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GarageBand応用 chapt.1 イコライジング

イコライジングとは一言で言うならば「キャラ付け」です。

バンドの中では楽器それぞれ異なった役割があります。ベースは低音、ギターは中音、ボーカルは高音ですよね。

GarageBandに限らずデフォルト設定で合奏すると「低音強すぎない?」とか「中音息してる?」ってなことが起きます。それを補正するのがイコライジングです。

なお、イコライジングはヘッドホンを装着して行うのが基本です。ですが、リリース前に「スピーカーでも鳴らしてみて確認する」のも推奨します。

概要は動画になってます。

エレキギターのバッキングに極端なイコライジングをしたりしています。

高音が大きくなったり、低音が大きくなったり。それによってバンド内でもギターの音が聞こえたり、あるいはベースとキャラが被って全体的に重すぎるバンドになったり。

まずは「イコライジング一つでかなり音が変わる」ことを覚えておきましょう。

用語説明

本題に入る前にイコライジング用語を紹介しておきます。各音域の周波数帯まで覚える必要はありませんが参考までに。

トレブル

高音域のことです。大体1000ヘルツ以上の音。

大きな機材だとトレブルをさらに分割して上の方の音域をや「プレゼンス」などという名称でつまみが増設されていることもあります。

ミドル

中音域のことです。大体300~1000ヘルツの音。女性の話し声に相当します。

ベース(バス)

低音域のことです。大体300ヘルツ以下の音。男性の話し声に相当します。

楽音

人間が音程を感じられる音です。楽音は「基音」とその整数倍の「倍音」の合わさったものです。「基音」は「音程」で、「倍音」は「音色」に関係します。

楽器の音はバスもミドルもトレブルも含み得る

いきなりややこしいですが。バンド内での各楽器の担当する「音域」とイコライジングの「音域」は少し異なる概念です。

例えばバイオリンの最低音Gは196ヘルツです。上の分類で言えば196ヘルツは「ベース」です。これが基音に該当し、音程を決めています。

その2倍と5倍までの音は392ヘルツから980ヘルツで「ミドル」。この辺りの出方は楽器ごとに異なり、音色の主だった部分を決めます。

6倍が1176ヘルツなのでそれ以上の倍音は「トレブル」に該当します。音色が耳に突き刺さる具合を決めています。

ちなみにバイオリンでは基音が1000ヘルツを超える音域があります。この場合イコライジング的には「トレブル」しか含まないことになります。

イコライジングの基本

つまみが並んでアナログっぽいイコライザーを「パラメトリック・イコライザー」と呼んだりします。(用語は覚えなくて大丈夫です)トラック設定の「プラグインとEQ」メニュー画面がそれに近いです。

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