込んでいるところで、並んでいるのはセンターの部分。明日にはカットし機械を動かしてコーティングを行うとのこと。薄いコーティングができるエンローバー方式を採用しているのですね。

木曜日に仕込んだプラリーヌは明日、金曜から店頭に並べるとか。フレッシュなチョコを届けたいので作り置きは一切なし。その週に売る分だけを作るそうです。僕のチョコは工場で大量につくるチョコとは違うよ、とヴェルクルーズさん。

確かに材料のチョコを溶かしている鍋もびっくりするほど小さくて、まるで一般家庭でお菓子を作っているかのよう。こんな手作業で一つ一つ丁寧にチョコレートを作っているのですね。

ショコラトリーであると共にパティスリーでもあるヴェルクルーズでは、木曜・金曜はプラリーヌを作り、土日はマカロン、月曜はパンを焼き、火曜は焼き菓子など、曜日によってお店に並ぶ商品の仕込みをローテーションしているとのこと。

冷凍庫の中から、成形されて焼くだけの状態になったパン生地も見せて下さいました。綺麗に並ぶクロワッサン。これも食べてみたかったなぁ。しかし、説明しながらなんでも見せて下さるんですよね。こんなとこまで見せてもらって良いのだろうか?と私、動揺が半端なかったです。

一通り中を見せてもらい、チョコレートの話に戻ると、こちらのプラリーヌは主にカカオ分の高いビター系。当然ミルクチョコはほとんど使わず、さらにコーティングに使うチョコレートはカカオ分80%とかなりハイカカオです。

なので、こちらのプラリーヌ、甘いミルクチョコが好きなお子様にはウケがあまり良くないのだとか。しかし、ヴェルクルーズさんは言います。

 「子どもたちは甘いチョコが好き。だからここのチョコレートは彼らにはあまり人気がない。でも、僕のチョコレートは子ども向けじゃない。大人のために作っている、大人のチョコレートなんだ」

痺れましたねぇ…。「売れないから作らない」じゃなく、わかってくれる人に向けて作る。世界中の素晴らしいチョコレートを使い大人のためのチョコレートを作りたい、という揺るぎない信念。ゴ・エ・ミヨでその実力が認められたのも頷けます。

ちなみにオランジェットは、中のオレンジピールがジャムのように甘い分、ビターチョコで包むことでメリハリの効いた美味しさに。これもバランスを考えてのことだそうです。とてもやわらかいピールとコーティングチョコレートとの一体感が見事なオランジェット。

とにかく陽気なヴェルクルーズさん。説明の途中で「コーヒーは飲む?何か食べる?」と聞かれたかと思ったら、鼻歌交じりにチョコタルトとコーヒーが出てきて…ご馳走してくださいました!

工房の見えるカウンターで頂きました。ごろりと乗ったナッツがマンディアンのようですね。

サクサクと香ばしく焼き上げられたタルトにみっしり詰められたチョコクリーム。濃厚で良質なチョコレートに感じる果実感のある酸味がほんのり。チョコレートの香りが素晴らしく、まさにショコラティエのタルト。とても美味し!ああ、幸せ過ぎる!!

店内にはヴェルクルーズの商品の他、パカリやアケッソンズ、パンプストリートチョコレートなど、こちらのプラリーヌに使っているチョコレートのタブレットも種類豊富にそろって売られていました。チョコ好きにとってこれはお財布が危険なエリア。

どのメーカーのタブレットもお気に入りのようで、「これはとても素晴らしいチョコレートだよ!」と熱く語るヴェルクルーズさん。こんな風にいろんなお店のチョコを紹介してくれるのって素敵ですね。

そのさなか、手に取った「チョコレートは人々を繋ぐ」という趣旨が書かれたリーフレットを見せ「チョコレートが好きな人は世界中みんな友達だよ」と語る陽気な笑顔に、ちょっと泣きそうになりました。ほんと突然休みの日にやってきた見ず知らずの日本人にここまでして下さるなんて感激です!

今回の旅の宿泊先ヘンクとは真逆のコルトレイク。直前まで行くか悩みつつも、以前食べたオランジェットの美味しさに思い切って訪問したら、チョコ買うどころかショコラトリー見学を体験することになろうとは!ありがたいやら申し訳ないやらでしたが、これも本当に奇跡的なご縁。本当に素晴らしい旅の始まりになりました。

しかし、やはりあのプラリーヌを食べ損ねたのは悔しい!帰る際「私も、私の友人もあなたのチョコレートがいつか日本にやってくるのを楽しみにしてます」と伝えたら、「オーケー送るよ!」と言ってくれたヴェルクルーズさん。

日本のチョコレートバイヤーさん、この素晴らしいプラリーヌをぜひ日本に持って来て下さい!来たあかつきには一番大きな箱を買います!!

Vercruysse
営業時間:金曜8:00~19:00、土日7:30~18:00(月曜定休、火水木要連絡)

この後はプラリーヌに使っているチョコについてのおまけ記事となります。有料ですが、ご興味ある方はどうぞ♪

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コルトレイクでショコラトリー見学?!ヴェルクルーズに行ってきました!

うさこ (@usakochocolat)

150円

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