空白の1年間の出会いと別れ

夢のような時からもう1年以上も経ったことに驚きを隠せないと共にあの9ヶ月間は私にとって一生分のような時間だった。

突然の別れからしばらく立ち直れなかった。毎日寂しかった。ずっと決めてた大学との両立ができない自分が悔しかった。今まで大好きだったアイドルを見るのが苦しくてただ毎日ぼーっと天井だけを見つめいた時もあった。でもみんなが応援してくれたから留年は絶対にしたくなくて、でも全然出席できなかった分補講に追加課題をやりまくってギリギリで2年生になった。

1年のときまともに学校に行けてない私は友達はいなかった。一緒に楽しいことをすることも悔しいことを共有することも。なんの気力も無くなって、ただの透明人間に過ぎなかった。

そんなとき地下アイドルを題材とした映画を撮るからインタビューに答えてほしいと言われた。これが杵村組との出会いだ。

初めは正直断ろうと思っていた。世間一般が思う理想のアイドルを壊したくなかったから。私の中の理想のアイドルを壊したくなかったから。大好きなアイドルを汚してしまうと思ったから。

でも知らない人に断る勇気もなくて何故かインタビューを受けてた。でもその時間で自分の中の9ヶ月間に区切りをつけることが出来た。本当にインタビューを受けてよかったって思った。

そこからいつの間にか杵村組のお手伝いとして参加することになった。初めは美術でお手伝いに入るだけの予定だった。なのにアイドル衣装打ち合わせとかにいて意見を言ったりして、普通にオタクみたいなテンションでこんなのしたいとか言ったりてしてて。曲がきたら送ってもらったりして、そんな時に振り付けやってほしいって言ってもらって全くもって初めてだったけど振付師として劇中歌「両片思い」と主題歌「人生最高の日」の振り付けを作った。全部ノリで頷いてたらこんなことになってた。でもそれが自分の中で人生を変える大きな出来事になった。

元々友達もいなくて人見知りを拗らせてて誰も知らないチームにポンって入れられて、初めは1人でいることの方が多かった。でも4回生の先輩方は沢山話しかけてくれて、後輩が意見を言いやすい雰囲気を作ってくれて、何にも出来ない私に一から全部教えてくれて、本当に優しすぎて映画が大好きな人達ばかりだった。初めて対等に話して連絡とったりふざけたり遊んだりしてくれる同い年、よく仕事ができるのに何故か何も出来ない私に「みみさーん」ってよく懐いてくれる後輩ちゃん。約50人もいてみんなと話すことはできなかったけど、仲良くなった1人1人とは世間話からいろんな相談聞いてもらったり本当に素敵な方々と出会うことが出来た。

8月からいろんなことがあって11月までの撮影期間。撮影中は音の関係でエアコンを消すため死ぬほど暑かった撮影やめっちゃ寒かった外撮影。朝3時起きや終電寝過ごして泣きながらタクシーで帰った日。先輩の代わりになって1時間に30回くらいいろんな人に名前を呼ばれた日にオタクエキストラとしていっぱい声を出した日。全部楽しかった思い出で、長かったようであっという間で。

初めて自分を必要としてくれる空間が幸せで嬉しくてなんか言葉にするのは難しいけど大好きな居場所だったなーって。だから撮影終わってちょっと寂しい気持ちもあったり…。

でも完成した作品を見るのが今1番の楽しみで、そのために自分が出来ることってなんだろうって考えた時に宣伝することしか出来なくて。その時に誰に伝えたいって思った時みみのこと認めてくれてたみんなだった。今元気だよって今めっちゃ人生楽しいよって今いっぱい頑張ってるよって伝えたかった。

みみ全部下手くそだから誤解されやすいからでもみんなにそれを伝えたいってこともこの映画を成功させたいっていうことも同じくらい思ってて、だから力を貸してください。
共有するだけでいいから。お願いします。
ずーっとわがままばっかりでごめんね。
でも後悔させないから。今はまだまだかもだけど絶対1人の人間として大きくなるから。

めっちゃ長いのに最後まで読んでくれてありがとう。希望の光一面の景色もたくさんの彦星様織姫様に会えた日も一生の宝物です。


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追記(2024.1.5)
クラウドファンディングご協力本当にありがとうございました。沢山の人が力を貸してくれて本当に嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです。
わがままに答えてくれてありがとう。

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