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僕が僕であるために

男らしくとか女らしくとか、子供らしくとか大人らしくとか、認知バイアスくそ食らえと思っています。どうもカモです。


今更ですが、ここnoteで思ったことや過去の記憶などをアウトプットしているのは、僕が僕らしく居られる場所を作りたかった、そしてこれから僕が僕らしく生きていけるように、僕自身過去と向き合ってこれからを考えて行きたい、そう思ったからnoteを始めました。

そして過去の記憶を書いていく上でとりあえず性別をハッキリさせておいた方がいいかなとも思ったので、今回は性別に関して思うことを書いていきたいと思います。


▼カモ誕生

僕は19XX年(昭和XX年)大阪の南の方で産み落とされました。まるまるとした♀(雌)の雛でした。

・・・あ、わりと真剣なテーマなのにカモ設定はいらないですね。笑

そうなんです、中の人の性別は♀(女)なんです。

なんですけど、なんなんでしょうね?女の子っていうのがしっくりこなかったんですよ、小さい頃から。

小学校入るくらいまではすくすくと育っていて、背の順に並ぶといつも後ろの方にいる感じのひょろっと大きな子で。髪型もショートカット(今ならベリーショートって言うかも)で。スカート履いてても男の子に間違われるような外見をしていました。

同じ年頃の男の子には「おとこおんな〜!」とからかわれることもありましたね。笑

でも男の子に間違われることとか、からかわれることとか、当時はそんなに気にしてなかったんです。


しかし、小学校に入った頃から少し変わりました。

何が変わったかって、周りに「女の子なんだから女の子らしくしなさい」的なことを言われるようになりました。

そして自分の呼び方、一人称、これにかなり悩まされました。

幼稚園のころは自分のことは自分の名前で呼んでたんです。カモって名前だとすると「今日、幼稚園でカモはジャングルジムで遊んだよ!」ってな感じで。

でも小学校に上がる頃に親から「自分のことは名前ではなく一人称で呼びなさい」と言われたんですよ。

周りの同じ年頃の子たちも、それくらいのころから一人称を使う子が増えてきたように思います。

男の子なら「ぼく」や「おれ」、女の子なら「わたし」「あたし」「うち」など。

子供の頃の一人称って男女でハッキリ分かれるんですよね。小さい男の子が「わたし」って言うのはあんまり聞いたことがありません。(居るかもしれませんが)

親には「わたしと言いなさい」と言われていたのですが、当時の自分には「わたし」という一人称は女の子が使うものって言うイメージで、なんかしっくり来なくて。汗

いや、自分は女の子なんだから「わたし」なんだ・・・っていうことは頭ではわかっていたのですが、いざ自分の声で発してみると違和感がすごくて。

家では注意されるから「わたし」を使ってたのですが、学校では一時期「ぼく」って言ってたことがありました。こっちのほうがなんかしっくり来たんです。


しかし、ある時クラスメイトの女の子に「カモちゃんは女の子なのになんでボクって言ってるの?変なの〜」と言われたんです。

あ、やっぱり女の子が「ぼく」って言うのはおかしいことなんだ・・・

それからは違和感を抱きながらも「わたし」を使うようにしました。

まぁそんな一人称問題は大人になれば男女とも「わたし」を使うので大きな問題ではなかったですね。笑


(・◇・)


▼違和感

僕の違和感は年を追うごとに大きくなっていきました。

小学生低学年くらいまでは男女とも一緒に遊んでいたのが、高学年くらいになると男女別になるんですよね。真っ二つに分かれる感じ。あれが僕にはよく理解できなくて。

と言うより、どちらかというと趣味嗜好が男子寄りだったんですよね。外で野球したり、家の中ではゲーム(当時はファミコン)したり。

女子と居るより男子との方が会話が合うんですよね。笑

当時の女子と言えば、洋服のこととかお洒落とか、好きな異性の話とか。そういうのが僕は苦手でした。汗

でもまぁ、僕と同じような感じの女子もクラスに数人居るには居るので、同じようなタイプの友達と遊んでたので、それも大した問題ではなかったように思います。


なので小学校や中学校時代はさほど気にしなかったのですが、高校に行くようになり、交友関係ががらりと変わって僕はあることに気づきました。


恋愛感情ってなんぞや?!


それまでももちろん異性を好きになったことはありました。あったんですけどね、友達の好きとあまり変わりがなかったような気がしたんです。

高校生にもなると恋愛話がなんか生々しくなったんですよね。汗

いわゆる性的な行為の話になるわけですよ。そういうことをしたくなるのが恋愛なのか?って思ったら、じゃあ今まで僕が異性に抱いていた好きはなんか違うな・・・って思ったんですよ。

じゃあ今までのは友達としての好きの延長みたいなものだったのかな?

性的な行為をしたいと思わない僕はおかしいのかな?

そんな疑問を抱き始めました。


(・◇・)


▼変化

まぁそれでも僕は周りに合わしてしまうタイプだったので、そういうもんなんだろうなと思って疑問を押し殺して生活しました。

ちょうどそんな疑問を抱え始めた頃だったか、家庭に問題が出てきて、僕は児童養護施設へ入居することになります。(その話はまた別の機会に)

このあたりでの人間関係のめまぐるしさったら!

同世代の子でもいろんなタイプの子と関わりを持ちました。

中でも僕が入居して1年後くらいだったかに新しく入ってきた子。金髪で見た目は男子だったんですけど、僕には女子だとなんとなくわかりました。(ほかの子たちはみんな男子だと思ってた)

その子との出会いが僕を変えたといっても過言ではない気がします。


その子は金髪で入居してくるくらいわりと問題児だったんで、見た目超真面目な僕とは正反対だったのですが、これが何故か意気投合してしまって。周りの大人(施設の保母さんや指導員)はかなり不思議に思ってただろうし心配してたと思います。笑

そんな大人たちのことは知ったこっちゃない。

生まれた性別は女子だったけど、男子の格好をして過ごしているその子がスゴいなって単純に思ったんですよ。

その子は当時中学生でしたが、学校の制服はスカートだったので着ることを拒否。いつも体操服で登校していました。

まぁ、そういうところも当時は問題児扱いされていたわけなんですけど。

でも僕からしたら、何にも問題ではなくてむしろ自分らしく生きているその子がうらやましいと思っていました。当の僕はと言うと周りに合わせて真面目に女子やってましたから。笑

彼女(彼と言った方がいいのか)に出会って、僕の中で少し変化がありました。人はそれぞれ、いろいろあっていいじゃない、そう思えるようになっていました。


(・◇・)


▼時代が違っていたら

とは言っても、じゃあ僕も女子やめます!とは行きませんよね。汗

何より僕は周りの目を気にするタイプだったので、結局、大多数に合わせて生きる方を選びました。

少し変わったとすれば、自分のしたい格好をするようになったくらいでしょうか。

それまでは周りに合わせて当時の女子に流行っていたような服を着たりしていましたが、メンズの服をよく着るようになりました。一緒に買いに行く仲間ができたのも心強かったですね。

時代が違えば僕の生き方も変わっていたカモしれませんけど。

今は小学校くらいで性の在り方にはいろいろあるんだよ〜的な授業があるとか。

男の子がかわいいもの好きでも女の子がかっこよくてもいいじゃない。そんなことは問題じゃないんだよ、と。

今の時代に生まれていれば、僕はまた違った生き方を選んでいたのか、それでもやっぱり周りの目を気にして生きていたのか、そんなたらればの話、しても仕方ないですよね。笑


これからは僕は僕らしく、認知バイアスなんかに囚われず自分らしく生きていきたいなと今更ながら思っています。

(・◇・)
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