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デストピアシリーズ4 闇病院からの旅立ち

うさぽんぽん!

前回の続きです。

私がヘルプを出した友人は、知り合ってから一年も経っていない新しい友人でした。

古くからの友人にはなぜか連絡出来ずにいた。どうにも気がすすまない。

なぜだろうかと考えると、今の惨めさがバレるのが怖かったし過去を知っているからこそ、今、隠したい現実を話すことがどうしても出来なかった。

多分、率直に自分のニーズを伝えることが怖くなっていたんだと思う。

いちから事情を話す気力もなかった。質問されるのも今後のことを聞かれるのもとにかく嫌だった。


シェルターに居たこと、入院したこと、帰る家が無くなってしまったこと。

自分でさえも、少し先のことすらわからないのに、友達に説明なんて出来なかった。


だから、あまり深く私のことを知らない新しい友人に連絡した。

私は何も頼んでいなかったが、次の日に延長コードや充電器、ボールペンやノート、メモ、ファイルやパジャマ、ハンカチ、ブラシ、鏡、化粧水、おかし、等々、沢山の差し入れを持って病院に来てくれた。

嬉しかったが、本当に驚いた!
なぜ、欲しい物が分かったのか聞いたらネットで「入院の必需品」を検索して買ってきた!と言っていた。

本当に有難い。

そして、病院を抜け出し2人でサイゼに行って色々なものを注文してシェアして食べて語った。

サイゼが高級イタリアンかよっ!と思える程美味しかったのは、自由な空間で対等に話せる友人だったからだと思う。

多分、高級レストランには行けなかった…だってさ、その時私シェルターで貰った便所草履履いてたからねww

それさえも笑ってくれた。

シェルターは無機質な空間で、とても冷たい空気が流れ、皆よそよそしい。

楽しいと感じることが出来ない箱の中。

児相の一時保護所と同じ空気なんだよ。

人間、外に出ては行けないと規制される程出たくなるものだ。出たくてたまらなくなる。

外にガンガン出ても良い条件が揃うと人は家にひきこもりたくなるのだと思う。ひきこもる楽しさも知っているから。

今は、自分の意思で選べるかどっちも好きだよ。


サイゼという自由の空間の中で、どうでもいい話を長々としてサイゼ最高!友達最高!と思える本当に楽しい時間だった。

その瞬間があったからこそ、大声で笑ったからこそ、私は今生きてるのかもしれない。その時間を得られたことは私にとってラッキーだった。


その代償として、病院に戻り入院患者に戻る瞬間がくると、嫌で嫌でしかたがなった。


不快感レベルを表現すると、頭の上に重い豆腐をのせて歩いているような感じ。


病室は6人部屋で、私以外は全員70代以上の方。皆元気そうで、自分がなぜ入院しているのか分からないとばあちゃん達は語った。


なにかおかしい…


1週間後、数値が少し増えてた。
ただ、フェリチン(貯蔵鉄)は計測不能のままだった。

まだ続けますと言われ絶望…

貧血の数値がおかしいから、胃カメラと大腸カメラをすると言われた。体内のどこからか出血があるかもしれないので念の為と。

結果、異常なし。

2週間位で少し改善してきたので、退院したいと相談してみた。

そしたら、なぜかまた胃カメラと大腸カメラをすると言う。

は???この間したばっかじゃん!
と声に出して言ってしまった。

アレは痛いし苦しいから私は嫌なのだ。

嫌だと一応言ってみたが
結局、実行された。

結果、異常なし。

この病院、おかしくないか?!

異常なしなのに胃カメラと大腸カメラを月2でするか?!

アレは本当に二度としたくない…


担当医は、後1週間様子を見ましょうと言う。


これ以上何をされるか分からないので、ケースワーカーに電話をした。

退院したいです!

医師の指示に従って下さい。

そればっかり繰り返されるので
渋々、1週間…待った。

主治医に退院の日程を聞いた。
後、1週間くらいかな!

それも、堪えて我慢した。

ケースワーカーに電話をして
後、1週間で退院できるそうです!

家探しをしたいです!と伝えた。

そしたら突然、こう言われた。

自立支援施設(簡易宿泊所)と入院、どっちがいい?

は?

どっちも嫌です。

家探しをしたいです。

家が決まるまでどうするの?

ネカフェでいいです!

それは認められない。

どちらか決めて下さい。

じゃあ、適当にどこかに泊まります。

ダメです。

入院を継続するか、自立支援施設どちらかに決めて下さい!

どちらも嫌です。

早く決めなさい!!!

ねばってみたがダメだった…
入院は痛いし嫌だなと思ったので施設と答えてしまった。

3日後、そこの施設の人が病院に面談に来た。とてもおしゃべりなおじさんで、おもしろくない明石家さんまみたいな人だった…

そこは他よりマシだからあんたラッキーだよー!!(どういうこと???)

捲し立てるような説明をされ、違う話をどんどん入れ込んでくるから、肝心な部分が頭に入って来ない。

何度も話を戻すが、また違う話になる。
会話が成り立たない…

オイオイなんなんだ!このさんまwww
心の中で、悪口を唱えながら無駄な話を聞いた。

私の話を聞かず、自分の話ばかりベラベラ喋り説明もそこそこに、ここねー!はいサインしてー!

こんなノリだった。

本契約は、施設でするから、
1週間後迎えにくるねー!


と、帰っていった。


まぁ、役所からの紹介だし変な所では無いんだろうな…


私は、その時はそう信じていたよ…


そしてその日が来た。


デストピアシリーズ4
病院からの旅立ち

次回、
「自立支援施設の闇」
デストピアシリーズ5へ続く…

まったねー!

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