アストラ・ピアソラの「アヴェ・マリア」をYouTubeにアップするまで。
昨日YouTubeにアップロードした動画。
私のお仕事は『DTMを教えること』ですが、趣味でバイオリンもやってるので「たまには実演奏もしよう」と思いまして。
後付けの部分も多いですが、そんな動画を作るウラガワを見てください!
動画の企画立案
ーとすごく立派そうな見出し。だが実はこれも後付け部分が多いのは秘密だ。
ターゲット属性とその狙い
『アヴェ・マリア』というテーマはクラシックの音楽家がよく取り上げています。
クラシックが好きな人に他の音楽ジャンルでの『アヴェ・マリア』を知ってほしい。これが狙い
アストラ・ピアソラとは誰なのか
アルゼンチンタンゴとニューヨークのジャズを下地にクラシックを学んだ作曲家でバンドネオン奏者。
巨匠ではある。でもタンゴというジャンル内では必ずしもメインストリームじゃない。
ピアソラのアヴェ・マリアである必然
『アヴェ・マリア』はカトリック圏ではとても大きな意義があります。そのため前述の通り何人もの作曲家が楽曲を残しました。
カトリック圏のアルゼンチン出身のピアソラはそれを踏まえた上で「ではそれをタンゴでやったらどうなるか」を教えてくれます。
ここにピアソラの『アヴェ・マリア』という必然があります。
そもそもアヴェ・マリアって何?
キリスト教のカトリックでは聖母信仰というものがあります。本来聖母マリアはキリストの母親なので尊重・尊敬されます。
そのため専用の祈祷文があります。その冒頭になんと「Ave Maria」が出てまいります。
これね、キリスト教の神には父と子と精霊 3つの側面があってそれでいて一体。つまり三位一体というやつです。
聖母マリアはその「子としての神」が地上に降りてきた際に『神を妊娠した』したんです。これを『受胎告知』と呼び、カトリック教会のステンドグラスの題材にもなります。
この時に天使から言われたのが「おめでとう!マリア!」ラテン語に翻訳すると「Ave Maria」です。
実務作業
さて上記の『思い』とは別に、曲を粛々と作らねばなりません。
iOS版GarageBandで打ち込み
まず普段持ち歩いているiPadを使って音符を打ち込みました。
この時にピアノパートを意図的に3分割しました。具体的には、高低二つの持続する長い音符、通常のピアノ伴奏です。
ここで音符自体は全て完成させておきます。
Mac版GarageBandに読み込みして編集
今回、曲の途中でテンポが変わる箇所がありました。iOS版GarageBandはそれの対応ができないため、Mac版に移植しました。
生音の収録
バイオリン演奏に関して私はアマチュアです。しかし仕事の都合上ガチな機材も持っているので使いました。
普通に録音して、各種空間系エフェクトを使って教会堂の雰囲気に近づけました。
先ほど書いたように『受胎告知』の場面はステンドグラスになっていることが多いので、ちょうどそのステンドグラスの前で演奏するシチュエーション。
動画撮影
ミュージックビデオは、当然スタジオ録音とは全くの別物です。別撮りです。
既に出来上がっている音源を鳴らしながらカラオケみたいな感じで撮影します。今回は白背景に定点カメラで私自身が弾くだけ。それをカメラに収めただけで終了です。
メイク1時間、撮影1時間、そんな感じでした。
動画制作
iMovieを使いました。一応Premiere Proを使う権利は持っているのですが、使い方がよくわからなくて。
その前にIllustratorで曲タイトルを制作しました。
これを撮影した動画に入れ込みつつノスタルジックな感じに仕立て上げていきます。
最後に書き出しして作業完了です。
再度埋め込んでおきます。
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